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土佐文旦の旬

cucina T

友から高知の露地物、土佐文旦が到来!

皮も柔らかく、プリッとした果実の味わいも濃くて、心身に染み渡る栄養。
まずはそのままで。
そして実をむいて、
アスパラとトマト、水菜にチーズのサラダに。

あまりに立派な果肉なので、
きび砂糖をまぶしてココナツオイルでさっと焼いてみると、
なんでもないけれどあったかくて、
癖になる味わいになりました。

炒めてバラバラにほぐれた果肉とむいた薄皮は、スペアリブとともに煮ました。
醤油や味醂ともよく合います。
肉のこってり感を、柑橘の爽やかさで和らげてくれているようです。

皮も食べ応えありそうなので
白いわたを削ぎ、3回くらい茹でこぼし
少しずつ甘みを足し足し、文旦ピールに。
長く楽しめそうです。

文旦には数種あり、秋に収穫される温室のものも味は安定していますが、
露地物の土佐文旦の旬は3月。
収穫は真冬にされるのだそうです。

その後、室というところで1〜2ヶ月追熟し、
2月頃から熟したものが次々と出荷され、
3月頃には酸味が抜けて甘味がどんどん増していきます。
少し酸味が勝つ場合には、涼しいところで1〜2週間ほど置いておくと、追熟が進んで酸味もまろやかに。
それに伴って甘味勝るようになってきます。

文旦は見た目に違わず、ビタミンCがたっぷり。
たっぷり食べられるので美肌効果も大きいぞ、とつい期待しがちです。
また、酸味のもとになるクエン酸は、疲労回復にも効果大。
薄皮に含まれているペクチンも、血中のコレステロールを低下させてくれる働きがあります。

果肉も皮も薄皮も、
余す所なく頂くことができ
旬のものの頼れる心強さを満喫させてもらっています。


冷たい雨のあとの柔らかい陽光。
こうして南からじわじわと
春の暖かさが近づいているようです。
そしてもう早や、
今日は二十四節気で言うところの、啓蟄。
眠っていた虫たちも起き出す頃になりました。

鍼の先生に伺ったところによれば、
春は冬眠していたものが陽気とともに目覚め外に向かって動き出す季節で、
体内の病や老廃物(邪気)が外に向かって動き出すため、花粉症、めまい、頭痛などの症状が出やすい、という自然の摂理があるようです。

毎年、花粉症でお辛い方はこれからが大変な時期なのではないでしょうか。

今年は飛散量も、それに伴って患者さんも
かなり多いようで
春の訪れに気持ちが浮き立っている自分が
なんだか申し訳ないようですが、
せっかくのつかの間の機会。
出先や旅で桜の着物を着て歩きたいな、と目論んでいます。

そういえば、皆で花見を楽しんだりするのも、久しぶり。
たくさんの人が、
今年こそ春を心から楽しめますように。


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