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「手触り感のある仕事」がしたい。挑戦を求めてスタートアップへ

今回インタビューしたのは、コンサルティングセールスを担当するAtsushiさんです。セールスという職種はそのままに「もっとこんな風に仕事をしたい」という思いを原動力にして、2度の転職をされました。かつて思い描いた未来を今CRで実現しているAstushiさんに、彼が追い求めてきたセールスの形、コネクテッドロボティクス(以降CR)への入社を決めた理由、CRのメンバーとなって思うことなどについてお聞きしました。

工学系だからエンジニアだなんて誰が決めた?
進んだのはセールスの道

—— 現在CRで携わっているお仕事についてお聞かせください
大きく分けて2つあります。
1つは、お客様の食品製造工場での自動化実現です。お客様や協力業者と力を合わせ、現場のニーズにあった製造ラインやシステムを構築します。開発作業自体はエンジニアが担当しますが、お客様の求める仕様を定義するのはセールスの役割です。そしてもう1つは、全国の食品製造工場ではどんなロボットが求められているのか、どの工程で困っていてどのような自動化が望まれているのかといったところを調査するマーケティングのような業務です。工場ごとに状況が異なる中で汎用化も念頭に置きながら調査するためすんなりとは行きませんが、面白さもあります。

—— CRに入社されるまでのご経歴を教えてください
生まれも育ちもCRから近い国分寺市で、芝浦工業大学の電気工学科に進学しました。大学院に進学して研究を続けたりエンジニアになったりというのは自分には向いていないような気がして、大学卒業後はゼネコン関係のセールスの仕事に就きました。建設現場に設ける仮設事務所に必要なOA機器やシステムなど一式を納品する仕事を7年弱続けた後、半導体の技術商社に転職して16年、そして1年前にCRに移ってきました。

「営業職の天国」からの脱出、そしてさらに前進

—— ゼネコン関係のお仕事から半導体のお仕事に転職されたのはなぜですか?
なんとも贅沢な話に聞こえるかもしれませんが、ぶつかる壁の一切ない毎日を送り続けるのはいかがなものかと思ったからです。汐留地区の再開発やディズニーシーなどあちこちで建設が進んでいたにもかかわらずコンペティターがおらず、提案すればすぐに仕事が入ってくる究極のブルーオーシャンでした。釣りで言うところの入れ食い状態で、セールスにとっては天国のような市場でしたが、乗り越えるべき困難が皆無ですから工夫も知恵もあったものではありません。やり甲斐や仕事の面白さを感じられなくなっていっただけでなく、このままでは自身の成長が完全に止まってしまうという危機感もあり、転職することにしました。

—— 転職先ではどういったお仕事をされていたのでしょうか?
産業機器やセキュリティ、医療・ヘルスケア製品などのメーカーさんに対し製品企画段階から量産までのコンサルティングセールスを行っていました。前職では得られなかった充実感も得られ、良い製品を作ろうとしているメーカーさんたちをお手伝いするという形で社会貢献できているという実感もありました。
ですが最終的にはもう一度転職することを決めて、CRに来ました。

—— CRへの転職を決意された理由は何だったのでしょうか?
ひと言で言うと、もっと手触り感が欲しいという気持ちが強くなったからです。コンサルティングセールスという仕事柄、スタートアップの経営者の方たちと話す機会が多くあり、そのパッションや困難に立ち向かう姿勢に触れるうちに自分もそういう職場で働きたいと思うようになっていきました。それに、お客様と一緒に商品を作っていくという点ではCRと同じでしたが、半導体の場合その先にいるユーザーの姿は見えないことを残念に感じてもいました。 
今はユーザーとものすごく近いところにいます。工場の製造現場に入らせていただくこともありますし、実際に作業をさせてもらうことさえあります。自分の仕事がユーザーにまさに直結している感じで、もちろんそれゆえの難しさもありますが、やはり楽しいですね。

知れば知るほど入りたくなった会社がCRだった

—— CRという会社をどういったきっかけでお知りになりましたか?
転職を考え始めるようになり、まずしたことはスタートアップのリストを作ることでした。確か300社近くリストアップしましたが、自分がセールスの人間として売り込んだことのない会社に転職したかったので、その中から自分がコンタクトを取ったことのない会社をピックアップしました。そうして絞り込まれた70〜80社のホームページを見て、興味を引かれたところが最終的に15社くらい。その15社にアプローチしてみて返信が来たのが7社で、その7社にCRが含まれていたのです。

—— 候補7社の中からCRを選ばれた理由を教えてください
説明会を受けたり面接を重ねたりする中でCRについて知るほどにCRで働きたい気持ちが強くなって、最終面接のときには「どうしてもCRに入社したい!」と思うようになっていました。正直はじめのうちはCRの志望順位は下のほうだったのですが、食産業の抱えている問題やその解決にCRが貢献できることなどを知り、気持ちが変化していきました。選考過程で課題に向き合ったことも大きかったように思います。課題をこなすにはCR自体だけでなくCRが関わっているお客様や市場についてよく調べる必要があり、そうした作業を通じて理解が深めた結果、CRしかないという結論に達したんです。

—— 転職活動中に大事にしていた価値観などはありましたか?
価値観とはちょっと違いますが、自動化に注目していました。20代、30代の頃は「営業でトップになってやる」などとギラギラしていましたが、40代になると人手不足の問題に対する社会貢献を強く意識するようになっていたからです。また、セールスという立場でものづくりに携わってきた自分としては、さほど詳しくもないソフトウェアよりも得意なものづくりのほうに関わりたいという思いもありました。 そう考えてみると、僕にとってCRは願ってもない職場だったのだなと改めて思いますね。

コアバリューという共通項に支えられた風通しの良さ

—— 実際にCRに入社してみて、想像と違っていたことなどはありましたか?
スタートアップなのに社内のシステムもそれなりに構築されているし、製品もある程度できていることに驚きました。とはいえ、その一方でスタートアップならではのスピード感もあります。例えば蓋閉めロボットの販売を中断した意思決定の速さですね。省人化におおいに役立つはずと期待されていた蓋閉めロボットでしたが、市場にまだ受け入れてもらえない可能性が高いと判明するが早いか「一旦ペンディングしよう」と。判断がとにかく迅速でびっくりしました。

—— カルチャー面での気づきや驚きはあったでしょうか?
カルチャーに関しては、めちゃめちゃフラット!それに尽きますね。立場も年齢も社歴も関係なく、誰もが自分の思ったことを遠慮なく言える環境が本当にありがたいです。代表のTezさんが相手であってもそれは同じで定期的に1-on-1などで自分の感じている事、考えている事を腰を据えてお話できる場があるのもCRのよいカルチャーだと思います。CRに来る前にいた2社では自分の意見を経営者に伝えるという機会自体がほとんどありませんでしたし、そもそもはじめから受け入れてもらえないようなところがあったのとは対照的です。
またメンバー間でも根底にコアバリューという共通項があるからかセールスやエンジニアなどの立場を越えてさまざまな意見が飛び交い、気づきをもらえてハッとさせられることは多いです。

—— 全社的にコアバリューが浸透しているのですね
そうですね、「それってMake Delightfulになるのかな」「Open Questでもっといろいろやってみようよ」など、誰もが常に4つのコアバリューを軸にしていると感じます。困ったときはコアバリューに立ち返る感じです。

要望や意見のすり合わせに苦労しながら世界初を実現!

—— 最近手がけたお仕事の中で特に印象に残っているのは何ですか?
つい先頃マックスバリュ東海様に納品した、総菜盛付の全工程をロボットシステムで一元化したラインです。
2社と協力して進めたプロジェクトで、容器の供給から盛付け、検査、包装、計量、値付けまでの一連の工程をロボット化しました。こうした統合ラインが現場実装されたのは世界初なので、会社にとっても大きな快挙ですし、僕個人にとっても大きな糧となったと感じています。

2024年3月、経済産業省で開催された世界初のシステム開発に関する記者発表会場にて。

—— そのプロジェクトのどういったところが画期的なのか、もう少し詳しく教えてください
これまで人の手で行っていた工程を全てロボット化したこと自体が画期的なのはもちろんですが、大きなポイントとしては不定貫商品(形や重さが一定でない商品)である惣菜をトップシール包装(深さのあるトレーにシールを上から貼った包装形態)で提供する点ですね。トップシール包装といえばコンビニ惣菜ですが、重量によらず一律の定価販売が基本です。それを重量によって値段が変わる惣菜に採用したのは画期的といえると思います。
お客様のご要望とロボットでできることできないこととのすり合わせに加え、3社合同プロジェクトでしたので各社の意見や希望の調整も必要だったのが大変でした。各社の機械に独自の仕様があるので、こういう容器でないと困るとかこのスピードでないとシールできないとか、それぞれ言い分がありますから。

—— その統合ラインはその後順調に稼働していますか?
はい、納品してからしばらく経ちますが生産的には安定しています。ただ、そうはいっても納品してから見えてくる課題はやはりあるので、2週間おきくらいで現場に足を運び、お客様の感じていることや僕たちが気づいたことをリスト化し、ひとつずつ潰しています。達成感を感じるのはなんといっても納品された製品を前にしたお客様の納得と満足の表情を目にするときですが、納品後もお客様に寄り添って残課題を解決していくことも大切です。

—— 挑戦したいこと、挑戦していることがあればお聞かせください
英会話を勉強しています。
40歳になったのを機に苦手なことにチャレンジしようと思い立ち、まずジョギング、次に水泳と挑戦してそれぞれ目標達成し、その次に挑戦を思いついたのが英会話でした。
実は、2年前に受けたTOEICは300点前半だったのですが、現在は700点くらいまで来ていて、できれば900点くらいまで行きたいなと思っています。
英語話者のチームメンバーとの議論では、僕の英語だと限界があるし、かといって日本語で話せば彼らに通じないこともあります。また、日本語も話せるメンバーであっても英語で話しているときのほうがやはり生き生きしていて、僕がもっと英語を話せればと思わずにいられないことも多々あるので、これからも頑張ります。

世にないものを作り出す醍醐味、社会貢献の実感がここにある

—— CRで活躍できそうなのはどんな方だと思いますか?
自主性があって且つ協力し合える方でしょうか。自主性はスタートアップで働くのであれば当然求められる資質ですが、CRの場合は助けを求めること、求められること、そして困っているところに助けに行けることも大切だと思います。実際、緊急事態が起きたときに限らず、行き詰まっているから意見を聞かせてほしいとか、人手が足りないからバリ取りに手を貸してほしいとか、日々の業務の中でよくヘルプが出されています。部署が違っても自分の仕事に直接関係がなくてもサッと行って手伝う、そんな助け合いの文化があるのはすごく良いなぁと個人的には思っていますし、そういう文化に馴染める方ならCRは水が合うのではないでしょうか。

—— CRへの入社を考えている方たちに伝えたいことがあればお聞かせください
CRがしているのは世にまだないものを作り出すビジネスで、しかも食産業に特化しています。他社ではあまり見かけないこういった仕事ならではの醍醐味や社会貢献に直結している実感を求めている方にはおすすめかと思います。そうした醍醐味や実感を得るまでに乗り越えるべき壁があればチャレンジを楽しみながら皆で協力して乗り越えていける、そんな方たちが集まってくださったら嬉しいです。


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