こじか漢方薬局@くよし

奈良市法蓮町にあるこじか漢方薬局です。 心身一如をモットーに日々相談者さんと向き合って…

こじか漢方薬局@くよし

奈良市法蓮町にあるこじか漢方薬局です。 心身一如をモットーに日々相談者さんと向き合っています。

最近の記事

PTSDと発達性トラウマとⅡ型双極性障害

PTSDとは、心的外傷後ストレス障害、トラウマになる圧倒的な出来事(外傷的出来事)を経験した後に始まる、日常生活に支障をきたす強く不快な反応のことです 有名なのは、ベトナム戦争から帰還した兵士達に起こった症状と言われていますが、圧倒的な出来事とは、例えば幼少期の親からの虐待などです そして、産後だけでなく、産前も含まれたり、出産時のトラブルでも起こるということです そう言ったことから、表面上は記憶が消えていて、PTSDの症状だけが起こるとされています 本人には思い当た

    • 変わらないのは悪いこと?

      ご相談の方の、ご症状、生活スタイル、考え方を拝見して、よりベターな考え方、過ごし方をご提案させていただいています にも関わらず変わらない方がおられて、こっちの方が楽に過ごせるのになぜ?と思うことがあります 原因を取り除かないと、症状だけ取っても同じことの繰り返し じれったく感じながらも、ご自分のペースで、できる範囲で、と言い続けていました でもそれは、遅かれ早かれ変わってねと言っていた、変える事が良いと決めつけていたと気づきました 夜更かし、ジャンクフードがやめられ

      • ジャンクフードが食べたくなる時

        突然、ジャンクフードが食べたくなる時ってありませんか? 習慣的に食べている訳ではないけれど、ストレスが溜まっていたり、生理前だったり、特定の時に食べたくなる 欲望に任せて食べると、胃腸の調子は悪くなるし、お肌はニキビや吹き出物で荒れてしまうのに・・・ これはミネラル不足が原因と考えられます 必要なミネラルが含まれているものを、本能で探して色々食べるのですが、目的のミネラルが含まれていなかったり、量的に不足している時は、満腹なのにまだ食べ足りません そしてまた次の食べ

        • 起立性調節障害でお困りだった方の嬉しいご報告

          受験シーズンになって、合格の報告をいただくことが増えました 一年前は朝起きられず、学校に行けなかった子達が、時間に間に合うように朝起きて、電車に乗り、受験という緊張する場所で一日試験を受けられる様になるなんて… 親御さんもハラハラしながらも、乗り越えた子供さんを頼もしく見ておられるのが感じられます 子供の回復力は素晴らしいものがあります 少しの手助けでそれは発揮されていきます これからもちょっとした体調のつまづきから、後々心残りな時間を過ごすことなく、 その子がやり

        PTSDと発達性トラウマとⅡ型双極性障害

          起立性調節障害になる前兆

          起立性調節障害のご相談に来られる方の年齢幅は広いのですが、すでに兆候が10歳、4-5年生頃に出ている方が多い様に感じます。 小学校を頑張って卒業した後、中学校で環境が変わり、1年程何とか乗り切り、力尽きてしまうように症状が出て、朝起きられなくなります。 それぞれ原因は違うのですが、多くは学校で完璧な優等生で過ごし、家に帰ると元気がすっかり枯渇していることから始まります。 家でだけ元気、小さいころから良い子、完璧主義、人から良く見られたい、自分の失敗が許せない、音に敏感(

          起立性調節障害になる前兆

          予約なしでの飛び込み大歓迎です!

          こじか漢方薬局は、基本的に完全予約制です それはお一人お一人にお時間をかけて、じっくりとお話を伺い、ご体調に合ったお薬を吟味してお出ししたい、もし言えない気持ちがお体の不調の原因であれば、しっかりと安心な環境で時間を気にせずに伺いたいため でも、今日どうしても行きたい!、 今日急に時間が空いた! 、そして、今、体調や気持ちがつらい、話を聞いて欲しいんです!、という時があると思います そんな時には、遠慮なく飛び込んできてください 14時まで(水曜日以外)は、ご相談は2人

          予約なしでの飛び込み大歓迎です!

          起立性調節障害のお薬の中身

          医療機関、あるいは漢方薬局に相談される方が、同じお薬を出されるかと言うと、病院は別として、薬局では治療者によって千差万別と言えると思います 私の腕が未熟なのか、経験的に〇〇湯とか、〇〇散という漢方処方だけで改善させる事は難しい様に思います 起立性調節障害の、頭痛や立ちくらみは治っても、朝起きられない症状を引き起こす慢性疲労や自律神経の乱れの症状が残るためです 自律神経に働きかけるには、運動したり、光を浴びるよつ指導がされることが多く、効果を発揮する方もおられます こじ

          起立性調節障害のお薬の中身

          不登校の相談の時には・・・

          起立性調節障害の治療が多いこじか漢方ですが、ご相談の際に気を付けていることがあります。 それは、了解を得られたらお子様お一人とお話しさせていただくことと、親御さんとの面談時間を作ること。 そのうち、親御さんとの面談はとても大切。 子供さんが学校に行かなくなると、どんなご両親でも不安になります。 特にお母様が追い詰められたようになっておられます。 ご両親のお気持ち、不安や、苛立ちなどを言葉にして話していただき、ご自身のメンタルを健全でいられる様にしていきます。 ご自身

          不登校の相談の時には・・・

          緊張による手の震えのご相談

          緊張する場面で手の震えが出るというご相談でした 普段は全く普通なのに、パーティーで初対面の相手に会ったり、プレゼンテーションの前などの時に手が震えてしまうということです 手の震えには色々な原因がありますが、この方は他に悪い所が無い方でしたので、鎮静作用のある錠剤を、しかも震える場面の直前のみ、お飲みいただくという方法で震えを改善できました 原因が特定できない手の震えに対して、西洋医学的に対応するとすれば、抗不安剤となるのでしょうが、そうすると眠気が出たり、もちろんお酒も

          緊張による手の震えのご相談

          朝起き不良と慢性疲労と免疫

          ある精神科ドクターのブログを気に入って読んでいるのですが、一つの記事に「慢性疲労は免疫機能と関連がある」との記載がありました。 こじか漢方薬局では、起立性調節障害の治療を多く行っていますが、起立性調節障害そのものの立ちくらみ、頭痛、吐き気は短期間で取れるものの、朝起き不良はなかなか漢方薬に反応しないことが多く、補腎薬でじっくり様子を見ることが多いという現状でした。 あるご相談の方で、アレルギー反応があるため、抗アレルギー作用のある健康食品をお飲みいただいた結果、昼夜逆転の

          朝起き不良と慢性疲労と免疫

          漢方薬剤師のインフルエンザの治し方(私の場合)

          現在インフルエンザが猛威をふるっています インフルエンザに使う漢方薬で有名なのは、麻黄湯(まおうとう) 私は体質に応じて、麻黄附子細辛湯も使います。 この薬は寒気、頭痛、関節痛が出始めた初期に飲むと効果的ですが、飲み方にコツがあります このお薬の使用目標は体表面にある寒気を汗を出し発散させること ですので私は、熱い目のお湯で1回目の服用後、汗が出るまで30分ごとに繰り返し(最大3回)ます。 汗が出たら、それでインフルエンザに対する服用は終わりです 免疫機能に働きかける

          漢方薬剤師のインフルエンザの治し方(私の場合)

          起立性調節障害の治療の壁

          起立性調節障害、朝起きができないことによる欠席の治療を続けてきて、体調自体が改善される割合は随分上がってきました 症状自体を治す方法の目途は立っているのですが、 どうしても超えられない壁が2つあります 一つ目の壁は味と剤型(粉とか錠剤とか) 味に敏感(偏食も多い)なお子さんも多く、粉が飲めない(時に粒がのどを通らない)方も多い 漢方薬で粉が飲めないので錠剤だけと言われると打つ手は著しく減ります 全ての症状に対応するのは難しいというしかありません 味を我慢して飲んでくださ

          起立性調節障害の治療の壁

          落ち込み、無気力は自分が弱いから?

          過去記事と重なっているのかもしれませんが、大事なことは3回言って、何度も書くことにします。 メンタルの不安定、無気力、倦怠感、心配性等々の訴えの後に、「私が弱いせいだと思うんですが・・・」と付け加える方が多いような気がします。 言わないまでも、思っている方が多いような気がします。 でも、お身体が治って、調子を取り戻した方をたくさん拝見していると、決してそうではありません。 元気に遊びに出かけておられるし、明るく話してくださるし、たくさん笑って、心配もしなくなったとおっし

          落ち込み、無気力は自分が弱いから?

          不眠に効く漢方薬

          主訴が不眠の方にお出しする漢方薬として、教科書に載っているものがいくつかあります。 抑肝散(よくかんさん)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、酸棗仁湯(さんそうにんとう)、帰脾湯(きひとう)等々。 もちろん、これらのお薬で眠れるようになる方もおられます。 しかし、漢方相談にお越しになる方の多くは、これらの漢方薬では効果がなく、困り果ててという方が多いように感じます。 では、そんなときどうするかというと、保険診療という枠を外れると、かなりたくさんの選択肢

          精神症状を体から治せる理由

          人間の体を制御する自律神経には、交感神経と副交感神経があります。 交感神経は、”闘う、逃げる”、副交感神経は”リラックス”の神経です。 (詳しく分けると副交感神経には2種類あり、この発達度合いで色々な症状が出たりするのですが、このお話はまた別の場所で) 副交感神経の多くを占める迷走神経には、”脳→体の各所”へ信号を送るものと、”体の各所→脳”へ信号を送るものがあり、その比率は2:8と、体から脳へ送られる刺激の方が4倍多いことがわかっています。 いくら脳が体にリラックスの

          精神症状を体から治せる理由

          中高生の生理痛

          今日もお一人、生理痛のご相談の方がお見えになりました。 筋腫、腺筋症などの合併が無ければ、かなりの割合で短期間で症状が改善していきます。 これは、中高生に限らず、女性全体に言えます。 生理の痛みを気にせず、学校生活を送れるとしたらどれだけ快適でしょうか。 部活、テストなど、将来に関わるイベントが多いこの期間を快適な状態で過ごしていただきたいと切に思います。 中高生の特徴は、メンタルに負荷がかかっていることが多いということです。 このため、本来の痛みが増幅されて感じること