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ゆるエッセイ

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ゆるくて、軽く読めるエッセイをまとめています。
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#note

ずっと同じ景色を見ていた

ずっと同じ景色を見ていた

 先日、インフルエンザにかかった。
 きちんと予防接種をしたにも関わらず、それでも感染し発病し、ぼくのウイルスがもとで家族全員が最終的にインフルエンザで寝込むことになった。
 もちろんぼく以外の家族もみんな予防接種をしていたのに、だ。

 程度の問題なのかもしれないけれど、こうでもあれば結局予防接種なんて単なる気休めでしかないのかもしれないな、などと考えてしまうわけだ。

 ワクチンをしない主義の

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雨上がりにコーヒーを飲みながら

雨上がりにコーヒーを飲みながら

 先日の話である。

 スタバの席に腰掛けながら、心は少しうわつきとともに充足を感じていた。
 ある人との待ち合わせの前に、スタバで少しの間noteの原稿を書こうと考えて、少し早めに家を出てきたのだ。

 そういうわけで、ぼくはトールサイズのコーヒーをテーブルにセットし、クロームブックで文章をタイピングしていた。

 雨上がりの午後だった。雲間からは雨上がりの光が優しく射し始め、通りを行き交う人た

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おばあさんの笑顔

おばあさんの笑顔

 今日、歩いて歯医者に向かう途中、一台のかわいい自動車とすれ違った。

 こんなかわいい、小さな車。

 いったいどんな人が運転してるのだろうと、興味深く見てみると、かわいらしいおばあさんがとても楽しそうに運転していた。

 一人乗りの車なので、車の真ん中にある運転席で、ちょこんと座りながら、得意げにハンドルを握ってた。

 無邪気、と言ったら失礼かもしれないけれど、本当に子どもみたいなうれしそう

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家族はまだら模様でできている

家族はまだら模様でできている

 ぼくの妻は、毎日お弁当を作ってくれる。特別手の込んだものではないけれど、それでも毎朝ぼくより少し早く起きて作ってくれるのはとてもうれしいし、ありがたい。

 でも、難点なのが、ご飯を弁当箱にぎゅうぎゅうに詰めるので、昼に食べようと思っても、詰まりすぎててご飯にお箸をさせないくらいカチカチになっているのだ。彼女としては、小さい弁当箱だから、少しでもご飯の量を多くしてやりたい、という想いからなのかも

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コロナだからこそ、ありがとうを

コロナだからこそ、ありがとうを

 今日の仕事帰り、駅で定期券の申込用紙を書くテーブルを見ると、ボールペンが置いていなかった。
 おや? と思ったら、注意書きがあって、そこには「コロナ感染予防のため、ボールペンを撤去しています。書かれる際は、ご自身のペンをお使いください」とあった。

 えー、こんなところまでコロナの影響が・・・と驚いた。

 ほんとに、コロナって奴は、ぼくらの生活様式をどんどん変えて、どんどん上書きしていくよなあ

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