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差羽ナガレ
2020年5月30日 16:39
骸から流れる血が始まりの海に還る時僕は何を思うだろう素敵な名を付けて新しい體をくれた父と母はもう何処にも居ないのに幻覚の宴に溺れ懐かしいあの日を探すトラブルに抱かれて
2020年5月29日 18:03
古びた弦を変えればやり直せると思った跡形も無い程に砕け散ったとしても何度音を鳴らそうが元には戻らなかったがらんどうの心に差し込む夏日が眩しく僕は全てを悟って何もかも諦めてしまった
2020年5月28日 15:14
孤独の中で兎は死なない誰かが勝手に広めただけ下らない嘘や勝手な妄想で僕を殺すのは止めてくれ君が死ぬのは別に構わないから
2020年5月27日 02:04
ラベンダーの花束を見て可愛い子犬ねと貴方は笑う誰よりも美しい笑顔で僕は窓の無い病室の外を眺めながら悲しみを探した夢の檻に囚われた心は二度と元には戻らないけどそれでも奇跡を願ってしまう僕は弱い人なのだろうね気が狂った貴方をもう僕はまともに見れやしないそれでも貴方は許してくれる穏やかなあの頃と変わらず
2020年5月24日 22:27
外の光を覆う引き籠りカーテンの向こうは何かに取り付かれた人が背中の螺子を巻かれて動いてると疑わない生まれ変わる事は叶わず遮断されその命を閉じても
2020年5月23日 15:25
鉄の香りの様な地面に倒れる灰色の人達は名前を捨てて今日も姿を隠し誰かを追い立てる僕は独り街を歩こう人殺しの気分で
2020年5月22日 14:25
綺麗事だけで私は生きて来れた貴方に野蛮な口付けをされるまで戸惑いも必要だと囁いて貴方は消えたそれからの私は日々欲望を求め彷徨う卑しいと蔑まれても
2020年5月20日 20:02
絡んで来る相手を雪駄で蹴り倒す不良退屈な街の空には淡色の虹すら見えない灼けたアスファルトが夏を連れて来る頃異国の空へ向かおう清純な心の儘でさ
2020年5月19日 23:06
安いブランケットの様に抱かれていたあの頃貴方が私にくれた純白のドレスはもう穢れてしまったわ醜く歪んで逝く私を時に思い出したなら骨すら残らない程強く何度も噛み殺して
2020年5月18日 19:16
ミラーボールの下で皆殺しのワルツを共に踊らないか手を取り合って名も知らない誰かと君が幸せに為って僕を忘れてもいいだから今夜は秘密を分けあおう二人だけの世界で
2020年5月17日 19:05
命は借り物なのだから必ず返す時が来ると幼い頃父が言ってたとても凍れる冬の夜に父は自らの命を返した火葬場で焼き尽くされ父が髑髏に為るまで僕は悲しみを探していたけどそれは何処にもなかったそんな事も知らなかったんだ
2020年5月16日 23:12
血で染まる筈の日曜日改革には犠牲が伴うそう教わって生きて来たお前の願いは叶わない愚者には愚者をぶつけて共に消し去るのが最善だ此れでお終いにしようお前の信じる神の元へは梟の王が運んでくれるから次に生まれ変わる事すら叶わず其処で消えて逝け
2020年5月15日 22:59
ザラメが降る故郷を思い出す人殺し追われる様に逃げた過去はかき消せず憎まれながら死んで逝くだけ違う生き方を選べたのならば美しい事を知れたのだろうか何も分からずに鉛の花は體を貫く全てを嘲笑いながら
2020年5月14日 21:43
腰まで下げたテレキャスターかき鳴らすロックンローラー素敵な事は砕けたりしない僕はそう思うロンドンパンク凍えそうな日々を溶かし太陽の様に優しく鳴り続けるのさ