カトウアユム

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Collectoneという屋号でフリーランスのグラフィック / Webデザイナーをやっています。https://collectone.jp

最近の記事

チャットの文末を何で締めるのが正解か僕はまだ知らない

まるが苦手だ。 円形恐怖症ではない。文末に着く句点、つまり「。」のことだ。 と言っても、この文章で既に何度も使っているように存在が苦手な訳ではない。むしろダラダラと長文にならないように句点は割と使う方だと思う。 では、どういう意味で句点が苦手なのかというと会話の最後が「。」で終わるのが苦手なのだ。 コロナ以降、リモートワークが広まったこともあり、仕事上でチャットツールが多用されるようになった。仕事以外にもLINEなどは日常生活には欠かせない連絡ツールとなっている。 そ

    • 新自由主義下の世界で真面目をやめたい

      真面目をやめたい。 ここ数年、どうしようもなく生きづらさを感じる。一言で言えばしんどい。そのしんどさの原因は自分自身の真面目な性格によるものじゃないかと考えた。 どんなタイプが真面目なのかと言えば、学校では先生に怒られないように過ごし授業は疑問を持たずに受ける。職場では上司に嫌われないようにしながら指示された仕事をそつなくこなす。 僕は先生や上司には嫌われないように過ごし、そういった面では真面目なタイプだったと思う。出る杭として飛び出さずに、他の杭と足並みをそろえて均一

      • Peter Savilleと子供時代の短パン

        先日、ふとユニクロに行った時に、Peter Savilleをデザイナーに迎え入れたDATALIFEというシリーズがあることを知った。 Peter Savilleといえば、80年代にマンチェスターで誕生したFactory Recordsでの仕事を中心に、Joy DivisionやNew Order、Suedeなどイギリスを代表する数々のバンドのアートワークを手がけてきたグラフィックデザイナーだ。 20歳前後の頃にそれらのバンドから彼の存在を知った僕は、そのアイデア、ビジュア

        • SKETCH02

          SKETCH02

        チャットの文末を何で締めるのが正解か僕はまだ知らない

          眠れない日の朝散歩

          僕たち夫婦は猫と暮らしている。もう9歳くらいになる三毛猫で、みよ子という名前だ。もともと吐きやすい体質のみよ子なのだが、最近、ブラッシングを怠っていた事もあり、夜中に部屋中に吐く。 吐くと空腹になるので、ご飯を欲しがるみよ子は僕たちの枕元で鳴く。少し太り気味なみよ子は声が大きい。鳴き声に起こされた僕たちは、部屋に散らばったみよ子の嘔吐物を片付けて、みよ子にご飯を与えてから眠ろうとする。 ゴロゴロとベッドの上で眠ろうと試みるものの、夏の暑さと、与えたカリカリをペロリと平らげ

          眠れない日の朝散歩

          夏の日の不必要な外出と蝉

          危険な暑さですので不必要な外出は控えてください。 いつも確認しているお天気アプリが朝から警告していたのを思い出す。いざ外に出てみるとなるほど、あまりの日差しの強さに自分がまるでグリルされる焼き魚の気分になった。 4ヶ月間、切っていなかった髪の毛がもしゃもしゃとして気持ち悪いので行きつけの美容室で切ってもらった。これは不必要な外出に入るのだろうか。 連日の暑さのため、冷凍庫にストックしてあったアイスが切れていたので、帰りにシャトレーゼで袋入りのアイスを買うことにする。こん

          夏の日の不必要な外出と蝉

          0と100の間には1から99がある

          「あなたはいつも0か100で考えている」 妻と話していた時に言われた言葉だ。どうも僕は考え方が極端らしい。 これさえ出来れば大丈夫だ、あれが出来ないと駄目だ。自分の中で勝手に答えを決めつけて、それが出来ないともう何もかもが終わってしまった、これでは生きていけない、うー……となる。 少し文字にしてみただけでも、我ながらなんて厄介で面倒臭い考え方をしているんだと思った。 これはきっと昔からなんだと思う。覚えているのは高校受験。中学生の頃、要領よく並程度の成績をとっていた僕

          0と100の間には1から99がある

          SKETCH01

          SKETCH01

          お客様はお客様です

          「おい!ふざけるな、俺は客だぞ!お客様だぞ!」 朝からコンビニの店内に大きな声が響いている。男がレジで店員に向かって怒鳴っているのだ。どうやら男はタバコを購入したいらしいのだが、銘柄を独特な略し方で言うので、アルバイトの男の子はどれかさっぱり分からずに困惑してしまい、正式名称か番号で教えて下さいと伝えた。男はその言葉を反論と捉えて激昂。アルバイトの男の子を怒鳴りつけているのだった。 「なんで俺がお前に分かりやすく丁寧に伝え直さなきゃいけないんだ!お客様が言う事を理

          お客様はお客様です

          価値観は自分が得た情報から作られてるんだろうなと思った。

          物事の考え方は自らが浴びている情報から作られている。 と、シャワーを浴びながら思った。以前から、ものの考え方や価値観は産まれてから形成されるのだと思っていた。 赤ん坊の頃は誰もが真っ白な状態で誕生し、親をはじめとした周りの人間の価値観に影響されて育まれていくのだと。でも実際には周りの人間だけではないんじゃないか。 例えば、テレビの影響力はとても大きい。僕は今でこそ朝ドラくらいしかテレビを見ていないのだが、子供の頃はテレビ大好きっ子だった。 アニメが好きだったし、小学校

          価値観は自分が得た情報から作られてるんだろうなと思った。

          2018年のお気に入りアルバム10選

          寒い。冬が寒い。ついこの間まで暑い暑いと思っていたのに気がついたらもう12月の中旬。月日の進み方は年々スピードアップしているのではないだろうか。先日、2018年の上半期ベストアルバム・ソングをブログに書いたと思っていたのにもう2018年のベストを書く時がきた。まぁ、誰に頼まれた訳でもないのだけど。 これまでブログには「ベストアルバム」というタイトルで書いてきたのだが、今回は「フェイバリットアルバム」にタイトルを変更したいと思った。というのも、ベストと言ったところで10作品挙

          2018年のお気に入りアルバム10選

          噴飯ものについて考えた

          噴飯ものという言葉が苦手だ。 物事が可笑しく、思わず口から飯を吹き出してしまうほどに爆笑する様らしい。最初は表現として面白いと思ったが、よくよく考えていたらあまり好きでは無いと気がついた。 まずこの言葉が使われるシチュエーションは「何か」もしくは「誰か」を馬鹿にした表現として使われる事が多い気がする。 大前提として僕は何かを馬鹿にするのがあまり好きでは無い。何かを馬鹿にするという事は、自分がその対象よりも優れているという考えがあるからだ。そういった考えが出るという事に、

          噴飯ものについて考えた

          流れを止めてはならん。人生を進めるのだ。

          物事の進み方には未知のエネルギーが働いていると感じた。 これは特に月刊ムー的な話をしている訳ではない。と思う。忙しい時には仕事が重なると昔からよく耳にするのだが、あの現象についての話だ。 あの現象は本当だと思う。会社勤めをしていた時にもある事だったが、フリーランスになってからは体験する機会が増えている。仕事の案件というのは寂しがり屋で重なりたがってくるものなのだろうか。 常に大量の案件をこなしているスーパーフリーランサーであれば、波も少なく安定しているのかもしれない。が

          流れを止めてはならん。人生を進めるのだ。

          カメラを止めるな!を観てきた話。

          映画「カメラを止めるな!」を観てきた。 前から気になっており、上映館が増えたので観に行こうと思っていたもののなかなかタイミングが合わずにいた。観たい気持ちを抑えながら我慢する日々を耐え、やっと行けそうな時間が出来たので機を逃すまい!と映画館まで足を運んで来た。 今作を楽しむにあたって大変だったのは前情報をシャットアウトする事だった。ネタバレが致命的な映画という事をなんとなく聞いていたので出来る限り情報を入れないよう努めた。 もともとテレビは見ないのでそこは大丈夫なのだが

          カメラを止めるな!を観てきた話。

          猫との生活。安心と依存。

          実家の猫が行方不明になったらしい。 行方不明になったのはカナという猫だ。僕が実家を出てから飼い始めた猫なのでほとんど面識がない。 実家では猫が家の中と外を自由に出入りできる様にしている。街中では恐ろしくてとても出来ないが田舎ということもあり、そのスタイルで今まで特に問題が起こったことは無かった。 外に出かけていても食事時や寝る時間には帰ってくるのだが、その日は帰ってこなかったらしい。最初のうち、家族はすぐに帰ってくるだろうと思っていたが帰ってくる様子がない。さすがに心配

          猫との生活。安心と依存。

          初めては喜びの元。世界よ広がれ。

          初めて自動車のバッテリー交換を自分でやってみた。 去年の秋、自動車を点検してもらった。その時に「バッテリーが減っているので、冬を超えるくらいには交換した方がいい」と整備士さんから言われていた。 もたもたしている間に夏になっていた。 確かに最近エンジンのかかりが悪いことがある。いつもなら鍵を回してキュルルでエンジンがかかるところが、キュルルルルルルになったりするのだ。これはいよいよかと思いつつもなかなかタイミングが無く交換ができない。 実は以前、バッテリー切れを起こして

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