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ワタリウマ ー遥かな水源を巡る旅ー 茨城編

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宝島に行ってきた。ワタリウマ旅記 宝島編 〜その6 海釣り〜

宝島に行ってきた。ワタリウマ旅記 宝島編 〜その6 海釣り〜

海釣りに同行させてもらった。
何しろ初心者なので、手とり足とり教えを受ける。

魚の餌をつけた竿を片手に、もう片方の手にはクーラーボックス。足に波飛沫を浴びながら、
見定められた場所までごつごつした岩肌を歩く。

後ろを振り返れば、雄大なイマキラ岳だ。

岩間の深い溝に向かって釣り糸をたらし、
見よう見真似で釣竿を動かしながら、
獲物が食いつくのを待つ。
正面には小宝島が見える。

魚の反応がなか

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宝島に行ってきた。ワタリウマ旅記 宝島編 〜その7 赤逢黒逢(アコウクロウ)〜

宝島に行ってきた。ワタリウマ旅記 宝島編 〜その7 赤逢黒逢(アコウクロウ)〜

2日目の夕方。
海での演奏会をしようと一同はあの海辺へと向かった。

浜辺に着くと親子がいた。宝島で島バナナを栽培している方で、すれ違って会釈をした方だ。その時、相手は大きなユンボに乗っていたので遠かったが、海辺ではじめて正面で言葉を交わした。

島の人の瞳は浅黄色で、吸いこまれるようだった。海の色でもあり、森の色、両方が合わさった宇宙の色でもあった。

島のまなざしに見守られながら、
ディジュリ

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ワタリウマ 茨城編 その5  いばらき

ワタリウマ 茨城編 その5 いばらき

茨城県神栖市にある忍潮井(おしおい)。
日本三霊泉の一つだそうだ。

利根川と合流する常陸利根川に
面した開放的な場所にある。

(案内板より↓)
忍潮井(おしおい)
忍潮井は男瓶・女瓶と呼ばれる
2つの井戸であり、
神宮皇后3年(194年)に造られたものと
云われ、あたり一面海水におおわれていた
淡水の水脈を発見し
これを噴出させ住民の生活の水としたもので、
海水をおしのけて清水が
湧出している

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ワタリウマ 茨城編 その1 大洗(おおあらい)

大洗港に到着すると、
港までお迎えに来て下さる方が現れ、
最初に海の見える高台へ向かった。

蛙の石像が迎えてくれる。

彼らは訪れる人々を受け入れ、
新たな出発へ送り出してくれる
土地を守護する眷属なのかもしれない。

茅葺き屋根の曲線美。

山の水が流れ込む
ひっそりとした水場。

波模様が水にうつる。

太平洋に面する平磯海岸へ。

約6000〜7500万年の白亜紀の
地層が隆起し、先

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