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「ドラゴンの面倒を見てみよう!」~英語多読のための読書ガイド [ファンタジー]~

英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト! 多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介するコーナーです。


ファンタジー編 ~2024年04月号~

執筆:石黒 恵介 (会社員)

ドラゴンの面倒を見てみよう!

今回はドラゴンにまつわるトラブルが巻き起こるシリーズをご紹介します。

「Naughty Dragons」シリーズでは、Ward一家が里親となり幼いドラゴン2匹を預かります。

本作のドラゴンは知能が高く人語を理解し言葉も話します。

ただし、相当にやんちゃ(naughty)です。

目を離した隙に次々とトラブルを引き起こします。

くしゃみ代わりに火の玉を吹くのは許せるとしても、勝手に家のオートバイを乗り回す姿は明らかに「やんちゃ」の域を超えていて、読んでいて里親一家の今後が心配になると思います。

「Dragons in a Bag」シリーズでは、主人公のJaxsonが3匹のドラゴンを魔法の世界に送り届けることになります。

本作のドラゴンは孵化直後でとても小さく、作中ではミントタブレットの缶箱に3匹まとめて納められています。

生まれて最初に見た生き物を親と認識するうえ餌を与えると急激に成長します。

そんな開封厳禁な代物を主人公が無事に届けられるかが本シリーズ1巻目の見どころです。

(1)『Naughty Dragons Make Trouble!』 (Naughty Dragons Series #1)

YL 3.5-4.0
著者 Natalie Jane Prior / Simon Howe
出版社 Hardie Grant Children’s Publishing
総語数 約10,000 語

Ward一家が暮らす街Laidleyでは幼いドラゴンを里親として迎え入れる「Dragons at Home Project」が実施されている。

一家の元にも可愛らしい2匹のドラゴンがやってきた。

送迎の車から飛び出すや否や飛び跳ね火を吹きやりたい放題。

3カ月間のトライアル期間中に人間社会に適応性なしと見なされた場合は保護施設に送り返されるとのこと。

果たして2匹は無事トライアルを乗り切ることができるのか。


(2)『Dragons in a Bag』(Zoey and Sassafras Series #1)

YL 4.0-4.5
著者 Zetta Elliott
出版社 Random House
総語数 約26,000語

主人公のJaxonはある日、家庭の事情で母の育ての親である「Ma」の家に預けられることになる。

当初は快く思っていないMaだったが、何も事情を聞いていない彼に同情したのか、実は自分は魔法使いであり、今日は魔法の世界へ3匹のドラゴンを送り届ける予定があることを打ち明ける。

Jaxonはこれに同行することに。

ところが道中、予期せず彼ひとりだけがドラゴンと共に魔法の世界から送り戻される事態に陥ってしまう。


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英語スピーチはエド・シーラン、映画スターインタビューは『哀れなるものたち』主演のエマ・ストーン。

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