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20年頭痛持ちだったけど記録を付けたら頭痛がほとんどなくなった話

子どものころからずっと頭痛持ちだった私が
ほとんど頭痛が起こらなくなるまでのお話です。

子どもの頃は、山間部から標高0mのところへ遊びに行くと必ず頭痛、
思春期になると頭痛の頻度がだんだん増え、
社会人になると、ほとんど毎日頭痛に悩まされるようになりました。

特に、市町村役場に就職してから痛みがひどくなってきて、かなり辛い状態に・・・。
研修で行った京都の神社で「頭痛のお守り」を買うほど困っていました。

お守りの効果あってか、その後いい出会いがあり頭痛がよくなります。
結果、私の頭痛には6つのパターンがあることが判明しました。


かなり頻繁に痛み止めをもらいに内科へ通っていたので、頭痛外来を紹介されるほど。
しかし激務で大変な時に、片道2時間かけての通院は勇気が出ず・・・

そんな時、いつものように痛み止めをもらいに行ったところ
いつもと違う医師に見てもらう機会がありました。

その先生は「漢方先生」と町の人に言われている先生でした。
カルテをみて「こんなに頻繁に頭痛いんだったらまずこれから試してみて」といわれ
最初に処方されたのは「五苓散(ゴレイサン)」という漢方でした。

1.気圧の変化による天気頭痛

五苓散は、気圧の変化によるお天気頭痛に効く漢方で
セットで「頭痛ーる」というお天気頭痛のアプリも紹介されました。

アプリで「気圧が下がるよ~!」の通知が届いたら漢方を飲む。
頭痛を感じた時に早めに飲む。

飲み始めた頃は、味も匂いも嫌ではなかったので飲み続け、
痛み止めの回数もかなり減ってきました。

2~3年は飲んだでしょうか。
頭痛の「他の原因」も少しずつ分かってきて、頭痛が減ってきたり
五苓散の味がかなりキツく感じるようになってきたころには
気圧の変化による頭痛はほとんどなくなっていました。

2.冷え・肩こりによる頭痛

私の頭痛はズキズキ、ドクドクした痛みではなく、鈍くぎゅ~っと痛むような頭痛が多いです。
こめかみや後頭部をもみたくなる時、痛み止めを飲むほどではない頭痛が数日前、長引くときは冷えや肩こりを疑います。

体を温める(特に首まわり)・ストレッチをする・温かいものを飲む、などで緩和します。
冬場や冷房、寒暖差の激しい時も結構つらいので、夏でも飲み物は常温かホットです。
動ける時は軽いスポーツをするほうが良くなったりします。

体を温める効果のある「葛根湯(カッコントウ)」を飲むこともあります。
匂いを嗅いで甘い匂いに感じたらその日は「合う」ということです。
「寒い時用の漢方」も先生が出してくれましたが、かなり苦いので長続きしませんでした。

番外編:夏日の暑い日も頭痛くなる。(どうしたらいいんだ)

3.寝不足による頭痛

寝たら治ります。

4.生理の周期による頭痛

生理前一週間~出血までに起こる頭痛を漢方先生に相談したところ
出していただいたのは「きゅう帰膠艾湯(キュウキキョウガイトウ)」(通称77番)月経過多、出血をおさえたり、貧血に使う漢方です。

最初は味が合わなかったので真面目に飲みませんでしたが、冷え性改善に1年くらい取り組んでからは味が苦痛でなくなり、生理前に服用するようになりました。
ズキズキするような激しい痛みには効きづらいので、痛み止めを使うことが多いですが、じんわり痛いような時にはよく効きます。

5.食べ物アレルギーに連動する頭痛

コロナが始まった時期、毎日体温を記録するよう職場から言われ、
毎日微熱があることに気づきました。(37.2~37.4くらい)

37.5を超えると所属長に報告する義務があったけれど、
生理前など簡単に超えてしまうので困ってしまい・・・

同時期にまぶたなどただれてしまい、病院で検査したところ
なんと「ゴマアレルギー」「リンゴアレルギー」が発覚します。

色々試したところ、バラ科の植物全般、果物を原料とした添加物や甘味料を
食べた後に頭痛が出ることに気づきました。

食べ物に気を付けるようになったところ、体温も36.6くらいに下がり
皮膚も治り、頭痛も格段に減ってきました。

6.風邪の引きはじめ

息子が風邪をひいた時はだいたいもらうので、頭痛がするな~という時点で葛根湯。
悪化する前に飲むことで、重症化することもなく、良いセンサーになっています。
喉からくる風邪には効果はありません・・・。



ここまで読んでくださった方には「かわいそう」か「めんどくさい体」と言われそうです。

「頭痛」という症状が良くなるまで、ここまで分解しないといけませんでした。頭痛外来ではありませんが、いい先生に出会えたことは本当に良かったです!

おかげさまで漢方が好きになり、漢方を上手に飲む(効く漢方を見分ける)ために、自分の体とよく向き合うようになりました。

気分的なものにも漢方を上手に使うようになり、

イライラには「抑肝散(ヨクカンサン)」
イライラ+のぼせ+体の不調には「加味逍遥散(カミショウヨウサン)」
のどのつかえ+落ち込みには「半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)」と使い分けたりするようになりました。



長い年月、慢性的に不調を抱えている方で、藁にも縋る思いの方、漢方という選択肢はどうでしょうか?

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