空と草原のその先を
「ヴィーは将来、とびきり美人になるよ。僕が保証する」
金糸が混ざる、若草色の髪。蜂蜜を溶かしたような瞳。少しだけつり上がった大きな目が冷たく感じないのは、くるくるとよく変わる表情のおかげだ。
優しさとはつらつさ。太陽の光、空と草原のその先を求めることを恐れない勇敢さ。
それがヴィヴィアンという少女だった。
青年はそれらすべてを含めてその言葉を伝えたつもりだったが、当の少女は顔をしかめて冷たい感想を返しただけだった。
「…誰彼構わず口説き始める羊飼いに言われても、全然嬉しくない