COVAってどんな場所ですか? 覚田社長に聞きました
この土地で過ごした時間が、どのようにCOVAの種として育っていったのか。探ってみたいと思います。
1.憧れる大人の存在
父に連れられて、訪れるようになった真珠養殖場の跡地。
いちばん最初の記憶は4歳まで遡ります。
その頃にはもう養殖場としては稼働していませんでしたが、祖父や父と過ごした思い出ともかさなり、自然や季節を感じる大切な場所になりました。
覚田少年にとって、この場所にはなくてはならない人がいました。
養殖場で働いたのち、管理人としてそのまま残った「テルさん」です。
特別愛想がいいとか話好きではありませんが、魚の釣り方、どこに魚がいるか、船を停めるロープの結び方。
海に関わるたくさんのことを教えてくれました。
方言も強めで、何を言っているかわからないことも少なくありませんでしたが、「大人として扱ってくれている」と思わせる話し方をしてくれました。
子供扱いせずに必要なことを教えてくれるテルさんに、覚田少年は信頼を寄せていきます。
船や筏をひょいひょいと移動する身軽さ、片手でささっと船を停めるロープ捌き、船の操縦。
記憶のなかにはいつも、憧れのテルさんがいます。
2.冒険の基地
幼い頃から、この場所で釣りをたのしみました。
海ではじめて泳いだ記憶も英虞湾です。
大きくなるにつれ、地元の真珠養殖業者さんと船を操っての沖釣りも増えましたが、前の日からドキドキして興奮する気持ちや、釣った後の達成感。
幼い頃に海で感じた冒険心は消えることがありません。
3.ホテルだけをやりたいわけではない
伊勢志摩国立公園には、カヤック、SUP体験ができ、プライバシーが確保された宿泊施設は他にもあります。
しかしこの地で体験していただきたいのは、かつて覚田社長が独り占めしていた贅沢さです。
幼い頃の英虞湾で過ごした記憶。
初夏になると、目の前の海で獲れた海松(ミル)や森になるヤマモモが届けられました。
季節を感じる収穫物は父の好物でもあり、それを届けてくれた地元の人たちのあたたかい気持ちも一緒に受け取りました。
COVAは宿泊施設であると同時に、この地で営まれていた里海の一部でありたいと考えています。
単に畑を再現するだけではなく若々しい森を保つための整備は、薪割りなどのアクティビティを生み出しました。
竹内さんという職人さんとの出会いが生み出した予期せぬ収穫です。
大切な場所についてそう話してくれました。
4.次の取り組みとして
先日の里海ツアー(その様子はこちら)の山口さんのように、すでにはじめている人と一緒に多重に絡み合っていければ、これからの形を提示できるかもしれません。
COVAがその実験の場、試みが行われている場所になっていけば面白いと考えています。
例えば入り江の泥質を変え、農耕を通して海に流れる栄養が溶存酸素を増やせば、生息する生きものも多様になっていくかもしれません。
じぶんだけではできないことを関わってくださる人とともに取り組んでいく。そうした営みのなかにホテルがある
覚田社長にみえているCOVAの姿です。
5.COVAでは一緒に働いてくださる方を募集しています
採用について
https://kakudapearl.jp/recruit/#recruit_point
COVA未来の里海準備室
TEL:0596-28-0231(担当:本多)
おまけ
この日はゲストを招いて、テントサウナが行われました。
大人になっても冒険はまだまだ続くようです。