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「あなたを癒してくれる絵本」~英語多読のための読書ガイド [絵本]~

英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト! 多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介するコーナーです。


絵本編 ~2024年06月号~

執筆:柴田 里実 (金城学院大学准教授)

6月はPride month(プライド月間)ですね。

Pride monthの中心にあるLGBTQ+inclusion(性的少数派+インクルージョン)という言葉の根幹には、acceptance(受容)やequality(平等)という意味があり、「皆が平等に楽しめる社会を作ろう」、「ありのままのあなたでいいんだ」というメッセージが込められています。

人に優しく、そして自分にも優しくして欲しいという思いを込めて、今月は心温まる絵本をご紹介します。


(1)『The Hug』

著者 Eoin Mclaughlin, Polly Dunbar
YL 0.6-1.0
出版社 Faber & Faber
総語数 330 語

Hedgehog(ハリネズミ)は、ある日、あまりにも悲しくて、誰かにHugしてもらいたいと、Hugを求めて出かけます。

ところが、みんないろいろな理由をあげて逃げてしまいます。

「どうして誰もHugしてくれないの?」

Hedgehogをありのままに受け入れてHugしてくれる誰かはいないのでしょうか。

この絵本は、裏表紙から読むとTortoise(カメ)のストーリーになっており、二つのお話が表と裏から読める仕組みになっています。

ハリネズミもカメも悩みは同じ。

ありのままの彼らをHugしてくれる誰かに出会えるのでしょうか。


(2)『Bedtime Stories for Hard Days』

著者 Scott Stuart
YL 2.0-2.5
出版社 Hardie Grant Children’s Publishing
総語数 2,200 語

一日の終わり、ちょっと疲れたとき、ちょっと元気が欲しいとき、ちょっと褒めてほしい時はありませんか。

この絵本は、そんなあなたを12個のBedtime storiesが、動物たちのイラストとともに癒してくれます。

ライムの響きも心地よく、毎日、一つずつ読んでもいいし、気分に合わせて読んでもいい。そんな素敵な絵本です。

今日のあなたの一日はどんな一日でしたか。

素敵なストーリーがあなたに寄り添ってくれますよ。


(3)『Hug Machine』

著者 Scott Campbell
YL 0.6-1.0
出版社 Atheneum Books for Young Readers
総語数 240 語

I am the Hug Machine! 「僕はハグマシーン!」と、さっそうと現れた少年は、「僕のHugはみんなを元気づけるんだ」と、町中の人から郵便ポストまで、誰でも何でも、Hugします。

町中をHugで元気づけたら、今度は少年が、ヘトヘトに。

そんな彼を元気づけてくれるのはもちろん……?

少年のユーモアにクスっとしながら、Hugのパワーを感じてください。


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