舞台感想:ファントム

 国際フォーラムにて観劇。
見切れ席でしたが、運良く前の方の席だったこともあり、ほとんど支障なく観られました。

 ちなみに私のファントム暦は宝塚雪組の望海エリック×真彩クリスティーヌ。
そして城田さん演出の初演で加藤エリック×愛希クリスティーヌでした。
今回は城田ファントム、真彩クリスティーヌ、大野シャンドン、皆本カルロッタ。

 あと、初めて一階席で観たので没入感が半端ない。開演前のアンサンブルさんたちのやり取りも近くで観られたのでとても楽しい(前回は二階席だったので一階が羨ましかった…!)

 キャストの感想は、個人的には今回が一番しっくり来て好きかなあ…みなさん歌もお芝居も達者で安定感あるのですっかり魅了されてしまいました。
 主人公エリックは、身体は青年だけれど心は子供のようなところがあり、人とのコミュニケーションが不得手という難役。城田さんはより【少年】の印象が強いエリックだなと思いました。キャリエールに怒るシーンの口調とか態度が小学生くらいの小さな子みたいと言いますか…二幕の回想で出る子供エリックが、背だけそのまま伸びちゃったような。
けれど、クリスティーヌのレッスンをする時の太く深みのあるお声は紛れもなく大人の男の人で。(一瞬、違う方かと思った!😳)あとは睨む時は猛獣のような瞳でちょっと怖かった…でもそのギャップも魅力ですね。

 真彩クリスティーヌは雪組の時も拝見したのですが、まさに透き通った天使の歌声…!!可憐で可愛い😍みんなを魅了する納得の歌声です。無邪気に歌っている序盤からレッスンを受けて上達する細かいニュアンスも説得力があります。あ、細かいと言えば仮面の下を〜のところの怯えるお芝居も、驚きから徐々に恐怖が増していくところが丁寧だなと思いました。
(あのシーン、なんでって思う方もいるそうですが、私は歌舞伎でいうお岩さんのような感じかなと解釈してます)

 あとオペラ座のジャイアンもとい、カルロッタも良かったですね。難易度高い曲を絶妙に外して歌うって相当な技術が要るでしょうから、上手い方なんだなあと感動しました。
大野さんのシャンドンはプレイボーイよりも堅実に商売をしてそうな印象。三重唱は聴き応えありました。そして、岡田さんのキャリエールには終盤泣かされっぱなしでした。

お話は悲しいけれど、美しいメロディに浸り、パリに行った気分になる極上の時間でした。

ミュージカルは浸れますね。

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