コゴト

文章を書く練習と、日々のちょっとした感動を残しておくために始めました。 人に見られても…

コゴト

文章を書く練習と、日々のちょっとした感動を残しておくために始めました。 人に見られてもいい日記のような感覚で書いていきます。 音楽、舞台、映画、本の感想が中心となる予定です。

最近の記事

読書感想:室生犀星『動物詩集』

 はじめに。  2024年元日の能登地方の地震に被災された方に心よりお見舞い申し上げます。  どうか一日も早く、穏やかな日常が戻ることを願って止みません。  さて昨年末、友人を訪ねて北陸へ行きました。(まさか一月後に震災が来るとは…。)  その折、ちょっと寄り道して行ったのが室生犀星記念館。犀星先生の生家跡に造られたという。大きな建物ではないけれど、資料が豊富でしっかり見応えありました。 (文豪とアルケミストも好きな方はニヤリとするのでは…というくらいあの人もその人も登場し

    • 2024年の目標

      一、毎月何かの感想を書く 一、毎月誰かの記事を読む ひとまずこれで。

      • 推し活和菓子: チーム『バロック・レッド』

         推し活和菓子とは、コゴトが好きな作品、或いは感動した作品について、最近ハマっている和菓子作りで表現するただの自己満足です。 もちろん公式とは何の関係もございません。  今回は、数年前に見た舞台『仮面ライダー斬月-鎧武外伝-』より。物語に出てくるトルキア共和国の地下・アンダーグラウンドシティにて、生き残りをかけて闘う青少年たちのチームがいくつかあるのですが、その1つ、バロック・レッドのイメージで作りました。 なんでまたそんなピンポイントなジャンルを?いえちょっとご縁がありま

        • 推し活和菓子:モリミュ5

           推し活和菓子とは、コゴトが好きな作品、或いは感動した作品について、最近ハマっている和菓子作りで表現するただの自己満足です。 もちろん公式とは何の関係もございません。  さて、モリミュ5の感想は別の記事で載せているので割愛しますが、1からずっと見続けてきたストーリーが一つの結末を迎えたので、その感動を文章以外でも表現できないかと考え、和菓子でやってみようと思い立ちました。(洋菓子じゃないんかいというツッコミはごもっとも、私もそう思う。) しかし、なにせ舞台は大英帝国。モチ

        読書感想:室生犀星『動物詩集』

          アニメ感想:百姓貴族

          録画して見てなかったのを一気に完走して笑い転げておりました。 荒川先生原作の『銀の匙 Silver Spoon』も見たのですが、あちらは学生さんたちがお互いの価値観に触れて少しずつ変わっていくドラマだったのに対し、こちらは牛乳に始まり、一つのテーマを6分(実質5分弱?)に凝縮した実録エッセイです。 要点をしっかり絞っているから内容が非常にわかりやすいし、頭にすんなり入ってくる。それを可能にする田村睦心さんのクリアな滑舌と適度な抑揚が素晴らしいです。 個人的なお気に入りは親

          アニメ感想:百姓貴族

          舞台感想:モリミュ5(憂国のモリアーティ)

           『憂国のモリアーティー』、実はミュージカルで初めて知った作品です。よく観劇に付き合ってくれる友人から、知ってる俳優さんが出るよーと誘われたのがきっかけで、あえてミュージカルから入ってみようと原作読まずに1を観に行きました。 そして、バイオリンとピアノの生演奏に乗せた歌や話の面白さにすっかり魅了されてしまい、2以降もほぼすべて劇場に足を運んだので5を観終わった時は…感無量。ちょうどお話が一区切りしたようですので、シリーズ通して観た主役二人の印象について、自分なりの感想を綴りま

          舞台感想:モリミュ5(憂国のモリアーティ)

          読書感想:『白うさぎと天の音 雅楽のおはなし』

           今日は図書館で見つけた素敵な絵本のお話です。 別の本を借りようと訪れた時、たまたま伝統芸能の書籍をピックアップした棚に置いてあり、表紙の優しい雰囲気に惹かれて借りました。  雅楽は、平安時代から脈々と受け継がれてきた日本の音楽の一つ。 独特な音色は厳かで、神話の世界を思わせるような神聖さを感じさせます。ただ一方で、非常に遠くに感じる音楽でもあり、私はこれまで触れる機会がほとんどありませんでした。  このお話は、みんなにはきこえない音を聞く耳を持つ、一匹の白うさぎが主人公

          読書感想:『白うさぎと天の音 雅楽のおはなし』

          映画感想:THE FIRST SLUMDANK

           諦めたらそこで試合終了ってこういうことなんスね安西先生!!(見た直後の感想。今回作品に合わせてこんな口調が混じります)  終映したのに今頃感想書きます。 私にとってスラムダンクとは、キャラは知ってるけどちゃんと読んだり見たりしてない作品でした。歳の離れた兄がハマってたけど、漫画はいつも友達に貸しっぱで本棚にそろってない。 だから原作で覚えてるシーンは、 ・桜木花道がモテない替え歌 ・湘北赤点軍団の試験勉強 ・赤と黒のバッシュ ちなみにアニメは ・花道と流川の殴り合い ・眼

          映画感想:THE FIRST SLUMDANK

          読書感想:太宰治『女生徒』

           旅する喫茶さんの丸善コラボシリーズにあったので、図書館で借りてきました。 私にとって太宰治は芥川龍之介と並ぶトラウマ文豪です(苦笑)なぜならば、学生の頃に教科書で読んだときの印象がとにかく一文が長い、くどい、後味悪いという印象でまったく好きになれなかったので。 ただ、丸善のクリームソーダの色がとても美しいのでどんなシーンを表したのか興味があり、たまたま手に取った、くまおり純さんの描かれた女子学生のイラストに惹かれて角川文庫にしました。  角川文庫は女性視点のお話を集めたの

          読書感想:太宰治『女生徒』

          読書感想: 梶井基次郎『檸檬』

           クリームソーダが有名な旅する喫茶さんと丸善のコラボで興味を持ったので、久々に図書館へ行って借りてきました。  梶井基次郎さんは、なぜか教科書でも一度も触れてこなかった作家さん。いい機会なので色んなの読もうかなと文庫で借りて、通勤の合間などにちょこちょこ読んでたので、さらっと感想でも。読んだ時に感じたものを大事にしたいので、作家ご本人についてはあまり調べてません。  主人公がだいたい薄暗いというか、鬱々と落ち込んだとこから始まる印象。 あと「たかし」という名の主人公が度々

          読書感想: 梶井基次郎『檸檬』

          舞台感想:ファントム

           国際フォーラムにて観劇。 見切れ席でしたが、運良く前の方の席だったこともあり、ほとんど支障なく観られました。  ちなみに私のファントム暦は宝塚雪組の望海エリック×真彩クリスティーヌ。 そして城田さん演出の初演で加藤エリック×愛希クリスティーヌでした。 今回は城田ファントム、真彩クリスティーヌ、大野シャンドン、皆本カルロッタ。  あと、初めて一階席で観たので没入感が半端ない。開演前のアンサンブルさんたちのやり取りも近くで観られたのでとても楽しい(前回は二階席だったので一階

          舞台感想:ファントム

          舞台感想:新•水滸伝

           八月も終わるので観劇を書き散らしていきます。 まずは歌舞伎座。 原作は有名らしいけど、本も漫画もゲームも触れたことがなかったので、この舞台が初•水滸伝です。   一言で言うならば、腐った世界をぶっつぶそうとするアウトロー軍団に、一人の男が加わるおはなし。 『三人吉三』や『白浪五人男(青砥稿花紅彩画)』、『ワンピース』を思い出す演出に懐かしくなりました(梁山泊の面々の登場とかワンピース歌舞伎の白ひげ一家みたい…)  林冲役の中村隼人さん、カリスマに加えて貫禄が兼ね備わっ

          舞台感想:新•水滸伝