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これがNinjaだ! ~英語多読のための読書ガイド [ファンタジー]~

英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト! 多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介するコーナーです。


ファンタジー編 ~2023年10月号~

執筆:石黒 恵介 (会社員)

これがNinjaだ!

今回は「Ninja」が登場するシリーズを紹介します。

ただ、日本人がイメージする頭巾を被った「忍者」とはちょっと違うようです。

「Ninja Kid」シリーズでは、Ninjaは「正体を隠して人々を救うヒーロー」として描かれます。

主人公のNelsonはオタク気質で冴えない少年なのですが、ある日突然、運動神経が抜群によくなります。

それだけでも十分ヒーローとして通用しそうなものですが、作中では主に発明家の祖母の作ったスーパーガジェットを駆使しながら機転を利かせて悪に立ち向かいます。

「Toto the Ninja Cat」シリーズでは、Ninjaとは「武術の達人」を指すようです。

主人公のTotoは故郷のイタリアで修行を積んだ、世界有数のNinja Catです。

夜のロンドンを舞台に、自分より何倍も大きな強敵に立ち向かうことになるのですが、とにかく強いです。

闇に紛れて研ぎ澄まされたNinja Moveでアクロバティックに戦います。

(1)『Ninja Kid』(Ninja Kid Series #1)

YL 2.5-3.5
著者 Anh Do
出版社 Scholastic
総語数 約7,000 語

オーストラリアの作家が描く「Ninja」。

今日はNelsonの10歳の誕生日。目覚めると鼻の上にクモが!

驚き跳ね起きると、その勢いで2回転宙返りで華麗に着地。

あれ、いったい今のは? まるで自分じゃないみたい。

体の異変を母に知らせると、実は行方知れずの父は「地球最後のNinja」であり、彼はその力を受け継いでいることを告げられる。

自分にそんな力が……? 半信半疑の中、謎の人物が巨大なクモを引き連れ人々を襲う事件が発生する。

(2) 『Toto the Ninja Cat and the Great Snake Escape』(Toto the Ninja Cat Series #1)

YL 3.5-4.5
著者 Dermot O’Leary
出版社 Hodder and Stoughton
総語数 約16,000 語

イギリスの作家が描く「Ninja」。

TotoとSilverはイタリア育ちの兄妹猫。

ご主人夫妻に3カ月前に拾われロンドンにやってきた。

ある夜、2匹は自宅のごみ箱を漁っていた奇妙な猫Catfaceと出会う。

彼はロンドンの街を案内してくれるという。

3匹が夜の街を散策していると、何やら街の動物たちの様子がおかしい。

話によると動物園から凶悪なキングコブラが脱走したとのこと。

一行はコブラの行方を追うため動物園に忍び込む。


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