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私が市町村職員としてやりたかったけど、やれなかったこと。転換期がやってきた!

公務員を辞めました。夢がなかったわけではないけれど、今の場所では難しいと思ったからです。さて、私が公務員として10年働いてみて、どんなことがしたかったか、3つご紹介します。


1、パートナーシップ制度の導入

性的マイノリティのパートナーシップ関係にある方が、日常生活の様々な場面での手続が円滑になるほか、例えば公営住宅への入居申込等、新たにサービスが受けられるようになる制度です。
一定数の移住者や、公立病院があるのでパートナーをそばで看取りたい方など見込めるのではと思っていました。ただ町自体が性的マイノリティへの理解が低いので、難しいですね。

2、役所で働いている人向けの保健室設置

職場環境改善、安全衛生の向上、産業カウンセリングを行いたかった。また、保健室という「安心安全な場所」のイメージが固定化することで、保健室に在席する人が入れ替わっても、相談先としてのイメージが固定化できるのではと、私がいなくなっても保健師など代理がたてられると考えていました。が、組織内で一、二を争う忙しい部署なので難しい。保健師も既存の事業でまわらない。年に一度は相談実績を提出していたし、トップに現状の進言に行ったりもしていましたが反応が悪く・・・。職員のメンタルヘルスやハラスメントに興味がないので、保健室なんて絵にかいた餅。現状の理解も得られない状態でした。

3、不登校の生徒の居場所づくり

少子化が進む中、子ども同士の人間関係も狭くなり、メンバーが固定される閉塞感が強くなっているのではと考えました。また合わない教員と出会ったり、一度不登校になると学びの機会が失われることがもったいなく、不登校児の教室やフリースクールがあればいいのにと考えていました。うちは調理場を作るときに不登校児の教室を建て壊し、その後移設していません。適切な場所と常駐できる人がいないから、と聞きました。そしてフリースクールは公的な組織ではなく民間の団体なので、参入がないか待つしかできなく。
そうこうしているうちにお隣の市町村では、学童と不登校児の居場所となる拠点が完成しました。やっぱりこれもトップになって「作る!」と言わなければできないのかなと、自分の手が届くものではないと感じました。

私にとって壁になったこと。

産業カウンセラーとして以外にも、公務員としていくら夢をもっていても、小さなことも叶えられないのに、こんな大きな夢など叶うわけがないと思うような出来事が数年のうちに5回ほどありました。

そうやってモチベーションが削がれていく中で、10年、20年と機会を待つ辛抱ができなかった。また、夢を叶えられるくらい権限を持つ頃には直接の担当者になれそうにないこと。結局公務員がすることって、委託料を外へ払うことではないか?と。
私は、現場に関わりたいのだと気付きました。


そこで思ったこと。


パートナーシップ制度は市町村単位でなくても、国の規模で同性婚が認められたら必要なくなる。本当に目指す姿は、どこに住んでいても性別に関係なく好きな人と一緒になれることだから。
「結婚の自由をすべての人に」訴訟を応援することで関わることができると考えました。


保健室が組織内に作れないのであれば、外に作ればいい。(独立)
需要があったら、カウンセリングルームを起業することもできる。産業カウンセラー協会の相談員も高齢化が進んで後継者を求めているし、コツコツ実技を磨けば届かないもんでもないと、どういう試験を通ったらいいのか見えてきたので、目指したいです。(現在も産業カウンセラーという資格は持っていますが、もう一段階ステップアップすると、四国支部認定相談員という称号がもらえるのです・・・!)
いまはZOOMなどのオンラインカウンセリングも増えてきたので、対面がずっと最前線ではないと思ってます。

あとはフリースクール。自分が民間になって、フリースクールを立ち上げたらいいと考えました。
県内にもいくつかフリースクールがあるので、ボランティアスタッフから始めて、いいなと思う所があったら支所を作ってもいいし、自分で作ってもいいし。儲かるものではないし、不登校を抱える子の家庭で金銭的な問題を抱えている場合もあるから利益はないと思うけど、それこそZOOMで他のフリースクールの教員や生徒と繫がることで、世の中って狭いと思わなくなるかもしれないしね。
やり方はいくらでもあると思います。安定した収入が見込めないのだけ、懸念事項。


そうやって自分の興味や、自分のやれることを考えていたら、公務員という立場が夢を叶えるのに壁になってきたところもあったのです。

役場は住民さんの為にあるので安定していることが安心安全に繋がるのでしょうが、私にとってその安定が代謝の悪さ、変化のなさのように感じたのです。

公務員という仕事は「世の中を変えることができる仕事」という人もいます。確かにそうなんだけど、民間とは別のハードルもあって・・・。

変更路線は無謀にも思いますが、組織の中で悶々として職業人生を終えるよりは、生産性があるし、なにより私の性格上じっとしている方が難しい。笑
遅かれ早かれ、こうなっていたと思います。


道のりは遠いかもしれないけど、一歩ずつ進めば近づくことはできるはず!
やれることから挑戦していこうと思います。

全ては小さな一歩から始まると信じて✨


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