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子育てや教育、学習に関すること

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人を「褒める」ということ

【褒め方一つで成長する子としない子に別れる】 スタンフォード大学心理学教授キャロル・ドゥエックが思春期初期の子ども数百人を対象に実験を行なったものがあります。 実験内容は、非言語式知能検査のかなり難しい問題を10問してもらい、終わった後で褒め言葉をかけるという実験です。 まず、褒める前に生徒を2つのグループに分けます。 ①その子の「能力」を褒めたグループ 「8問正解よ、よくできたわ。頭がいいのね。」 ②その子の「努力」を褒めたグループ 「8問正解よ、よくできたわ。頑

なぜ「いじめ」が起きるのか、それを減らすために何ができるのか。

「いじめ」というと、学生を想像する人も多いかもしれませんが、社会に出てからもいじめは続いています。 子どもの頃いじめをしていた人は、大人になってもいじめをする可能性が高いという話もあります。 最近では、「いじめを根絶することは不可能ではないのか?」という意見も聞きます。 しかし、様々な研究でたとえ根絶は無理でも、いじめを減少させることは可能だということもわかっています。 実際、外国では子供たちへのアプローチを変えることでいじめを減らすことに成功しています。 日本でもこ

あなたも持っている「成長」マインドセット

こんにちは! こしあんです。 あなたは今、自分の能力を存分に発揮できていると感じていますか? もし、自分の能力を上手く発揮できていないとしたら、その原因の一つに「マインドセット」があるのかもしれません。 ただ、このやり方を知ったからと言って、すべてが上手くいくわけでもありませんし、必ず努力は報われると確定しているものでもありません。 でも、自分が持っているマインドセット(モノの考え方)でいろんなことが違って見えるのもまた事実です。 今回は、考え方一つで「成功」も「努

大人になっても必要な能力

こんにちは!  こしあんです。 今、人生の成功を左右するのは「非認知能力だ!」という話があります。 仕事や人間関係、夫婦生活など、様々な問題を乗り越えるにはこの能力が欠かせないのではないかと研究者たちは考えました。 しかし、「非認知能力」と言われてもピンときませんよね。 「一体どんな能力なのか?」と疑問に思う人も多いと思います。 今回は、今の子どもたちに必用だと言われるこの能力の話をしていきます。 【非認知能力ってなに?】最近、性格の強みとも言われる粘り強さ、誠実さ

子どもに野菜を食べさせる意外な方法!

こんにちは! こしあんです。 その昔、「妊娠中によく食べたものが子供の好物になる」という話を聞いたことがあります。 本当かな?と思いますよね。 でも、最近の研究ではあり得るそうです。 今では母親の食生活で子どもの食べ物の好みが変わることがわかっています。 イギリスのリーズ大学では、母親の食生活が赤ん坊の将来の食の好みや食欲をいかに形作るのかを研究しています。 研究によると、例えば妊娠中の母親がニンニクや唐辛子などの揮発性物質が多く含まれる食品を食べると、そういっ

あなたも囚われているかもしれない、視野を狭くする○○思考

こんにちは! こしあんです。 突然ですが、あなたは会社の同期の中で仕事を覚えるのが早い方ですか? それとも遅い方でしょうか。 私は「普通は3ヶ月くらいで覚える」という作業を6ヶ月もかかって覚えるほど要領が悪い人物です(笑) (ちなみに、その後その作業を私より早くできる人はいませんでした。) この会社の基準でいくと、私は平均の2倍時間がかかっているので優秀だとは言えませんね。 平均より速く仕事を覚えられれば優秀で、それより下だと能力が足りないと思われることがあります。

あなたは子どもたちの「なぜ?」にどう答えてる?

こんにちは! こしあんです。 今回は、なぜあんなに子供たちは大人を質問攻めにするのか? といったお話です。 私も経験があるのですが、子どもが小さかった頃、「なんで?」「どうして?」といろんなことを質問されました。 どんな受け答えをしていたのかハッキリと憶えてはいませんが、次々に繰り出される質問に疲れ果ててしまったことは覚えています(笑) そして、そんな私を見かねたのか終いには「ちょっとあそこの人に聞いてくる!」と言って全然知らない人に声をかける子供にビックリしたこと

あなたが上手くいかない本当の原因は親子関係からきている。

こんにちは! こしあんです。 このタイトルを最初に見た時、あなたはどんな感情が湧いてきたでしょうか? 「コイツは何を言っているんだ!」「親に感謝できないなんて恥知らずだ!」「親のせいにするのは間違っている!」といったものから「もしかしたら、そうかもしれない」といったものまで反応は様々だと思います。 世の中にはいろんな事を「楽しむ」ことができなかったり、「これでいい」という確信が持てなかったり、コントロールできないと思われる変化に過剰に反応してしまう人たちがいます。 こ

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マシュマロで「自制心」は測れない!?

こんにちは! こしあんです。 あなたはマシュマロ・テストをご存じでしょうか? ”名前だけなら聞いたことがある”という人も多いかもしれません。 このマシュマロ・テストですが簡単に言えば、「ご褒美のマシュマロを我慢することで自制心を測り、それが高ければ大人になってから成功する確率が高い」といったものです。 しかし、本当にこれだけで人の「自制心」が測れるのか? 実はこのマシュマロ・テストでは、テストを行なったときの状況というものがあまり考慮されていないことがあります。

人のやる気を引き出すのが”上手い人”と”下手な人”

こんにちは!  こしあんです。 あなたは子供にいろんな事に興味を持ってほしい、チャレンジして欲しいと思ったことはありませんか? 勉強に対しても「もっとやる気を出してほしい!」と考える親は多いでしょう。 大人にも言えますが、子供のやる気を引き出すため、そのやる気を潰さないために大切なことが2つあります。 それは「マインドセット」と「動機づけ」です。 今回は、子供たちが自然とやる気を出してくれるマインドセットと、大人たちが失敗してしまう動機づけについてのお話です。 【

算数のウソ

こんにちは! こしあんです。 あなたは子供の頃、数を数えるときに指を使って数えていましたか? 私の場合は”指を使うと計算するのが遅くなる!”と言われてよく手を叩かれていました。 しかし、最近の研究では数学的な理解に「指」が重要であることを示す研究もあります。 今回は、「指を使うことはそんなに悪くないのでは?」というお話です。 【指と深い関係にある部分】あなたも手で何か物に触れたとき、その感触を鮮明に憶えていることがないでしょうか。 好きな人と繋いだ手や、寒空の下で飲む

人が成長するために必要な○○!

みなさんこんにちは!こしあんです。 みなさんは「人が成長する上で必要な事は?」と聞かれたらどのように答えるでしょうか。 いろいろあると思いますが、しっかり食べる、色んなことを学ぶ、異文化に触れる、といった事も考えられます。 私たちは生活しながら様々なことを学びますが、いつの頃からか「自分は○○に向いている」といった事を考えることがあります。 みなさんも自分は”文系だ””理系だ”と分けて考えることがないでしょうか。 そして、これを「自分の思い込みでは?」と考えることはあ

多くの人がそれを性格だと勘違いしている、とっても誤解されやすいADHD。

こんにちは!  こしあんです。 あなたはリチャード・ブランソンという人物をご存知でしょうか? ヴァージングループの会長で、鉄道、金融、携帯電話、旅行、飲料、通信、放送、宇宙旅行などの分野に進出し、世界34か国で事業を展開する一方で、エイズ撲滅や地球温暖化防止などの社会貢献活動も行っています。 しかも、2000年にはエリザベス女王より「ナイト」の称号を受けているそうです。 あなたはこの経歴からどんな人物を想像するでしょうか? 多くの会社を運営しているので、とてもバイ

子供のやり抜く力はどこからくるのか?②

こんにちは! こしあんです。 前回は、親がとるべき対応や子供が受けるストレスについて紹介しました。 今回はその続きで、トラウマとネグレクトについてのお話です。 3、トラウマ(心的外傷)幼い頃に有害なストレスを経験すると、極めて深刻な発達の中断が起こり、免疫システムや実行機能、心の健康が損なわれます。 実は家のなかだけでなく、近所で起こる暴力行為や見知らぬ人間関係からの虐待なども含まれます。 しかし、大半の子供たちにとって一番の脅威は家の中にあります。 アメリカ疾