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本、映画、TV、音楽

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趣味的要素をまとめてみましたー。
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2022年1月の記事一覧

本「自分の中に毒を持て」※やっと第一章の終わり、笑

本「自分の中に毒を持て」※やっと第一章の終わり、笑

「何を言っても、なんかホント―の自分じゃないという気がする。自分は創造していない、ホント―ではない、絶えずそういう意識がある。自己嫌悪をおこす。そんな自己嫌悪をのり越えて、自分を救う方法が二つあると思う。まったく自分を無の存在と考えるか、あるいは徹底的にそんな自分自身を対決の相手として、猛烈に闘ってやろうと決めるか、どっちかだ。どっちでもいい。ただ中途半端は駄目だ。」

岡本太郎さんは闘うことを推

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本「葉桜の季節に君を想うということ」※ネタバレはないです。

本「葉桜の季節に君を想うということ」※ネタバレはないです。

一気に読み進んで、久しぶりに「やられた!」感じです。

言葉の使い方ってホントに面白いですね。ネタバレになるので、内容に関しては触れませんがミステリ好きの人にはオススメしたい本の一つになりました。

というか、ずいぶん前の作品なのに今まで読んでなかった私も不遇だったというしかないですね、笑

一文だけ記録しておきます。

「どうして俺が特別であってはいけないんだ。誰が決めた。特別か特別でないかは生

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漫画「ルックバック」背中で物語る

漫画「ルックバック」背中で物語る

マンガ大賞2022にノミネートされてるらしく、1巻だけだし、薦められて帰りの電車の中で読み終えました。タイトル通り、背中の描写も多く、広範囲の共感を得た漫画だろうことは想像できます。

漫画っていいですよねー。

作画から想像する声や流れる音楽も自分の中で自由に展開できて、気になった描写はすぐにページをめくり戻って何度も確認してみたり。作品との距離感、つながりをより深く持てる気がしますね。

また

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本「自分の中に毒を持て」実はまだ序盤

本「自分の中に毒を持て」実はまだ序盤

「過去にこだわったり、未来でごまかすなんて根性では、現在をほんとうに生きることはできない。」、、これまた強烈な一文。

「人間がいちばん辛い思いをしているのは、〝現在〟なんだ。やらなければならない、ベストをつくさなければならないのは、現在のこの瞬間にある。それを逃れるために〝いずれ〟とか〝懐古趣味〟になるんだ。」、、その通りとしか思えない、笑

なんだろう、一文一文が考えさせられるので、全く進まな

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映画「愚行録」「アド アストラ」

映画「愚行録」「アド アストラ」

心にずーーーん、とくる映画でした。特に愚行録に関しては役者さんが揃ってて演技も素晴らしいのですが、それ以上に進行が誰でも持ち合わせている愚かさを日常の中に表現している。

冒頭のバス(席を譲る)のシーンと最後のバス(席を譲る)のシーン、なんかすごく良く分かる。正義感の強い人間には「その正義は決して正しいとは言えない」と反逆の意思表示をし、目の前にある倫理に関しては率先して自分が正しいと思うことをす

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映画「永い言い訳」「おじいちゃん、死んじゃったって。」

映画「永い言い訳」「おじいちゃん、死んじゃったって。」

どちらも死と向き合う内容で、演者さん演出も非日常の日常を見せてくれました。本木さん、深津さん惹きつけられますねー。

昨日の決断の年となる意志において、「決断」側から迫って来るものもあったので、年初の思わぬ失意の中で、無意識なリモコンの操作がそうさせたのかもしれないです。

それは、年末年始にかけて疲労困憊したことと、これからの未来を描くことの弱さが招いたのかもしれないと自己嫌悪(おそらく誰に責め

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