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【æ】の音、話す速さ

もう半月も前になりますが、アメリカで2週間弱過ごして日本に戻って参りました。なんすか、この熱気。

パンデミック後、初めて実際の実験を伴う滞在。パンデミック前のコラボのカタチを思い出しつつ、先方の実験室に篭っておりました。実験合宿。

さて、やはり海外に出る上では、「日本生まれ日本育ち、日本語話す奴だいたい友達?」な私にとっての大きな壁はやはり言語になるわけです。
10年ほどこの仕事してますが、やっぱり慣れないよ、英語は。


この先は狭ーい「あるある」ネタかと思いますが、研究室、実験室にいる時は問題なく意思疎通できるのに、いざ街中に出ると通じない場面、聞き返される場面が増えてくるのは「あるある」かと思います。つまり、専門用語は普段から英語ベースの単語を使っている上、データの見せ方、文脈の作り方も基本的には共通しているので苦労はないわけです。

困るのは雑談の時。昼ごはん食べつつ話する時なんかは結構大変。ガチャガチャしたバックグラウンドノイズの中で、しかも食いながら的確に非母語で返すのは慣れません。


発音、これも違ってくるんですが、しばらく居て周りの言葉を聴いてると徐々に変わっていく感覚がします。最たるものはタイトルの発音、【æ】の音。口を横に開きながら「ア」と言うやつ。何というか個人的には「いかにもアメリカ」的な音だと感じるものです。

やはり不思議なもので、1週間ぐらいすると通販の「アマゾン」の語頭の音も【æ】で発音してる自分がいたりして、つくづく言語習得には環境の影響が大きいなぁ、と実感する次第です。


そして話す速さ。カタコトまがいの私などは「ゆっくり、はっきり」話さないと、「ちょっと何言ってるか分からない」となるのでしょうが、周りの人の話す速さに流されることもしばしば。

今回の訪問先には英語母語話者が比較的多く、昔に滞在した先は英語第二言語勢が多数、と言う環境との大きな違いを感じました。もちろん”We hear your accent.”と言う優しい空気感なのですが、何かそんなとこまで無理に合わせようとしてました。


これまであんまり縁がなくここまで来たアメリカ。そんなパターンの同業者も少数派かもですが、ようやくパンデミック後ひとつ目の文化ギャップ体験でした。

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