[3/29閣議決定] 特定技能4分野追加。判明した内容は?特定技能1号のみ?
3/29、特定技能 4分野追加が閣議決定されました。
元々検討されていた内容ですが、この記事では今日判明した情報をお知らせします。4分野の追加についての記事は以下を参照ください↓。
職種
職種については前回の報道内容からは変更ありません。
「自動車運送」:バス、タクシー、トラックの運転手
「鉄道」 :運転士、車掌、駅係員、車両製造
「林業」 :育林
「木材産業」 :木材加工
ただし、5年を上限に働ける「特定技能1号」のみ受け入れ可能としており、更新の上限がない「特定技能2号」は含まれませんでした。
既存分野の業務追加
既存分野の飲食料品製造にスーパーでの総菜調理が追加されるなど、業務追加も一部あります。今回の決定で、特定技能と技能実習の受け入れ分野がほぼそろった形となります。技能実習終了後に帰国による人材流出を防止できる形となります。
受入数
2024年度から5年間で受け入れる外国人は、新たに追加する4分野を含め、16の分野で82万人を見込み、この人数は現在の受入数の倍の人数となります。
業種ごとの受入数
2019年当初の設定値と、今回の想定で比較しました。
飲食料品製造業に至っては4倍の人数となります。
>介護:6万人→13万5000人 (2.2倍)
>飲食料品製造業:3万4000人→13万9000人 (4倍)
日本語レベル
バス、タクシーの運転手や、鉄道の運転士や車掌は、異常時のコミュニケーションや安全管理の能力が求められます。そのため、在留資格を得るには、他の分野より厳しい日本語能力試験N3以上が求められます。
受入企業への責務を追加
受け入れを見込む外国人の数が増加するため、受け入れ企業に対して外国人が地域社会で生活できるようにする責務を求める方針が加わりました。
日本社会での共生のためには、仕事以外のサポートも非常に大事なため、この項目追加は素晴らしいことです。あとは、形だけでなく、企業が実際にどれだけサポートをしてくれるか、ですね。
今後の動き
今後は各省庁で省令・告示の公布や試験作成などの作業に移ります。技能実習から移行したり、海外で試験を受けて入国するなど、準備が整い次第受け入れが始まります。
さいごに
以上、特定技能の閣議決定に関する記事となりました。
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○補足
技能実習・特定技能などの在留資格については、以下を参照ください。
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