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誰でも始められる”小さな”林業の魅力

こんばんは!コウスケです。

最近は、蒸し暑いですね。毎日半袖半ズボンスタイルで生活しています。
これ以上の暑さに対抗する服装がないことに焦りを感じています。

もっと筋骨隆々だったらタンクトップ着れるんだけどなあ。笑
無理やなあ、、

私はここ数ヶ月間、修士研究の調査として近畿地方の林業現場でフィールドワークを行っています。

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今年の2月から現在までにかけて、計10回にわたって、近畿地方の林業現場作業のお手伝いと聞き取り調査を行ってきました。

まだまだ経験は不足していますが、学部時代も合わせるとかれこれ3年間、様々なかたちの小さな林業(小規模な林業)に直に触れてきたことで、少しずつその枠組みがわかってきました。

そこで今回は、これらの経験を踏まえて

・小さな林業とは
・小さな林業の魅力
・(番外編)小さな林業の窓口、木の駅プロジェクト

についてお伝えします!

小さな林業とは

小さな林業は、

①少額の設備投資・・・チェーンソーと軽トラックで始められる
②短い作業時間・・・2-4時間程度。安全第一!
③誰でもできる作業・・・チェーンソー作業と簡単なロープワークができればOK

といった特徴を持つ、小規模な林業のことです。

代表的なイメージは、薪を作って売る林業。

今回は、具体的な作業&販売工程の例を1つ、紹介します!

1.森林に放置された木材(=林地残材)をカット

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最近は、強風で倒れる木や、伐採後そのまま放置される木材も多く、意外と簡単に木材を手に入れることができます(伐採届け等の手続き、安全対策はしっかりと!)。

2.積み上げて乾燥

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直径50-60cmの材を積み上げまくった日には、身体がバキバキになります。

3.運搬&薪割り

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薪割り機を使うと、サクサク作れます!綺麗な二等辺三角形に割ると、薪束の形がまんまるに!

4.薪束作り

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鉄のワイヤーを使って、薪を円柱形にまとめます。綺麗な薪束を作るのにはかなりの技術が必要です!奥が深い!!!

薪束を作る前に、含水率チェックも忘れずに!
15%前後が理想です。

5.販売

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完成した薪束は、キャンプ場や個人宅向けに販売します。1束あたり、400円前後で販売することが多いです。束単位の取引の他にも、バラ売りや軽トラ売りもあります!

ここで紹介した林業はあくまで一例です。

小さな林業は、

・伐採からバリバリ行う
・家具用材を製材する
・メルカリ等を活用した、オンライン薪販売を手掛ける

といったような様々な展開可能性を秘めています。

小さな林業の魅力

小さな林業の最大の魅力は、”つながりを作ること”です。

そんな魅力を、

・人と人のつながり
・人と山のつながり

という視点から深堀りしてみました。

人と人のつながり

小さな林業は、誰でも参加することができます。

チェーンソーによる伐木等特別教育地域のチェーンソー安全講習を受ければ、誰でもすぐに始められます。

その手軽さもあって、定年退職後に小さな林業を始めたという人にたくさん出会いました。

誰もがこの小さな林業の主役になれるわけです。

黙々と手を動かすのが好きな人、お小遣いを稼ぎたい人、おしゃべりが好きな人、身体を動かすのが好きな人、

様々な人を受け入れる懐の深さが小さな林業にはあるんですね。

そして、山は広い、木がたくさん。つまり、やることだらけ。

だからこそ、週に2回、3回、いや、毎日でもみんなが集まる口実ができるんです。

「今日の山はどうだろう。」
「明日はあの場所をきれいにしたい。」

そんな会話が、森林に集まる人たちの距離を少しずつ、近づけてくれます。

人と山のつながり

木を伐ることは、山を知ること。

木の倒れる方向、水の流れ、風の通り道。

木を扱うことでそれまで見えていなかったことに気づけるようになります。

林業や山に興味がなかった人も1年ほど山に入っていると、山のことがかなりわかるようになるんです。

わからなかったことがわかるようになる。
見えなかったことが見えるようになる。

そんな1つ1つの積み重ねが、人と山をより深くつなげてくれるはずです。

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(番外編)小さな林業の窓口、木の駅プロジェクト

山を持ってないし、小さな林業を始めるのは難しそうだなあ

と思った皆さんにおすすめしたいのが、木の駅プロジェクトです。

木の駅プロジェクトは、山の中に放置された木材(林地残材)を住民の手で収集し、販売する活動です。林地残材を指定された場所に持っていけば、お礼に地域通貨をもらうことができます。
(※地域通貨:地域内限定で使える商品券のようなもの)

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現在、全国約80以上の木の駅が存在しています。
最寄りの木の駅をぜひ確認してみてください↓

いきなり小さな林業に参加するのが不安な方、林業の概観をつかんでみたい方は、こちらの本がおすすめです↓

以上、誰でも始められる”小さな”林業の魅力でした!!












いつもありがとうございます!! ただいま日本の100名山めぐり中なので、そちらの活動費に充てさせていただきます! 登山で学んだことを、note発信やサービス開発に活用させていただきます!!