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新生姜へのチャレンジ

サムネは童貞の順番待ちではない。
新生姜だ。

私の大好きなnoterさん達が新生姜の佃煮を話題にされていた。

くろがねさんのレシピ、ぽかたんのお料理に感化された私は、さっそく新生姜を手に入れて佃煮にチャレンジ。でも私は佃煮なるものをあまり食べたことがなく、正解がわからない。そこへ来て美味しそうな牛肉もあったので、まずは新生姜と牛肉と干し椎茸で佃煮的なものを作ってみた。

圧倒的に生姜より肉の量が多いので、生姜メインの料理を作るという野望は見事に打ち砕かれた。

そして、それは佃煮ではなく完全にしぐれ煮のようなものになった。これを月一でオーナーをしている店でお客様に振る舞ったところ、ちゃんと『しぐれ煮認定』を頂くことが出来た。ちなみに、甘みにはほんの少しのチャツネ、そして蜂蜜がまぁまぁ入っている。

この日はちょっとしたイベントに出すカナッペの食材探しをしていた。そこで私は、またしても八百屋で新生姜を発見したのだ。今度こそ佃煮を作るぞ!と張り切って購入した。

生姜だけでは量がかさまないので、何か別の食材を入れようと考えては見たものの、干し椎茸は切らしているし(※干し椎茸は自前で作った)肉だとしぐれ煮になっちゃうし…と考えたところにピーン!ひらめいた!岩のりとかあおさがあるじゃーん✨と買い溜めていた海苔関連の食材を取り出した。

ここから、私の思考がまたしても自由に泳ぎ出す。

桃屋の海苔の佃煮って、確かトーストにも合うって聞いたことがあるよ。カナッペにも合うんじゃないかな。ちなみにカナッペとは隣に済む幼なじみの女の子や従姉妹の愛称でもない。小さく切ったパンやクラッカーなどにチーズや生ハムを乗せて食べる料理のことだ。RITZパーリーに出てくるやつ、と認識してもらって問題ない。

薄いクラッカーに載せるなら、風味は洋風の方が良かろうと、生姜をバターで炒め、あおさをぶち込み、白ワインを加えて乾いたあおさを伸ばす。んー、いい匂い。醤油と蜂蜜で味付けの仕上げをして、追いバターで更に風味を付けて完成。

あおさたっぷり。っていうか、ひと袋でこんなにあおさが主張してくるとは思わなかった。わたし的には青海苔をパラパラかけたくらいのビジュアルを想定していた。

味見をしてみる。

!!!

実験は成功だ!美味しいではないか!あおさが醸し出す磯の香りと爽やかな新生姜の辛さが口に広がり、あまりの美味しさに目眩がする。私は目を閉じ、しばしこの至福の目眩に身を預け、味わいの中にバターを探した。

バター、どこ。

新生姜のパンチとあおさの磯の香りは、メソポタミア文明から続く人類の叡智をも握りつぶす実力があることを、私はこの時初めて知った。ねぇ、バターどこ。

バターという生命を繋ぐカロリーを投入したにも関わらず、その味わいが全て失われた状態は、まさに闘争心だけを残し戦の場を失った巨神兵。ひとたび口にすれば、カロリーという爆弾が脂肪を揺さぶり、私を巨大化させてしまう…!

でも美味しいからいいや。

ということで、イベントではこのまま名も無き料理としてお出しした。皆、口々に「美味しい!」と賞賛し「何が入っているのですか?」と聞いてきた。そして私が使った食材を挙げた最後に「バター」と付け加えると5000%の勢いで「バター?(°д° )ェ?」という反応を頂いた。

私は今後も海苔とバターの共存、生姜とバターの共存を模索していきたいと思う。

#ジンゲロンとしょうがオール #磯の香り #バターが死ぬ #だがしかし #カナッペには最高 #酒がススム君



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