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外観は「デザイン」じゃなくて「スタイル」
前回、私が研究テーマとして「デザイン」に着目した理由について、その背景を書いた。今回はデザインという語義と、現代のデザイン概念が形成されてきた経緯について、整理してみたい。
デザインというのは誰でも知っている言葉であるが、おそらく使う人によって解釈が異なっている。行政の施策でも、色や形のデザインを戦略的に利用しようとしていた時期から、デザイン力そのものを海外に発信しようとする時期を経て、「デザイ
なぜ「デザイン」に着目したのか
私はデザインについての教育も受けたこともなければ、絵心もセンスもないと思っている「非デザイナー」である。そんな私がなぜ「デザイン」に着目したのか。その背景を書いてみたい。
私と「デザイン」の関わりのきっかけ私は非デザイナーだが、今までの職歴の中で、良いものに触れる機会が非常に多かった。社会人になった当初は、百貨店の建装事業部という所にいて、素晴らしい建築デザインやインテリアデザインに意識しないま
「ドレス・コード?」展を観に行って考えたこと
東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「ドレス・コード?–着る人たちのゲーム」展を観に行った。
なぜ観に行ったのか
この展覧会は、ファッションが様々な分析視覚で語られる中でも、ファッションを「視る/視られる」という相互行為の中で成立するもの、つまり社会学的視点でキュレーションされている。
この展覧会、当初の予定からコロナ影響で変更になっていたのだが、楽しみにしていた理由がある。
博士論文の
「質的研究のデザイン」のお勉強
なぜ「質的研究」か「質的研究」についての入門書を読んでいる。これから取り組もうとしている研究が、どうも量的研究で明らかにすることが難しそうだからだ。それは、演繹的方法(既存の理論モデルから研究の設問と仮説を導出して、それに実証データを用いて検証する方法)、つまり「私の仮説はこうです、データを取ってみたらそれが証明できました」にはハマらなそうなのと、何よりそっちの方がおもしろそうだから。
問題を大ま