見出し画像

元カノを4年引きずった話

学生の頃、とっても可愛らしくて優しい

文字通り、天使の様な女性とお付き合いをしていたことがありました。

その前に付き合っていた女性と別れて途方に暮れていた最中、その女性と出会ったのです。

元々知り合いではありましたが、特に深く関わることはなく。

たまに、帰路が同じ方向だったため、電車に同乗する程度でした。

それも、月に一度あるかないか。

いわゆる、ヨットモの延長くらいの関係ですね。

私はとある団体の、イベントプロデューサーをやっており、たまたまその女性が参加のチームリーダーを引き受けてくれました。

元々頭と人当たりがよかったため、安心して仕事も任せることができ、会議で顔を合わせる機会も増えていきました。

そして、約三ヶ月の準備期間を要したイベントが無事終了。

その頃には、既に仲良く、、、、

なったわけでもなく、関係性は平行線のまま、特に意識もしないままでした。

ところが、とある日、帰り際に電車に乗り込み、

さぁ今から帰りまーす

と、意味のないツイートをしたところ、

え!同じ電車かも!

と、リプライが来ました。

今〇〇駅過ぎたとこだよ〜!
何号車にいるの?

と聞き、彼女がいる車両へ向かいます。

すると、

え!え!こんにちは!!!

と、少しキョドった様子で、でも確実に嬉しそうに挨拶をしてくれました。

そこで、私は彼女の持つ好意に気が付きました。

やはり、人間は意識をしてからは急に燃え上がってしまうもの。

カラーバス効果

と、よく言いますね。

恋愛の必勝法の一つだと思うので、いずれピックアップして記事にしようかとおもいます。

駅に着くまで、その間およそ20分。

彼女が緊張しているのは、手に取るように感じました。

話も、盛り上げようと頑張ってくれていて。

そんなことしなくても、普通に楽しく話せるのに。

少し面白い事を言うだけで大爆笑し、話が途切れないように話題がドンドン進む。

不自然なようで、でも自然な会話

一番楽しいとか言われる時間ですね。

最寄りが隣駅で、私が先に降りようとしたとき

あの、映画行きませんか!

勇気を振り絞ってくれたであろう、一声が。

その瞬間に私の心拍数は最高潮になり、

う、う、う、う、うん!行こ!

かなり、どもりながら、カッコいいの正反対の空返事をしてしまいました。

降車後、即ライン。

テルマエ・ロマエ2面白いらしいよ!

1も見たことないのに。

家に帰って、即ツタヤに向い、レンタル。

なるほど、確かに面白いし、笑うシーンも感動シーンもあって、デートにはちょうど良さそう。

飽くまでも、1も見たことがある体裁で、

1も面白いし、2も絶対に面白いよ!

すると、トントン拍子で日程が決まりました。

デート当日はとても楽しく、その日に告白し、お付き合いをすることになりました。

その子の好きなポイントを挙げると

人にも物にも事にも悪口を言わない
お金や将来像など、価値観が合う
私の全てに興味を持ってくれる

最高の彼女でした。

どこへ行っても、何をしても、他に誰といても。

楽しい。嬉しい。これ以外の感情は出てきません。

旅行に行った思い出、少し高いレストランに行った思い出。二人で雨に濡れた思い出。

思い出が美化されるとはよく言ったものですが、宝石そのものでした。

しかし、そんな幸せな時間が永遠には続かず。

お互いに多忙であったため、少しずつすれ違ってしまい、結局およそ一年間の交際を経て、別れることとなりました。

言い出しは、彼女側。

私は別れたくありませんでしたが、恋愛において、片方が別れると言い、片方が別れたくないと言う。

この状況は、別れているものだと思います。

その辺りの冷静な考えはできたため、涙を飲んで別れることになりました。

その瞬間は、二人とも号泣。

なら、泣かないでくれよ、とも思いましたが、それだけ真剣に向き合ってくれて、決断してくれたこと。

ハグをして、サヨナラをしました。

そこから数週間、いや、数ヶ月間、終わってみれば、四年間、虚無感に包まれたままでした。

他の女の子と遊ぶ機会があっても、どうも乗り気に、本気になれない。

別れて数日はラインをしていたものの、途中から、ケジメだと言って返ってこなくなりました。

それでも我慢できず、顔だけでも見たい私は、彼女が帰宅するタイミングまで電車を待ち、隣の車両に乗り。

今思えば、完全にストーカーですね。

当時は全くそんな思考もできず、ただただ彼女と会うことだけを考えてしまっていました。

完全にストーカーです。

全くの客観視が出来ない人間。

恋は盲目と言えば同情されそうですが。

そんな私に、彼女が気づかないはずもない。

そこから、ドンドン嫌われていくのが分かりました。

でも、やめられない。

このまま会うこともなくなれば、彼女の頭の中から存在が完全に消えてしまうのではないかという恐怖感。

それだけに怯え、嫌われてもいいから、と。

それがおよそ半年続いた後、私は先に大学を卒業することに。

これが幸いし、私のストーカー行為は強制的にシャットアウト。

Twitterやインスタはフォローしあっていたので、月1程度の投稿で存在を確認できるだけになってきました。

そこで、時間と共に解決してくれればよかったのですが。

全くそんなことはなく。

その月一の投稿を見かけるだけで大喜びする生活が始まりました。

それが、二年続いたある日、私のケータイに通知が来ました。

なんと、私が投稿したインスタのストーリーに彼女からコメントが。

サイクリングをしている投稿をしたのですが

私も全く同じことしてるwww(原文まま)

あの瞬間、私はどんなに嬉しかったことか。

二年ぶりに、スマホ経由ではあるが、彼女とコミュニケーションをとることができた。

即返事を、、、すると気味悪がられるかもしれないので、敢えて我慢して30分おいてから返事をして。

なんと、ご飯に行く約束を!!!

二年ぶりの再会。

手汗が半端ではなかったことだけは覚えています。

ですが、実際はすごくあっさり。

やはり、付き合っていただけあって、気は合うのです。

話も価値観も合うんです。

挨拶をした瞬間に、あの頃のように普通の会話が出来ました。

緊張も全く。一瞬で解けました。

ただ、お互いに恋愛事情を聞くのはタブーな雰囲気。

そのまま解散しました。

結局、その後は連絡を取ることもなく、また半年が過ぎ。

同じようにご飯には行けたものの、会話を楽しんで解散し。

別れてから3年半経ったある日、私は急に決意しました。

次会って、告白しようと。

何故そう思ったのかは今でも分かりません。

ただ、別れてから3年半の間、彼女のことを考えなかった日は本当に一日もありませんでした。

寝るときは必ず思い出し。

気持ち悪いと言う人もいるでしょう。

でも、本当に好きだったのです。

彼女に食事を誘う連絡をすると、すんなりOK

そこで事件が。

事件というか、衝撃が。

いざ会って話してみると、なんと私の好きという感情が、ふっと消えてしまったのです。

何故だかは全く分かりません。

普通に楽しい食事で、お互いにほろ酔いで。

でも、こんだけ思い続けてきたのに、ふっと消えてしまって。

そのまま、解散。

そこからまた連絡をとることはなく。

そして、そこからまた半年経ったある日。

当時の団体の同窓会で再会。

二人で少し話すも、ほんの数分で終了。

何が起こったのか、自分でも分かりません。

他に好きな人がいるわけでもありません。

時間が解決してくれたのでしょうか。

こんな、4年もかかることってある?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?