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2023年春 ウズベキスタン・タジキスタン① タシケント→ブハラ

ようやく普通の旅日記を書き始めます。旅情報をまとめたのはこちら


タシケントまで(Day 0)


コロナ明け初便に当たる

まずタシケントへはソウル/仁川乗り換えのアシアナ便で。2017年、2018年と利用したこの便も5年振り3回目。2018年のビザ免除化のタイミングで超絶改善されたタシケント空港。今回は翌日すぐに鉄道移動だったので、駅に近めの宿にしていました。宿に呼んでもらったタクシーもスムーズに見つかり、まずは到着。日本のビジホ+αの良い宿でのんびりとします。
…もとい。日本からめちゃくちゃメール来てるので順調に仕事します。ま、オフィスにいるときと遜色ないですね。今回の旅はコロナ禍後の初回旅ということで、「オンラインツールを使って、旅と仕事を適度にバランスさせつつ進む」という裏テーマ。このへんもどうなるのやら。

タシケントからブハラまで(Day 1)

翌朝、さわやかな風と共に時差ボケで起きる、朝6時前。湿気のない、さわやかな風を感じつつ、原稿とメールを捌きつつ、この先の旅程をチェックします。朝食をいただいて朝8時過ぎにタシケント駅まで移動。今日は急行列車のシャルク号で移動です。

朝食会場から

タシケント駅は実は降りたことはあっても乗ったのは初めて。売店がいくつかあったので、おやつと飲み物を調達して列車に乗り込みます。しばらくすると定刻通り9:09出発。Soft seat(中国風には「軟座」)の車両は1+2配置でコンセント・エアコンも完備の客車でした。道中は食堂車からひたすら車内販売の方が来られます。手ぶらで乗っても全然問題ないレベル。アイスうまそう。
車窓から見える景色は晩春~初夏そのもの。タシケント近辺は菜の花が満開、サマルカンドに近づくと遠くに雪が残る山々などなど、日本のゴールデンウイークと同じような、うららかな景色です。サマルカンドでは多くのお客さんが下りていきました。私の後ろの席にいた日本からの観光客も、中国から来たという若者グループもサマルカンド下車。西に行くたびにどんどんゆるやかな時間が流れます。

サマルカンドを過ぎると景色が乾いてくる

そして景色が乾燥してくると、ほぼ定刻15:07にブハラ駅着。「ブハラ駅」とは言っても駅は市内から15 kmほど先。駅から市内への移動が悩みの種。

さて、どうしましょうか。日本で買ったSIMカードは役に立たなかったので、yandex(「旅ノート」ページ参照)は使えず。。。うーん。誰か相乗りしそうな個人旅行者いないかなぁー。。。とか思いつつ列車を降りて駅出口へ歩いていきます。もちろん、駅出口には"Taxi, taxi, Taaaaxi!!"の軍団。

出口に向かう道すがら、駅の外にSIMカードを売ってるBeeline.uzのブースが目に入りました。というわけで、「ここでSIMを買い、yandexをセットアップして呼ぶ」という作戦に切り替え。"Do you need taxi?"をかわしつつSIMを買い(この間もひたすらtaxi連呼を受けている)、yandexを呼びました。
結果的には値段はトントンよりちょい安ぐらいだったのですが、興味深いことはタクシーの方々のお話。スマホを触ってると「Yandexは快適じゃないし回り道するぞ!」「快適でエアコンが効いてる専用車両でこの値段!」と売り込んできますし、最後に配車確定後には「もう!なんでもかんでも最近はYandexだ!商売あがったりだよ!!」と愚痴をこぼす感じ。このトークは実はすべて的を射たものでした。配車アプリ vs 既存のタクシー業者の構図は世界共通のようです。

再訪、ブハラの宿。もはや定宿。(Day 1-2)

宿の中庭。落ち着く。

ついに6年ぶりのブハラ。前回お世話になったSarrafon B&Bに今回もお世話になりました。市内中心部から徒歩圏内、というか、街の中心の「池」と私が呼んでいるリャビハウズから約200歩。静かな中庭がクセになる場所です。沈没適地。

到着して宿主のアブドゥルさんと再会。以前はなかったカフェスペースができて隠れ家的カフェになってました。アブドゥルさん曰く、「しばらく人が来ない時期があったから地元の人も観光客も使えるカフェスペースにしてみた」とのこと。滞在中もいろんな方が利用されていました。また前回は中庭でお絵描きを私に教えてくれた女の子、さらに小さい子2人のお姉さんしてました。時代は進んでいます。勝手知ったる宿があるのはとても落ち着くものだと思いつつのんびり。

工房を訪問する休日(Day 2)

この夜の夕食時、市内の食堂でビールを飲んでいると隣の席に日本から来られたSさんご夫婦、私の親世代。お話している中で私が「明日は陶器とスザニ(刺繍)工房に行く予定」というお話をしているとご一緒することに。夜のうちに工房のwebサイトからアブデュッロさんに連絡。爆速で返事が来る。さすが。

釉薬の金属イオンに従って色がつく。コバルト、銅、鉄。
布の染色もですが、色彩の多くは元素。

朝はのんびり「池」のほとりでお茶しつつSさんと合流、のち工房のある町ギジュドゥバンへ小一時間の旅。工房では焼き物と刺繍、絨毯の製作過程を見せていただきました。今回の旅目的の一つは「買い出し」なので、製作手順から価格まで実りある会話と交渉でした。うん、やっぱりスザニいいですね。その後はギジュドゥバン市内のマドラサ(モスク)を回ってもらって14時前にブハラ帰着。

ブハラでまったり(Day 2)

あとはのんびりします。軽く昼寝からの買い出しなど行って夕方、市内のマドラサの前に椅子が並んでいてコンサート仕様になってるのに気づきました。確かに昨日から気になってた場所。
日が落ちると人が集まり野外演奏会が始ました。最初に白鳥の湖でキリっと締めたらあとはワルツなど踊れる曲が続く。みんなノリノリで普通に踊ってる演奏会、ほんと楽しい。そんな感じで気づけば涼しい風が吹き始めるブハラの夜は更けていきました。


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