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〔1〕”短気なリーダー”に人はついてこない!【アンガーマネジメント実践マニュアル】《怒り》をマネジメント出来ない経営陣は淘汰される時代。

【アンガーマネジメント実践マニュアル第1章】
=基礎知識と日常で使える実践テクニック=
 
COO(最高執行責任者)
社長の右腕、組織のナンバー2
というポジションは、
ありとあらゆる方向から
問題が報告される。
 
そのたびに
イライラして、怒り狂って、
周りに八つ当たり
をはじめ、
デキない社員を怒鳴りつけているようでは、
COOは務まらない。

なにより、
そんなリーダーに人はついてこない!
 
いくら経営やマネジメントを真剣に学んでも
短気な性格というだけで
全てが台無しになってしまう時代。

ひと昔前であれば、
機嫌が悪いリーダーであっても
周りが気をつかってくれたかもしれないが、
今の時代は、
人望が集まらないだけではなく、
離職が相次ぎ、黒字であっても、
人手不足で潰れてしまう…
 
そこで、
今回のマニュアルは
怒りをコントロール出来るCOOになるべく
【アンガーマネジメント】がテーマです。
 
アンガーマネジメントは、
簡単に言うと、
「怒りをコントロール」するスキルです。
 
怒りは、
私たち全員が経験する自然な感情ですが、
怒りの感情が制御不能になってしまうと、
恋人・家族・部下・上司・取引先・顧客
との関係が崩壊します。
 
さらには、
心身の健康にも悪影響を及ぼすことも…
 
怒りに身を任せてしまう人は、
個人的な関係、
職場の環境が不遇になるだけではなく、
自己の健康を害することもあります。
 
これからの時代は、
COOとして社長の右腕、組織のナンバー2
というポジションで活躍する以上は
【アンガーマネジメント】
「怒り」をコントロールすることは
必須スキル
と言えるでしょう。
 
・自分はすぐにイライラしてしまう。

・短気な性格だからすぐに部下を叱りつけてしまう。

・部下が最近、遠慮してくる。
事後報告されることが増えてきた…

 
という方は、
ぜひ今日のnoteをチェックして下さい。


セクション1: アンガーマネジメントの基本原理

まずは、
何が怒りの引き金となるのか、
その原因を理解することが重要になります。
 
意外と思うかもしれませんが、
正義感が強い人・真面目な人
「怒り」の感情を抱えやすいという特徴があります。
 
アンガーマネジメントの基本は、
怒りの感情を認識し、
まずは受け入れることです。
 
怒りそのものは
悪い感情ではありませんが、
それをどのように表現し、
処理するかが鍵となります。
 
「怒り」の感情が出てきた=ダメ
 
ということでは無いです。
 
怒りに身を任せて、
暴走する行為がダメ
なのです。

セクション2: 怒りの原因は?怒りは二次感情!

怒りは一見、
直接的な感情反応に感じられますが、
実は「二次感情」です。
 
怒りの前に
必ず直接的な反応/感情
があります。
  
つまり、
怒りの根底には、
・悲しみ
・不安
・失望
・恐れ
・焦り

などの一次感情が必ず存在します。
 
例えば、
任せていた仕事をやらなかった部下に対して
「なんでそんなこともデキないんだ!」
怒りが湧き上がってきた。
 
この二次感情の「怒り」が湧き上がる前の
一次感情では、
以下のような感情が根底にあります→
 
[失望]期待していたのに失望した。

[不安]こんなことも出来ない社員ばかり…
うちの会社は大丈夫だろうか?という不安。

[正義感]俺の指示は間違っていない。
常識的にも俺が怒るのは正しいに決まっている。

等々…
 
まずは、
これらの一次感情を認識し、
受け入れることからはじめましょう。
 
また、
相手に自分の感情を伝える際には、
二次感情の「怒り」を伝えるのではなく、
一次感情を建設的な言葉
伝えること!
 
これが出来る人は、
人間関係の摩擦が生じないので、
より生産的な関係を築くことが出来ます。
 
これが出来ずに、
二次感情の「怒り」を
相手に直接ぶつけるから
トラブルに発展するわけです。

 
「てめぇ!なんでこんなことも出来ないんだ!」
と伝えるのと
「私は、君にこういうことを期待していたんだ。
君らしくない。次は頼むよ!」

と伝えたのでは、
部下の反応が違うのは当然ですよね。

セクション3: 実践テクニックとエクササイズ

日常生活における怒りの感情を適切に管理し、
より穏やかな反応を促すための
実践テクニックを2つ紹介します。
 
簡単に出来るので、
怒りが込み上げてきたら
すぐに思い出して、
実践してみて下さい。
 

■テクニック1. THE深呼吸(deep breathing):


たかが深呼吸!されど深呼吸です!
 
深呼吸は、
怒りの感情をコントロールし、
心身の平穏を取り戻すためには
超強力なテクニックです。
 
そう!深呼吸はテクニックなので
日常的にエクササイズをして、
マスターしましょう!

このパートだけでも
読み込んでマスターして下さい→

ステップ1: 安定した姿勢をとる
まず、快適で安定した姿勢をとります。
座っても立っても構いませんが、
背筋を伸ばし、
リラックスした状態になります。
 
目を閉じることで、
集中力を高めることができます。
 
ステップ2: 深い呼吸に集中する
鼻からゆっくりと深く息を吸い、
お腹が膨らむのを感じます。
 
息を吸う際には、
4秒から5秒かけて行います。
 
次に、ゆっくりと口から息を吐き、
お腹がへこむのを感じながら、
息を吐く時間も同じくらいかけます。
 
ステップ3: リズミカルに呼吸を繰り返す
 
この深呼吸を、
少なくとも5回以上繰り返します。
 
リズムを一定に保ち、
呼吸に集中することで、
心が落ち着いてきます。
 
吐く息を長くすることで
リラクゼーション効果が高まります。
 
ステップ4: 感情の変化に注意を払う
深呼吸をしている間、
自分の感情に注意を払います。
 
怒りの感情が和らいでいるか、
心が落ち着きを取り戻しているかを確認します。
 
深呼吸を続けることで、
心の平静が徐々に取り戻されていくことを
実感出来るはずです。
 
ステップ5: 深呼吸を日常に取り入れる
THE深呼吸は、
いつでもどこでも実践できます。
 
お金もかかりません。
 
日常的にストレスや怒りを感じる場面で
この技術を使うことで、
感情のコントロールが容易になります。
 
応用編:
THE深呼吸は、
ビジュアライゼーション
(望む未来を想像したり、
テンションが上がる写真を見たり等)や
肯定的な自己暗示と組み合わせることで、
さらに効果を高めることができます。
 
深い呼吸をしながら、
穏やかな場面や幸せを思い描くことで、
心身のリラックス
を促します。
 
また、
「私は落ち着いている」
「私は感情をコントロール出来る」

といった肯定的な言葉を心の中で繰り返すことも、
心の平穏を取り戻すのに役立ちます。
 

■テクニック2. 思考停止法

このテクニックは、
怒りや否定的な思考が頭を支配し始めたときに、
それらを効果的に中断させるテクニックです。
 
ステップ1: ネガティブな思考の認識
まずは、
怒りやフラストレーション
引き起こす特定の考えや状況
意識して認識しましょう。
 
例えば、
「また俺は同じ間違いを繰り返してしまった」
といった自己批判的な考えや、
「この人はいつも理解してくれない」
という他者に対する怒りなどがそれにあたります。
 
ステップ2: 思考を中断する
否定的な思考を認識したら、
それを即座に中断する必要があります。
 
そこで、
心の中で「ストップ!」と強く言い放ちます!
または、
心の中で大きな「ストップサイン」を思い浮かべます!
 ※「ストップサイン」は”止まれの標識”や”×印”など
自分が思い浮かべやすいものでOKです。

この行為は、
自分の思考パターンを一時的に止め、
怒りがエスカレートするのを防ぐのに役立ちます。

「えっ?そんなことで?」と
今は思うかもしれませんが、
騙されたと思って
数回だけ実践してみて下さい。

一瞬でも「ストップ」という言葉を言う動作が
入ることで怒りが急上昇するのを抑えられます。
 
ステップ3: 代替の思考への転換
思考を中断した後、
より建設的で肯定的な考え方に焦点を移していきます。
 
例えば、
「失敗した恥ずかしさと悔しさから
怒りが込み上げてきたら」→
「失敗は学びの機会だ」
みたいな自分を励ます言葉を口に出す。

「ミスを連発してくる取引先の尻拭いに疲れて、
イライラが爆発しそうになったら」→
「この人も最善を尽くしているのかもしれない」
と心の中で囁くことで、
他者に対する理解の思考に切り替わります。
 
ステップ4: 日常での練習
このテクニックは、
癖にすることが重要です。

一度や二度やっただけでは、
癖にならないので、
日常生活の中で意識的に練習しながら、
身につけていきましょう。
 
例えば、
仕事でストレスを感じた時や
家庭内でトラブルが起きた時などに、
このテクニックを思い出して、
実践してみて下さい!
 
はじめは難しいかもしれませんが、
繰り返しているうちに、
徐々に思考のコントロールが
簡単に出来るようになります。
 
とにかく感情に支配されない!

怒りの感情に飲み込まれて、
”衝動的な行動”をしたり、
”突発的な言動”を発しない!

という意識を持つだけでも
日常生活の摩擦やトラブルが大幅に減ります。


今日から思考停止法を意識して
生活してみて下さい。
 
元々、短気な人だったら
3日間、続けるだけで人生が変わります!

 ケーススタディ: アンガーマネジメントの実践例

日常的によくあるシナリオで
アンガーマネジメントテクニックの実践例を
紹介するので参考にしてみて下さい。
 
シナリオ1: 交通渋滞でのイライラ
 
◇状況:
朝の通勤時、
予期せぬ交通渋滞に巻き込まれた。
重要なミーティングに遅れそうで、
イライラが募ってきた。
 
◆アンガーマネジメントの実践:
まず、深呼吸をして落ち着きを取り戻し、
現状は自分のコントロール外であることを受け入れます。
 
次に、会社に電話して状況を伝え、
ミーティングの開始時間を変更するか、
電話(zoom等)参加できるかを尋ねます。
 
冷静になれるとアイディアが浮かんできます。

代替案を考えることで、
怒りを建設的な行動に転換します。
※怒りに支配されていると
脳はクリエイティブな発想が出来なくなります。
ピンチと思った時こそ、冷静なりましょう。

 
 
シナリオ2: 家庭内の論争
 
◇状況:
配偶者との小さな意見の不一致が
大きな論争に発展し大喧嘩になった。
 
◆アンガーマネジメントの実践:
「思考停止法」を使って
怒りの感情がエスカレートして
爆発する前に止める!
 
その後、
静かに6秒間以上考え、
話し合いを続けるか、
落ち着くために
少し時間を置くかを決定します。
 
怒りが小さくなり、
建設的な選択肢が思いつくようになったら、
共感的な姿勢で相手の話を聞きながら
冷静な態度で相手と向き合いましょう。
 
くれぐれも怒りの勢いに任せて
「だったら離婚だー!」言って後悔しないように…

コンクルージョン: アンガーマネジメントをマスターすると手に入るメリットの数々

アンガーマネジメントは、
ただ怒りを抑制するだけでなく、
自分の感情を健康的に理解して、
自在にマネジメントするスキルです。
 
怒りの感情を適切にコントロールすることで、
次のようなメリットが長期的に得られます。
 
◎ストレス軽減:
怒りの感情に対処する能力が向上することで、
ストレスが減少し、心身の健康が保たれます。
 
◎人間関係の改善:
適切なアンガーマネジメントは、
家庭や職場での人間関係を円滑にし、
コミュニケーションを改善します。
 
◎意思決定の質の向上:
怒りによる衝動的な反応を避けることで、
より冷静で合理的な判断が可能になります。
 
◎自己認識の向上:
自己の感情を深く理解し、
自身の行動や反応をコントロールし、
自己肯定感が上がり、
常に冷静な判断が可能になります。

アンガーマネジメントの実践は、
自分自身だけでなく、
周囲の人々にもポジティブな影響
をもたらします。
 
これからの時代では、
アンガーマネジメントが出来ない経営陣は、
経営やマネジメント、人間関係において
大きな障害に直面する
でしょう。
 
怒りを自分でコントロール出来ない場合、
周囲の人々は、
やがて、あなたの元から離れ、
取引先、顧客にも敬遠されてしまうでしょう。

 
つまり、
アンガーマネジメントのスキルは、
「身につけた方が良いよー」という
オプション的なスキルではなく、
現代のビジネスリーダーにとっては
欠かせない必須スキル
と言えるでしょう!
 
※起伏が激しい社長の右腕、
大人数を束ねるナンバー2ポジションにいるなら、
尚更、アンガーマネジメントは
欠かせないスキルになるので、
この機会にマスターしましょう!!

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このnoteブログ
「COOエクスペリエンス」では、

現役のCOO であり、

次世代COOの育成〜社員教育研修、

コンサルティング等に従事している

実際の経験に基づいた内容になっています。



厄介なマネジメント問題に立ち向かうための

活きた現場の知恵や戦術を、

お伝えしているので、

フォローして頂けたら嬉しいです♪

※毎週、金曜日夕方にnote更新中!

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今回の「COOエクスペリエンス」では、
アンガーマネジメントを深掘りしました。
昨今、変な奴も増えてます。
悪質クレーマーやSNSでバズりたいが為に
迷惑行為を仕掛けてくる連中もいます。
それでも、自分が悪くないとしても、
怒りや感情的になった対応をしてしまったがために、
会社が傾くこともある得る時代です。
経営の時だけではなく、
日常生活でも使えるスキルなので、
覚えておいて損はないと思います。

COOをはじめ、
経営者、次世代のリーダー達が
職務を果たすために少しでもお役に立てたら幸いです。

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