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a:kumoのスクラップブック

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a:kumoが きゅぴーんってなったものを 詰め込んでいくよ。
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2016年1月の記事一覧

デジタル作画で僕が気をつけていること



デジタルは便利です。

デジタルで漫画を描くようになって「できること」がたくさん増えました。

例えば、一度描いた線が気に入らなければ何度でも修正できますし、「人体のバランスがおかしいな」と思ったら、体の各部分を選択ツールで囲い拡大縮小するなどして調整できます。便利になったことを挙げればキリがありませんが、人類の歴史を省みると、テクノロジーの進化とともに失ったものも多い訳です。

果たして、漫

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やっぱり数学が苦手な私の価値観。

やっぱり数学が苦手な私の価値観。

98円とか9800円とかいう値段表示を見ると「安い!」って気になるが、これが108円、10800円になると一瞬考える。

しかし、10万円を超えると11万円でもあまり気にならなくなってくる。

高価なものを見ると、品質がいいからとか、長く使えるからと値段なりの期待をするわけで、安いものを買う時とは違う感覚になりがちである。

以前読んだ「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」で、私のように1円2円に注意

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物語のような繊細な文章を書くコツを西加奈子にまなぶ

ロジカルで分かりやすい文章を書く…というのも必要なスキルですが、最近憧れるのは、物語のような洗練された文章を書くこと。

そんなスキルを身につけるために注目したのは、大好きな作家である西加奈子さんです。

西加奈子さんといえば、サラバ!をはじめとしたさまざまなヒット作で知られている大人気の作家さん。

今日はそんな西加奈子さんの著作である「窓の魚」を題材にして、洗練された文章を書くコツを探ってみ

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地方創生は"食文化"を育てることが鍵!ご当地キャラでも補助金でもない。

地方創生は"食文化"を育てることが鍵!ご当地キャラでも補助金でもない。



自治体の方や、地方創生について興味がある人は必読書と言われる

里山産業論 「食の戦略」が六次産業を超える( http://amzn.to/1JTcRy7 )の著者、金丸さんとお会いして何か一緒にできないか、相談させてもらいました。

お金を地元に落とせるのはご当地キャラでも綺麗なHPでも補助金でも工場でもなく、その地の“食文化”だということ。

小さい頃から、子どもの表現力・郷土愛を育て、輸

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文月悠光さんの文章を読んで、うまくいく人のことを考えてみました

詩人の文月悠光さんがcakesの連載を始めたので読んでみました。→ https://cakes.mu/posts/11970

そうかあ。高校生で中原中也賞をとってしまうと、いろんな大人に「ずっと書き続けて下さいね」って言われるんですね。

「大人ってそんなことを言うんだ」と思って、僕が詩の業界の偉い人だったり、詩の本の編集者だったりしたら、彼女になんて声をかけるだろう、と想像してみたら、同じよう

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はないちもんめ方式のススメ

はないちもんめ方式のススメ

30歳をすぎたあたりから、いろいろな種類の職業の人たちに会うようになって、その仕事内容はよくわからなくとも、そのひとたちがいったいどんな子供だったのか、そこからどうやって今のお仕事にたどり着いたのかの話をきくのが大好きだ。

聞けば聞くほど、ひとの、それぞれのもつ性質や容量の多様さにほんとうに驚く。
そして自分はやっぱりバカだなあと思う。

もともとの容量が大きかったり機能が優れていたり(もちろん

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シングルマザーのクッキー屋の話【ほぼ日とわたしたちのこと③】

シングルマザーのクッキー屋の話【ほぼ日とわたしたちのこと③】

ほぼ日で、あーちんの「くまお」の連載がはじまってから、月に2回くらいの頻度でほぼ日の事務所に直接おじゃまし、原稿を手渡ししていた。
あーちんがほぼ日のみんなに会いたいのと、作品を見てもらったときの反応を見たいという気持ちがあったので、それならばと会いに行っていた。

はじめて顔合わせをしたときこそ「この後はみんなで遊べる?」などと言っていたあーちん(当時9歳)だったけれど、何度も事務所に行く度に、

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シングルマザーのクッキー屋の話【仕事とわたしのこと⑦】

シングルマザーのクッキー屋の話【仕事とわたしのこと⑦】

さて「アイシングクッキー屋さんをやる(でもまだ作ったことない)」と決めたら、その後はそこから広がる選択肢と向き合う作業を重ねた。

お店屋さんというのは、どんなものを扱うお店でも決めることは同じで、「どこの、だれに、なにを、いくら分売るか」だと思う。
変幻自在のそれを、譲れない優先順位や、逆に変えられないことから逆算していく。

たとえば実家など場所が決まっている場合は、その場所で何ができるか考え

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古参の役割

古参の役割

2016年が始まった。始まると同時に、皆がFacebook等々で「今年の抱負」を述べ出したりして前を向いているので、私は敢えて、2015年の仕事納めの日(といってもさっき数えたらたった6日前)の暮れなずむ気持ちについて振り返ってみようと思う。

どうして振り返りたくなったかというと、紅白歌合戦司会の黒柳徹子の姿に、非常に学ぶところがあったからだ。「あの年齢で、最後まで司会をこなすとは、すごい!」と

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