その4 子どもを怒ってしまいそうなとき
先日、少年サッカーの大会で
「なんであんな簡単な事ができないんだ!!!
一体、何がしたかったんだ!?」
「こんな簡単なことが出来ないなら辞めちまえ!!」
と自分の子どもを怒っているお父さんがいました。
「子どものため」というより「自分の感情が抑えられないため」というように見受けられました。
お父さんとしては
「子どもに上手くなって欲しい」という強い愛情であり、
お父さんにとっては『最善の方法』なのです。
子どもを散々怒鳴り散らして後で自己嫌悪に陥るお父さん、お母さんも
多いのではないでしょうか?
かくいう私も次男坊を怒鳴り散らしてしまい「これは次男坊のためにやっていることだ。」という思いと「熱くなって子どもを傷つけてしまった。」という葛藤があったことを今でも昨日の様に覚えています。
このような愛情の表現方法は『非常に危険』です。
上手くいかなかった子どもは既に落ち込んでいるのに
更にお父さんに怒られることで自己肯定感が下がりダメ押しされます。
そしてお父さんやコーチに怒られないことを目的にサッカーを
するようになっていきます。
では子どものプレーに対してイライラして怒りそうになってしまい
そうなお父さんお母さんはどうすればいいでしょうか?
答えは「技術を学ぶ」です。
お父さんもお母さんも子どものために一生懸命やっています。
子育ては誰でも最初から上手くいく訳ではありません。
子どもに学ばせてもらいながら親も少しずつ成長していけばいいのです。
具体的な方法としては「感情」に焦点を当てないことが一番ですが
感情は人間には付き物です。できる限り感情的にならないように時間を
置きましょう。
大切なのは子どもに対する話の内容です。
「過去」に対する質問はやめましょう
過去は変えられないので「言い訳」しか出てきません。
「未来=次」に対する質問をしていきましょう。
「あの時、なんでボールを奪われたんだ!?」
↓
「次ああいう場面が来たら、どうすればボールを奪われないかな?」
これでも子どもが答えられなかったら質問の幅を更に狭めてあげてください
「次ああいう場面が来たら、どういう体の向きだったらボールを奪われないかな?」
指摘をすることの目的は子どもが成長することです。
質問に正解することが目的ではありません。
子どもが自分で「そうか!」と納得できるように大人は
あの手この手で子どもを導いてあげましょう。
子どもを健全に成長させるには感情ではなく、技術です。
大人は技術に焦点を当てて技術を向上させていきましょう。