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登山と旅好き研究者です。物理と化学のあいだ、ヨーロッパとアジアのあいだ、など何かと「あ…

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登山と旅好き研究者です。物理と化学のあいだ、ヨーロッパとアジアのあいだ、など何かと「あいだ」に興味があります。

最近の記事

あっつーいフランクフルトで

8月はドイツへ学会に出かけておりました。暑かった。。。なんせエアコン無しがデフォのあちらのこと。一昔前の北海道もそんな感じで、記録的に暑い稚内で耐え忍んでた謎体験を思い出しました。 主に滞在していたのはフランクフルト、ヨーロッパの空の玄関。ただそれだけにこれまで素通りばかりで街に滞在するのは初めてのことでした。 フランクフルトは言わずと知れた、ヨーロッパの金融センターのひとつ。最も金融が活発な都市のひとつです。(どーでも良いですが、こう言う英文直訳調、何か好きです) ヨー

    • 【æ】の音、話す速さ

      もう半月も前になりますが、アメリカで2週間弱過ごして日本に戻って参りました。なんすか、この熱気。 パンデミック後、初めて実際の実験を伴う滞在。パンデミック前のコラボのカタチを思い出しつつ、先方の実験室に篭っておりました。実験合宿。 さて、やはり海外に出る上では、「日本生まれ日本育ち、日本語話す奴だいたい友達?」な私にとっての大きな壁はやはり言語になるわけです。 10年ほどこの仕事してますが、やっぱり慣れないよ、英語は。 この先は狭ーい「あるある」ネタかと思いますが、研究

      • シンプルすぎず、複雑すぎないパターン

        気づいていなかった自分の好みに気付かされて、それまでの選択に補助線が引かれる、みたいな経験のお話。抽象的で「なんやそれ」かも知れませんが、実例を引きつつ以下に書いていきます。 またも、旅先での一瞬「カケラ」の体験談を並べて嬉しそうにする記事です。 仙台駅の新幹線改札でこれは今から5年ほど前の仙台駅。何の気なしにユニクロで買ったTシャツの件。山仲間と東北の山に行った帰り。東京に帰る友人を見送った後の一瞬。 「そのTシャツ、おもしろい柄ですね」 「えっ、そう?」 「そういうの

        • 2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン⑥ フジャンド→タシケント

          タジキスタン北部・フェルガナ盆地の入り口にある「風の街」フジャンドで過ごし、当時の情勢のひしひしと感じた日から一夜。この日はついにこの度のゴール・タシケントに戻ります。ついにこの旅行記の完結編。以前の旅行記は下記から。 マイクロバスで国境越え(Day 7 AM) 翌朝。宿の人に呼んでもらったタクシーで、タシケント行きのバスが出る「タクソパルク」へ向かいます。この場所は町はずれにあるらしく、メインのバスターミナルではないようです。タクシーで10分ぐらい走ると到着。雰囲気とし

        あっつーいフランクフルトで

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン⑤ ペンジケント→フジャンド

          タジキスタンに入りペンジケントで涼しい風に吹かれつつのんびりしていると、天気も情勢も若干あやしげになってきた旅。この日はタジキスタン国内の山を越えて北部の大都市フジャンドへ向かいます。以前の旅行記は下記から。 シェアタクシーで川をさかのぼる(Day 6 AM) 次の朝。相変わらずのすがすがしい風です。朝ごはんも優雅に用意してもらい中庭でいただいていると、ここでも上の子が小学校へ行くところでした。ここでは小学校からきちんと制服みたいです。 朝9時前、宿の方に昨日お願いして

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン⑤ ペンジケント→フジャンド

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン④ サマルカンド→ペンジケント

          ウズベキスタンのド定番観光地サマルカンドを完全スルーしてタジキスタンへ。国境を越え、ザラフシャン川をさかのぼるルートをとります。前回の旅行記は下記からどうぞ。 国境に向かう朝(Day 5 AM) 昼間は暑いサマルカンドも朝は涼しくさわやか。朝食前にお散歩でも、とか思っていたのを完全に寝過ごして普通に朝食会場へ。てんこ盛りの朝食がフルセットされた部屋。ロシア語100%、お客さんもほぼロシアからの方と思われる勢い。ゴールデンウイークながら日本からのお客さんはそこまで多くないみ

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン④ サマルカンド→ペンジケント

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン③ セントブ→サマルカンド

          ウズベキスタンのセントブ村での諸々の出来事を経て、ついに村を離れる朝に。ここからはタジキスタン方面へ進路を取ります。 前回の旅行記は下記からどうぞ。 セントブ村の朝(Day 4 AM) 翌朝、相変わらず少年たちには💪ポーズで朝の挨拶をされつつ朝食。やはり東欧から中央アジアにかけてのユーラシアでは子どもの頃から「力こそパワー」なのでしょう。おいしい朝ご飯をいただき、お気に入りのテラス席でにのんびりしてると少年が学校に行く時間。「ちゃんと勉強しろよー!」と見送る。 9時前

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン③ セントブ→サマルカンド

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン② セントブ村

          タシケントを経てブハラに入って数日を過ごした後、ウズベキスタン北東部のローカルエリアへの旅が今回です。舞台はセントブ村。 前回の旅行記は以下からどうぞ。 ブハラからセントブへ (Day3, AM)この先は日本からメールベースで予約をしていたツアー。なんというか「安心感」のしきい値が下がっていたのが今後の諸々の起源(良くも悪くも、というか、結果上振れのみ)ですが、朝の涼しいブハラの街角からスタート。 朝7時半ごろまで寝て起床。宿主のアブドゥルさんとあいさつをしつつ、8時前

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン② セントブ村

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン① タシケント→ブハラ

          ようやく普通の旅日記を書き始めます。旅情報をまとめたのはこちら。 タシケントまで(Day 0) まずタシケントへはソウル/仁川乗り換えのアシアナ便で。2017年、2018年と利用したこの便も5年振り3回目。2018年のビザ免除化のタイミングで超絶改善されたタシケント空港。今回は翌日すぐに鉄道移動だったので、駅に近めの宿にしていました。宿に呼んでもらったタクシーもスムーズに見つかり、まずは到着。日本のビジホ+αの良い宿でのんびりとします。 …もとい。日本からめちゃくちゃメー

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン① タシケント→ブハラ

          旅のカタコト言葉をめぐる「ぐるりのこと」

          この春の旅で読んだ本から。この一節は、私もファンの梨木さんの『ぐるりのこと』に所収されているエッセイからの引用で、著者がトルコの古都コンヤに行った時の内容。片言のトルコ語を覚え、それを使うことで、地元の人が様々話しかけてくれるけれども、これがわからず申し訳なくなる。また、ガイドの方からの解説を受けたり、あるいはそれへの何気ないリアクションが、逆にお互いの距離を広げる原因になる経験などを踏まえた一節。 ウズベキスタンの山間の村・セントブのお世話になってたお宅のテラスで読みつつ

          旅のカタコト言葉をめぐる「ぐるりのこと」

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン 旅の言語・その2

          この記事は「その1」からのつづきです。 「その1」では、日本語(と英語)しかできない奴が、付け焼刃で一か月ほどウズベク語を学んだ結果、超絶カタコトのレベルにしか達しなかった、という話でした。 また、旅の概要は下記の「まとめ記事」をご覧ください。 では、本編です。 言語ネタに関する一瞬を切り取った「カケラ」を5つご紹介します。(普通の旅日記は後日投稿予定。「普通、順番逆ちゃうん?」と自分でも思ってます。すんません。) で、どうなったの?1. ブハラにて~「読める!読めるぞ

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン 旅の言語・その2

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン 旅の言語・その1

          今回のゴールデンウイーク連休を利用したウズベキスタン・タジキスタン旅について、「言語」に関する面をいくつか書き残しておこうと思います。まずこの記事は、「この言語を押さえておけば旅行に十分!」とか「これを覚えておかないと厳しい!」みたいな話ではありません。 どちらかといえば「ゆるく楽しく、いろんな国の言葉に興味がある勢」つまり、何か外国語に惹かれるけどがっつり勉強するほどでもない、中途半端な性分の私みたいな方には刺さるものかと思います。ゆるく楽しく言語の話をする記事です。厳密

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン 旅の言語・その1

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン 旅ノート

          2023年のゴールデンウイークに行った、ウズベキスタン🇺🇿、タジキスタン🇹🇯旅の情報です。いずれも2023年4-5月現在の情報であることを留意して下さい。地名はカタカナ表記のみならず現地語表記にも揺れがあることが多いので少しのスペル違いは気にしないのが良いかもしれません。一応ウズベク語、タジク語表記も別につけておきますが、これが他の表記とあると思います。また、これはサンプル数n = 1の体験談ですのでご注意を。 移動ルートと手段 タシケント→ブハラ: 鉄道(シャルク号=急

          2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン 旅ノート

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          Yamal(ヤマル)と申します。 旅好きの研究者です。とはいっても地域研究が専門とかいうわけではなく、いたって理系の材料科学関係です。 この度noteを始めることとしました。 今までは旅で見た・聞いた情報をfacebookで共有しようとしていたのですが、なかなかfacebookも写真・動画中心のインターフェースとなってきていて、文章を共有するのに向かないのでは?と思い、こちらも立ち上げた次第です。 むかしむかし、私も「旅ブログ」みたいなことをやってたんですが、これを現代版に

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