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80′s
2024年7月5日 09:15
茶色い濁流が波立つ砂の一粒一粒が ぶつかり合いながら弾ける白い泡を吹きながら 川はうねる沢山の感情がぶつかり合う(それぞれが自分が正しいと信じ それぞれが己が正義だと思っている。腹の底にナイフを沈めているから 迂闊には横切れない。)事実と真実が交錯する過去ばかりが尊重され 今を見失う私達の感情さえ のみ込もうとする激しい流れただ流されない為に 手を差し出す(目を背けず 真正面か
2024年4月24日 09:15
其れは人の手によって造られた精密に組まれたものには魂が宿る海を隔てた場所を繋ぐ橋となったその姿は鋼の龍だった見る者の心を奪い 魅了したしかし空へ駆ける事も天に昇る事も出来なかった何年も同じ場所に留まり続けたその間に橋の下を船や魚達が自由に行き来し橋の上を車や鳥達が自由に往来したそうしている内に幾多もの魂が固く結ばれたのである何人もの絆を繋いだ今日も鋼の龍はその場
2024年4月3日 09:15
私の目の前に舞い降りた鳥よこの街の隅っこで何度も何度も巡り逢った(儚き糸を手繰り寄せた稀有な運命。)その翼は自由を知り空を切り取る私も同時に舞い上がり想いは空にとけた(ほぼ同じ日々を送る中での僅かな救い。)鳥よどこに消えた?あれから私は地上に張り付いている時々 右往左往している気持ちは 土にまみれ 転がり回っているその自由な翼で他の街で暮らしていて欲しい大
2024年3月22日 09:15
大人になった男と女酸いも甘いも噛み分けてグラスを片手に嘘をいただく毎夜特殊なディナー会話が混ざり合い吐息も絡み合いそれでもお互いの線は越えない交わらないのは宿命こうして出逢えた事だけが運命同じ食べ物が腹の中に溜まっていくそれぞれに足りないものを各自、違う栄養に変えてどうぞ吸収できるうちに違う絆が音色が織りなす日々丁寧に丁寧に生き抜きましょうそれが私
2024年2月22日 09:15
いつまでも無限のキャンバスに描いていたかった今は限られた枠の中を恐る恐る描いている表現は行ったり来たりしている自由はある様でなかったりする(昨今、もどかしさを感じている。)それでも自分の気持ちが空回りしない様に最低限度の注意を払いながら飛ぶ様にしている文学者達は追求する言語は足りているか?言葉は生きているか?想いは失ってはいないか?表現に頼りきってはい