マガジンのカバー画像

80'sの詩

277
80'sの詩をまとめてみました!!読んでいただけたら、嬉しいです☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 宜しくお願い致しますm(_ _)m♡♡♡
運営しているクリエイター

#自由

詩「大河の様に」

詩「大河の様に」

茶色い濁流が波立つ
砂の一粒一粒が ぶつかり合いながら弾ける
白い泡を吹きながら 川はうねる
沢山の感情がぶつかり合う
(それぞれが自分が正しいと信じ それぞれが己が正義だと思っている。腹の底にナイフを沈めているから 迂闊には横切れない。)

事実と真実が交錯する
過去ばかりが尊重され 今を見失う
私達の感情さえ のみ込もうとする激しい流れ
ただ流されない為に 手を差し出す
(目を背けず 真正面か

もっとみる
詩「鋼の龍」

詩「鋼の龍」

其れは人の手によって造られた
精密に組まれたものには魂が宿る
海を隔てた場所を繋ぐ橋となった
その姿は鋼の龍だった
見る者の心を奪い 魅了した

しかし
空へ駆ける事も天に昇る事も出来なかった
何年も同じ場所に留まり続けた
その間に
橋の下を船や魚達が自由に行き来し
橋の上を車や鳥達が自由に往来した
そうしている内に
幾多もの魂が固く結ばれたのである
何人もの絆を繋いだ

今日も
鋼の龍は
その場

もっとみる
詩「鳥よ」

詩「鳥よ」

私の目の前に舞い降りた鳥よ
この街の隅っこで
何度も
何度も
巡り逢った
(儚き糸を手繰り寄せた稀有な運命。)

その翼は自由を知り
空を切り取る
私も同時に舞い上がり
想いは空にとけた
(ほぼ同じ日々を送る中での僅かな救い。)

鳥よ
どこに消えた?
あれから私は地上に張り付いている
時々 右往左往している
気持ちは 土にまみれ 転がり回っている

その自由な翼で
他の街で暮らしていて欲しい

もっとみる
詩「織りなす」

詩「織りなす」

大人になった男と女
酸いも甘いも噛み分けて
グラスを片手に嘘をいただく
毎夜
特殊なディナー

会話が混ざり合い
吐息も絡み合い
それでも
お互いの線は越えない
交わらないのは宿命
こうして
出逢えた事だけが運命
同じ食べ物が腹の中に溜まっていく
それぞれに足りないものを
各自、違う栄養に変えて
どうぞ
吸収できるうちに

違う絆が
音色が
織りなす日々
丁寧に
丁寧に生き抜きましょう
それが

もっとみる
詩「表現者達の叫び」

詩「表現者達の叫び」

いつまでも
無限のキャンバスに
描いていたかった

今は
限られた枠の中を
恐る恐る
描いている
表現は
行ったり来たりしている
自由は
ある様でなかったりする
(昨今、もどかしさを感じている。)

それでも
自分の気持ちが空回りしない様に
最低限度の注意を払いながら
飛ぶ様にしている

文学者達は追求する
言語は足りているか?
言葉は生きているか?
想いは失ってはいないか?
表現に頼りきってはい

もっとみる