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人のやる気を引き出すのが”上手い人”と”下手な人”

こんにちは! 

こしあんです。

あなたは子供にいろんな事に興味を持ってほしい、チャレンジして欲しいと思ったことはありませんか?
勉強に対しても「もっとやる気を出してほしい!」と考える親は多いでしょう。

大人にも言えますが、子供のやる気を引き出すため、そのやる気を潰さないために大切なことが2つあります。

それは「マインドセット」「動機づけ」です。

今回は、子供たちが自然とやる気を出してくれるマインドセットと、大人たちが失敗してしまう動機づけについてのお話です。


【2つのマインドセット】

大人でも子どもでも、2つのマインドセットを持っています。
それは「固定マインドセット」「成長マインドセット」です。
呼び方はいろいろあり、「硬直マインドセット」とか「しなやかマインドセット」と呼ばれたりもします。

たとえば簡単な例を挙げるとすると「人の知能って努力次第でまだ伸びると思う?」という質問をしたとします。
このとき”人の知能は生まれ持ったものだから成長しない”と考えるのが固定マインドセットです。
酷いものになると「努力なんてしも無駄だ」と考えたりします。

一方、”いやいや、訓練次第で伸びるはずだ”と考えるのが成長マインドセットです。

また、同じ人でも考えている「分野」でマインドセットは異なります。
先ほどの「知能は伸びる」と考えている人でも、芸術的な才能は変わりようがないと考えていたりします。

では一体、このマインドセットが子供たちにどのような影響を及ぼすのか気になりますよね。

それを知るためには「人は何がきっかけで固定マインドセットや成長マインドセットにわかれるのか?」という事を考えなければいけません。
なぜかと言えば、子供たちのマインドセットの多くが親や教師、周りにいる大人たちの言動によるものだからです。



【チャレンジ精神を奪う危険な褒め方】

あなたは子供を褒めるとき、どんな言葉をかけていますか?

よ~く思い出してください。

あなたがかけた言葉で、子供が固定マインドセットか成長マインドセットになるのかわかります。


子供ではなく、部下などを褒めた時でも構いません。


思い出しましたか?


簡単に言うと、あなたの褒める部分がその子の「能力」だった場合、子供は固定マインドセットになります。
一方、褒める部分がその子の「努力」だった場合、成長マインドセットになります。

子供が幼い頃、「賢いね」、「頭がいいね」、「才能があるね」と褒めたことがありませんか?

長い間、このような褒め方で子供を育てると、子供は「自分は賢いんだ」、「頭がいいんだ」と思うようになります。
最初はそれが自信となって上手くいくかもしれません。

しかし、後で失敗したり、つまずいたりすると「失敗した自分は賢くない」「頭が悪い」と考えるようになります。
そうすると、チャレンジすることを恐れ、自分の評価が下がらない無難なことだけをするようになります。
一方で努力を褒められた子供は新しいことに喜んでチャレンジすることがわかっています。


スタンフォード大学心理学教授キャロル・ドゥエックの行なった研究にこんなものがあります。

思春期初期の子供たち数百人を対象に調査したもので、まず、生徒全員に非言語式知能検査のかなり難しい問題を10問やらせます。
それが終わったら、生徒を2つのグループに分け、違う褒め方をします。

1つ目のグループはその子の能力を褒めます。
「8問正解よ。よくできたわ。頭がいいのね」といった感じです。
子どもたちに有能というレッテルを貼りつけます。

2つ目のグループはその子の努力を褒めます。
「8問正解よ。よくできたわ。頑張ったのね」といった感じです。

このとき、自分には何か優れた才能があると思わせないように、問題を解く努力をしたことだけを褒めるようにしています。
また、グループ分けをした時点では成績の差はないことがわかっています。


しかし、この褒めるという行為をした後、グループ間に差が出てきています。
能力を褒められた生徒たちは”固定マインドセット”の行動を示すようになりました。
具体的には、次の問題を選ばせると、新しい問題にチャレンジするのを避けるようになりました。
これは、ボロを出して自分の能力が疑われること恐れたためです。

一方、努力を褒められた生徒たちは、9割が新しい問題にチャレンジしています。
新しいこと、知らないことをどんどん吸収していきました。

実はこの褒め方の影響はまだまだ続きます。

次に、生徒全員になかなか解けない難題を出します。
すると”能力”を褒められたグループは、「自分はちっとも頭が良くない」と思うようになりました。

それは、〈頭が良いから問題が解けた〉➡〈解けないのは頭が悪いからだ〉と考えるようになったためです。

一方”努力”を褒められたグループは、なかなか解けない問題に対し「もっと頑張らなくちゃ」と考えていました。
解けないことを失敗とも思わないし、自分の頭が悪いとも考えていませんでした。
しかも、努力を褒められたグループは、「難しい問題の方が面白い!」と答える子が多いこともわかっています。

一方で能力を褒められたグループは難題を出された後、このテストが面白くないと言い始めています。
色々と理由をつけてはテストを避けるようになりました。

これは、難題をやって頭が良いという評価が崩れるのを恐れたためだと考えられています。

また、このグループは難題が出されてから成績が落ち、その後、簡単な問題を出されても成績は回復しませんでした。
逆に、努力を褒められたグループはどんどん成績を上げています。
難しい問題にチャレンジしたことで、スキルに磨きがかかり、簡単な問題をやらせるとスラスラと解けるようになっていました。

スタンフォード大学教授のジョー・ボアラーによれば、「脳を成長させるには理解度ぎりぎりの上をいくような問題に取り組む必要がある」と言っています。
簡単な問題ばかりをやっていても人は成長しないんです。
つまり、チャレンジ精神のあるなしが、その後の脳の成長にも大きく関わっていくというわけですね。

ちなみに、この実験は知能検査の問題を使っていたため、能力を褒めると生徒の知能は下がり、努力を褒めると知能が上がったことになります。


あなたはどちらの褒め方をしていますか?

もし、能力を褒めているのであれば、その子の努力に目を向けてあげてください。
でも、「努力をほめるってどんな言い方をすればいいのか?」と迷うかもしれません。
そこで、ボアラーがあげている一例を紹介します。

〈分数の割り算ができるの?賢いね!
➡〈分数の割り算ができるの?勉強したのは素晴らしいことだね

〈そんな難しい問題が解けるの?すごく頭がいいんだね!
➡〈あなたの解き方、すごく面白いね。とても独創的だな

〈理系専攻だったの?天才だね!
➡〈理系専攻だったの?すごく頑張ったんだね

努力だけに留まらず、その子がとった方法や選択を褒めることも重要です。
初めは慣れない褒め方に苦労するし、自分で言ってて嘘くさく感じたりします。
しかも、「うちの親はどうしたんだ?」と子供たちに動揺が走るかもしれません(笑)
でも、子供たちの成長を願うなら、まず自分が変わらなくてはいけません。



【2つの動機付け】

”もうお腹いっぱいだ”という人ももう少しだけお付き合いください。

マインドセットと同じように、人を動かす動機付けには2通りあります。
「内発的動機づけ」「外発的動機づけ」です。
小難しい言い方をしていますが、簡単です。

内発的動機づけは自分の内側から湧き起ってくるもので、好奇心や興味があって行動します。
つまり「やってみたい!」、「面白そう!」といった気持ちに動かされます。

外発的動機づけは報酬です。
お金が貰えたり、人からの称賛が欲しくて行動します。

人から何か言われたわけではないのに行動するのは、内発的動機づけからくるものですが、それを大人たちがちょいちょい潰してしまうことがあります。

研究者のエドワード・L・デシは「興味があってやっていたものに、報酬を出したらどうなるのか?」と疑問に思い調査しました。
結論を言ってしまえば、人は確かに金銭によって動機づけられる一方で内発的動機づけは低下し、マイナスの影響がもたらされるという結果が出ています。

デシは「学校で子どもたちを動機づけるために、いろんな種類の報酬や規則や管理が広い範囲で利用されているが、実はこのようなやり方自体が悪者なのであり、それらは学習のワクワク感を促すどころか逆に子供たちを無気力にしているのではないか」と考えています。


【私が失敗した動機づけ】

ある実験で大学生の被験者にテーブルに座って30分ほどパズルをしてもらいます。

それから研究者は被験者にパズルを解く時間が終わったことを告げ、自分は小用で2~3分中座しなければならないと言って部屋を出ていきます。
(実際は8分間研究者は部屋を離れ、被験者を別室で観察しています。)

被験者がいる部屋にはパズルのほかに雑誌が数種類置かれていて、雑誌を読むのも、パズルをするのも、何もしないのも自由でした。
そして研究者たちは、この8分間でどれくらい被験者がパズルを扱うかどうかを計測しています。

このとき、報酬が貰えるわけでもなく、他にも時間を潰す物があるのに自由時間にパズルをするということは内発的動機づけがされていると考えることが出来ます。

このように、内発的動機づけをした後、一部の学生に金銭的報酬を支払いました。
すると学生は「楽しむことだけ」を目的として自由時間をパズルに費やすことは少なくなりました。
結局、最後には報酬の支払いがなければパズルを解くという活動もしなくなっています。

これは、最初は楽しいと感じていた作業も、報酬を得るための手段に過ぎないという考えに変わってしまったと言えます。

その後もデリは、実験を繰り返し同様の結果を得ています。


私自身もこの手の方法で失敗したことがあります。

子供が中学生の頃、英単語に興味を持ち、それならばと当時私が持っていたTOEICの単語帳を使って勉強することにしました。

そのうち、本当に憶えているかどうかを確かめるために週に1回テストをするようになりました。
その時私は子供のやる気を引き出そうと、「テストの結果」によってお小遣いをあげるという愚策を思いつたのです。

この作戦は本当に大失敗で、最終的に子供がテストを受けるのは”お金が必要になったときだけ”になってしまいました。
しかも、「もう少しお小遣いが欲しいからテストを2回続けて受けたい」と言われた時、思わず心の中で「やらかしたー!」と叫んでしまいました。

デシの実験でもあったように、テストを”金銭を得るための単なる手段”としてしか子供は見なくなっていたんです。
それまでは英単語を覚えることが楽しかったはずなのに、その気持ちを潰してしまいました。

ただ、私の場合は運が良かったと思います。

子供はその後も英語や他の言語に興味を持ち続けてくれましたが、危うく興味のあるものを完全に潰してしまうところでした。
大人たちは子供たちが言う「勉強がつまらない」といった意見に「そういうもんだ」とか「将来役に立つから!」と言った事をよく言います。

しかし、なぜ子供たちが「面白くない」と感じるのかを考えなくてはなりません。
もしかしたら先ほどの私のように、知らない間にやる気を削いでいる可能性もあるからです。


【自律性と統制】

なぜ好奇心や興味は外発的動機づけでなくなってしまうのか?

それは、人間には生理的欲求があるように、心理的欲求もあるからだと考えられています。
つまり、強制されるのではなく、自分の事は自分で決めたいと考えています。
もっと簡単に言えば「押し付けられるのはイヤだー」と感じているわけです。

行動する原因が外部にあると「やらされている感」が強くなりますが、それが内部にあれば強制されている感じはなくなります。
そこでデシは、内発的動機づけが低下するのは、人が統制されているときではないかという仮説を立てました。

あなたも子供たちに「勉強をしないとゲームをしてはいけません」とか、「スマホを使う時間が長すぎれば取り上げる」といった方法で言うことを聞かせようとしたことがありませんか?

会社であればノルマが達成できなければ昇進に響くと言ったり、期限までに仕事が終わらなければクビだといったやり方で脅したりします。

そうです、これは脅しのやり方です。

一部の人たちはこれが人を動機づける効果的な方法であると考えています。
対象者に「罰を避けたい」という気持ちを喚起して動機づけるわけですね。
デシもパズルの実験を使い金銭的報酬ではなく、上手く解けなかったら「罰」を与えると脅して調査をしました。

結果は、被験者たちは好成績をあげパズルを解くこと自体は促進しました。
しかし、その活動自体を楽しみながらすることはなくなったんです。
まぁ、流石に脅されながらその作業を楽しむことなんてできませんよね。

しかし、多くの親が子供たちに勉強させようとこのような方法を取ったりしています。

これがもし、職場での出来事だったらどうでしょう。

社員のやる気を引き出そうと発破をかけているつもりで、実は社員のやる気を削いでいる上司がいるかもしれません。
「もうちょっと頑張ってもらわないと、、、。わかるよね」、「ノルマをこなさないと次の契約はどうなるかわからないよ?」といった脅しもあるかもしれません。

言葉は違っても子供たちに同じことをしている可能性はあります。

また、この脅し文句と同様にマイナス効果を生じさせる出来事についてスタンフォード大学心理学教授マーク・レッパーらが調査したところ、締め切りの設定、目標の押し付け、監視、評価などが内発的動機づけを低下させることがわかりました。

このようなやり方は、自律性ではなく人を統制するために使われる手法であるため、次第に熱意や興味がなくなっていくわけです。
ただ、デシは「内発的動機づけを弱めないようにするために、人々に好きな事を好きなようにさせるべきだという事ではない」とも言っています。
つまり、いくらやる気を出させるためだと言っても、何でも好き勝手していいわけではないということです。



【やり方を変えれば動機づけも変わる】

では一体、どういう時に内発的動機づけは高まるのか?

それは、「自分に選択権があるかないか」です。

あなたも感覚的に人に言われて行動するより、自分の気持ちに従った方がすんなりと動き出せる事はわかっているはずです。
また、先ほどのパズルの実験ではこんなことも調べています。

まず被験者を2つのグループに分けます。
一方のグループにはどのパズルを解くか、パズルにどれだけ時間を費やすかを選択させます。

もう一方のグループは最初のグループが選んだ同じパズル、同じ時間で解くように告げます。

結果は、単純な選択でもその機会が与えられた被験者は、それが与えられなかった被験者に比べ、その後の自由時間をより多くパズルを解くことに費やし、パズルを解くことが好きだと答えています。

デシは「特定の課題を遂行するよう求められても、それをどうやるかにある程度の自由裁量が許されていれば、一人の独自性をもった人間として扱われなかった人よりも、その活動により熱心に取り組み、より楽しむ」と言っています。
つまり、自分で決めれば、やる気はおのずと出てくるとも言えます。


【シフトする思考】

あなたにも経験があるかもしれませんが、最初の頃はまだ見ぬ仕事に期待を膨らませて「やってやるぞ!」といった気持ちで入社したのかもしれません。
しかし、いつの間にか淡々と仕事をこなす術を覚え、「給料を貰うために仕事をしている」といった心境の変化を経験したことがないでしょうか。

実はこれ、子供たちにも起こります。

最初は興味があってやっていたのに、次第にご褒美を貰うことだけを考えて行動を取ってしまうことがあります。

たとえば、「きちんと決められた時間練習すればスタンプを1つあげる。そして、そのスタンプが決まった数集まったら好きな物と交換してあげよう」といった約束を子供としたとします。
そうすると子供はスタンプを貰うために進んで練習をするようになります。

子供は定められた時間練習すれば終わることが出来るし、十分な練習をやった気になります。
最初のうちは上手くいくかもしれませんが、子供は次第に時間を気にするようになります。
そのもの自体への興味を失い、ただ練習時間をやり終えることに関心が移り始めます。
そのうちダラダラと練習したり、簡単なものしかやらなくなります。

また、大人になってもこれは起こります。
あなたも会社の退社時間を気にしたことがないでしょうか?

「あと2時間で帰れる!」とか「まだ10分しかたってない」といった経験は多くの人がしていると思います(笑)
このとき、私たちは仕事に興味を失い、残りの時間をどのように過ごすか考え、幾ばくかの報酬を貰って家に帰ります。
「本人のやる気がないだけでは?」と思うかもしれませんが、私たちは突然仕事のやる気をなくすものなのでしょうか?

違いますよね。

そう考えると、私たちは少しずつ会社から統制された報酬を貰っていたのかもしれません。
子供たちの場合、単純に興味が他に移っただけかもしれませんが、大人たちによって統制されたご褒美を貰っていた可能性もあります。
なので外発的動機づけをする時は注意が必要です。


【管理されることに慣れてしまって】

内発的動機づけを高めるには統制ではなく、自律性を支援して自ら選択させなければなりません。
しかし、子供や生徒、部下は選択することを望んでおらず、何をするかの指示をほしがっているという意見もあります。

ヨルダン大学教授ヤスミン・ハダッドは人々が自分で選択することを嫌がる理由について研究しています。

まず、小学生にアナグラム(言葉遊びの一つ、中の文字を入れ替えたりして違う意味を作ったりする遊び)をやらせました。
そこで、半分の児童に対して非常に権威主義的にふるまい、アナグラムの成績について管理的で評価的なフィードバックを与えました。

残りの半分の児童には、非常に支援的に振る舞い、アナグラムの成績について非評価的な情報を与えました。
続けてハダッドは、すべての児童にさらに4つのアナグラムを解くと告げ、自分たち自身でいくつ選びたいか、また、実験者にいくつ選んで欲しいかを尋ねました。

その結果、ハダッドが管理的に接した児童は、自律性を支援するように接した児童に比べ、自分で選択をしたがりませんでした。

このことから研究者たちは、「人は管理されることに適応すると、自律的になる機会という人間の本質に不可欠なものを望まないかのように振る舞う」としています。
そうなってしまう理由としては、「間違った選択をすれば批判や罰を受けるという恐怖を感じているからだろう」とハダッドたちは考えています。

またデシによれば、教師や管理職が「人は選択を望んでいない」というときには、自分の管理的行動を正当化するために言っている場合と、正しい指摘をしている場合もあるとしています。

ただ、この指摘が正しいのであれば彼ら自身か、あるいは人々が以前に接した親、教師、管理職たちが管理的で彼らに選択権を与えなかったからだとしています。

簡単に言うと、あなたも「この子、全然自分の意見を言わないんです。」とか、「引っ込み思案で」なんて言葉を聞いたり、言ったりしたことがないでしょうか。

でもこのセリフはとても危険です。

例えば、親、教師が子どもに対して「引っ込み思案」という性格を正しく指摘していた場合、それは親や教師が管理的でその子に他の選択権を与えなかったからです。
つまり、自分の意見を言わないのではなく、親などが言えない環境を作り出しているわけです。

アルフレッド・アドラーも子供は親が貼ったレッテルに過剰に応えようと努力すると言っています。
「責任感が強い」、「甘えん坊」、「恥ずかしがり屋」といったレッテルを貼られた子供は、その期待に応えようとそう振る舞うようになります。

なぜなら、それができなければ「捨てられてしまう」と考えるからです。

では、ポジティブなレッテルだったらいいのか?と考えたりもしますが、結局親の期待に応えることに疲れてしまい、無責任な行動に出る場合もあります。
「私は子供の意見をよく聞くようにしている」とか「子供の意見を尊重している」といった意見もあると思いますが、そこに親の統制する感じが子供に伝わってしまえば意味がありません。

子供は無難な答え、親が期待している答えを選ぶだけです。


最後に

私たちが良かれと思ってやっていたことが、実は相手のやる気を削ぐ一番の原因だったりします。
大切なのは成長マインドセットと相手に選択権があること、統制されていないという意識です。

子供の自主性を潰してしまう人は、あれこれと口出しするくせに、いざとなったら「自分で考えなさい」と放り投げます。
そして失敗すると「ほれ見たことか!」と子供を非難します。
挙句の果てには「私の言う通りにしていれば・・・」と言って止めを刺します。

しかし、大切なのは子供に丸投げするわけでもなく、統制するわけでもないことです。
さじ加減が難しく感じるかもしれませんが、失敗してもいいので「子供に選ばせる」という事をやっていくべきかもしれません。

子供が興味を持ったもののコミュニティを探してあげたり、音楽なら演奏を一緒に聞きに行ったりすることが大切です。

ちなみに、あなたの家には子供を統制するような細かいルールがあったりしますか?

実は「成功者」と言われる人物が育った家は、ルール(家の決まり事)が少なかったという研究結果もあるそうですよ。


今回はここまで

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それではまた次回お会いしましょう。

※余談ですが、ハーバード大学ローランド・フライヤー教授の研究では、「結果」ではなく「努力」に対して”ご褒美”を与えた場合、成績が良くなったそうです。

※この記事は読んだ本をもとに考察し、私の経験したことなども踏まえて書いています。
そのため、参考にした本とは結論が異なる場合があります。
あくまで、一つの意見として見るようにお願い致します。
※書いてある文章は予告なく変更する場合があります。ご了承ください。


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