対話の専門家が解説「部下から〇〇されない上司」は大損している!
先日、このようなTweetをしました。
このTweetに次のようなリプをいただきました。
noteの更新をしていく上で「こんな記事読みたい!」というリクエストは本当に励みになります。本当にありがとうございます!
部下から相談されない上司」は大損している!
今回はリクエストにお答えして「部下から相談されない上司は大損している」というテーマについて、書いていきます。
本記事に書いてあることを実践すれば、相談されにくい人も相談されやすくなります。また、相談されることによるメリットを知り、人材育成やチームマネジメントで成果をあげられます。
相談されない上司はなんで損しているの?
ズバリ!!部下や仲間から相談されない上司は大損しています。
大損していることに気がついている人はまだいい方です。そもそも気がついていない方が大勢います。
なぜ、部下から相談されない上司は大損していると言えるのでしょう?
考えてみたら、至極当然のことです。
それは「相談」にはあらゆることを円滑にしてくれるパワーが秘められているからです。
このパワーを活用せずに、部下を指導しチームをまとめるのはほぼ不可能。
相談のパワーを活用せずにチームマネジメントを行うとなると、ルールを増やすしかありません。ルールを増やすということは、ルールの数に比例して、必ずルールを破る人間が生み出されます。
そして、ルールを破った人間には「罰」が必要になります。
罰を与えなければいけない状況は、ポジティブな結果を生みだしにくいものです。
さらに言えば、ルールが増えると社内に「審判」の役割を行う人が必要になります。これは中小企業にとってコストでしかありません。
つまり、ルールは必要だけどなるべく少ないほうが良いわけです。
ルールを増やす方法以外では「徹底的にワンマン経営をする」という方法もあります。
ワンマン経営をしていたいのであればいいのですが、そうでなければこちらの方法はオススメできません。(今どき、ワンマン経営を目指す人いるのかな?という感じですね)
社内の人間関係や仕事をスムーズに行っていくためには「相談」は必要不可欠です。
しかし、実際には「なんとなく、この人には相談しにくい…」と感じさせてしまう上司がいます。
何を隠そうボク自身が20代の頃はヒトラーと陰口を叩かれていた上司でした。
過去のボクに限らず、仲間に「相談しにくい」と感じさせる人には特徴があります。
その特徴と、相談されやすくなるにはどうしたらいいのかを紹介します。
相談されない上司がもつ3つの特徴
相談されにくい上司がもつ特徴は次の3つになります。
① 行き過ぎた「自分で考えろ」思考
「部下に成長して欲しい!」そう思い、「自分で考えなさい」と指導するのはわかります。
ただし、成長を促す「自分で考えろ」は「情報を開示している」という条件を満たしていないといけません。
考えるために知るべき必要のある情報を与えず、のべつまくなしに「自分で考えろ」という人には、誰だって相談しようとは思いません。
相談者が求めているのは、「一緒に考えてくれる人」です。
具体的に言えば、相談者が何に困っていて、さらに何を知っていて何を知らないのかを察知し、ガイドしてくれる人を求めているのです。
② 上から目線の話し方になってしまう
これは本当に基本的なことです。
勇気を振り絞って相談したのに「そんなこともわからんのか?」と、上から目線で話されると人によっては次から相談しようとは思いませんね。
もちろん、キャラにもよりますから上から目線でも話しても嫌味のない人もいます。
また、相談者の悩みを軽いものとして扱い、心理的負担を軽減させるために、あえて「そんなことで悩むなよ」という伝え方を選択することもあります。
しかし、これはどちらかというと高度なスキルの必要なことです。また、相手との関係性が大きく影響するので取り扱い注意です。
相談者はなんらかの不安を抱えていたり、悩みがあるから相談しにきます。
つまり、上から目線の話し方をしてしまうと「気持ちに寄り添ってくれない」と判断されてしまい、「この人に相談するのは辞めておこう」となります。
③ 自分が「正解」を持っていると思っている
普段から「自分が『正解』を持っていると」と、考えている人には相談しにくいものです。これが先生と教師の関係なら問題ありません。
しかし、そうでなければ相談者が「間違いを犯している」ように感じてしまうので、相談しにくいのです。
ボクは、「相談されたら優しくしましょう」と言っているのではありません。愛があれば厳しくすることは当然です。
ただ、相談に限らず「正解」は、対話しているふたりの間で創造するものです。
最重要ポイント!
相談しにくいと感じさせる人の最大の特徴は「相談できない人」です。
常に成長を求めチャレンジしている人は、相談しています。相談する側の気持ちが新鮮なので、相談してくる人の気持ちに敏感なのです。
時々、こう言う人がいます。
「私は相談しない、決めるのは自分だから」と。
決めるのは自分です。それは相談しようがしまいが変わりません。
なので、相談しない理由になっていません。
このように言う人は、相談=言うことを聞くべき、という考えがある人です。
つまり、相談しない人は「相談したなら、必ずアドバイスを聞くべき」と思っているので、自分が相談された側になったとき、自ずと「絶対に言う通りにしろよ」という空気を漂わせてしまいます。
(ある意味で純粋な人ではあるのですが...)
このような考えを持っている人とは、本能的に「対等な関係性を保つことが難しい」と人は察知し、相談しようとは思いません。
まとめ
部下から相談されない上司は大損しています。
相談されない人の特徴を見て「ギクッ!」となった方は、ぜひこの機会に自分に向き合ってみてください。実のところ、ボク自身も「気をつけよう」と思いながら、本記事を書いていました。
ぜひ相談されにくい人は、相談してみることにチャレンジしていってください。
そうすれば、相談されにくい人も相談されやすくなります。また、人材育成やチームマネジメントが少しの力で大きな成果を発揮できます。
相談されるようになると、まず部下やチームの全体像を把握しやすくなる。
次に、相談者に対する理解が深まり、適切なサポートを与えられるようになります。
そして、相談してくれた方と深いつながりを感じられる。
相談には本当に凄い力があります。ぜひ活用していってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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