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無知ほど楽しいものはない『2023.11.5』
「娘さんは世の中のことをあまり知らない」
中学三年の春。
塾の先生が、母に伝えた言葉だ。
私はプロの物書きになりたいと思っている二十三歳。
だが自分のなりたいものについての知識があまり無い。というか世の中の物にあまり興味が無かったのか、知らないものが多かった。
中学二年の冬。
当時の担任に「行ける高校なんてない」と馬鹿にされて終わった三者面談から、私は塾を探した。
マンツーマンの塾。
私の担当は塾長で、その人が私の母に伝えたのだ。
「娘さんは世の中のことをあまり知らないですね〜」
勉強をする以前に、世の中のことをあまり分かっていない。歴史を習う前に現代を知らない、数式を覚える前にそれが何かを知らない。
中二までの私は、本当に無知でただ生きているだけの人間だった。
そんな十年前の記憶を今思い出す。
私は今でも、自分の進む道を知ろうとしないからだ。
「140字小説やってみたら良いのに」
今日昼頃に友達から連絡が来ていた。
小学校からの友達で、私が創作をしていることと、夢があることを知っている。
「文才を広めるためにもやってみて!」
私は物書きを目指しているというのに、その言葉をよく知らなかった。無知であるが故に、一日の発見の量が凄まじい。
そんなことを教えてくれた彼女。
彼女は明るくて、どんな時でもいつも周りに人がいて、人気者だった。
小心者の私は、その取り巻きには入らなかったけれど、彼女がたまに見せる一人の姿を見つけてそばにいるようにした。
彼女がどうして人気になれるか、人に優しくなれるかを知っていたからだ。
彼女の勧めで140字小説を始めることにした。
コンクールには何千字何万字と必要な為、140字でまとめろという方が私には困難だった。
でも、気になったことを書き記すメモ帳からそのまま持ち出して呟けるのはすごく心地が良かったし、自分の作品を自分が出したいと思ってすぐに広められる所はとても良かった。
そして気付いたことがある。
今を生きる人間が重視しているのは、タイムパフォーマンス、タイパなのではないか、ということ。
それの例がTikTokである。
お気に入りのコンテンツが出るまで、他コンテンツを飛ばし続け、好き・可愛い・気に入った動画を見つけてはダブルタップ。
自分が気に入るものを瞬時に判断して体内に放りこんでいく。それが簡単に出来る時代なのだ。
私が書いている創作は、長いものはとてつもなく長い。それはそれで読んでくれる方やスキをくれる方がいて、需要がそれなりにあるのは確かだ。
だが、『自分や自分の作品を知ってもらう』という部分においては少し弱いのかもしれない。
140字小説。
何も知ろうとしない私が、下調べをした。
140字に詰まっているいっぱいの夢。とても素敵だったし、自分もこの中に行こうと思った。
無知な私が、少しずつ道を調べて歩くようになったのだ。
今のうちはたくさん模索して、自分の伝えたいことは何かを考えていきたい。
というわけで、X(旧Twitter)で140字小説を始めました。
プロフィールからも飛べますし、Xで@curari21 と検索して頂いても出ます。
フォローやいいねお待ちしております。
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