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「今年は多読! 今年も多読!」~英語多読のための読書ガイド [絵本]~

英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト! 多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介するコーナーです。


絵本編 ~2024年02月号~

執筆:柴田 里実 (金城学院大学准教授)

今年は多読! 今年も多読!

2024年は、どんな年にしたいですか。今年こそは多読を始めようと思っていらっしゃる方も、ちょっと忙しくて本が読めていなかった方も、みんなで多読を楽しみたいですね!

一冊でも、二冊でも、宝探しのように、素敵な本に出合えることを願って、お気に入りの本を探してみてはいかがでしょうか。

2月は、National Library Lovers Month

2月14日はLibrary Lovers Day

なんだか、本を読みたくなってきませんか。

今回は、本を読める幸せを感じられそうな絵本をご紹介します。

今年も素敵な本に出合えるといいですね。

(1)『The Book Itch: Freedom, Truth & Harlem’s Greatest Bookstore』

YL 1.2-1.5
著者 Vaunda Micheaux Nelson
イラスト R. Gregory Christie
出版社 Carolrhoda Books
総語数 1,504 語

1930年代、未だ、誰もが本を読むことが許されていなかったアメリカ。

「学校に行けなくても、本があれば、知識を得られる。」
“Knowledge is power.”(知識は力である。)

そんな言葉で始まるこの本は、Lewis Michaux Sr.がいかにしてアフリカンアメリカンのための本屋(the National Memorial African Bookstore)を作り上げたのかを描いた、自由と希望のお話です。

コレッタ・キング賞受賞作。


(2)『Biblioburro: A True Story from Colombia』

YL 0.8-1.0
著者 Jeanette Winter Monica Brown
出版社 Beach Lane Books
総語数 583 語

Luisは本が大好き。

家は、いつしか本が山積みに。

「このたくさんの本をどうしよう? そうだ、本が無い、はるか遠くの子供たちにも本を読ませてあげよう!」

2頭のロバとLuisは本を積んで、長旅に出かけます。子供たちのところにたどり着いたLuisは、おもしろい仕掛けとお話で、子供たちを楽しませ、ひとりひとりに本を貸してあげます。

コロンビアでロバの背中に本を載せて運ぶBiblioburroを始めたLuis Sorianoのお話。


(3)『The Detective Dog』

YL 0.8-1.0
著者 Julia Donaldson & Sara Ogilvie
出版社 Macmillan Childrens Books
総語数 861 語

とても鼻が利く犬のNellは、クンクンと、どんな事件も解決します。

毎週月曜日は、子供たちと学校に行くのが習慣です。

学校はいろいろなにおいがします。

Nellのお気に入りは、本のにおい。

ところが、とある月曜日、本が全部なくなっています。

さあ大変。Nellは自慢の鼻で、本を探しに行きます。

泥棒はなぜ本を盗んだのでしょうか。

優しい子供たちとNellと泥棒は、どのように問題を解決したのでしょうか。

絵本のベストセラーを数多く出しているJulia Donaldsonの作品です。


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