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2019年12月の記事一覧
「語尾まで丁寧丁寧丁寧に〜臨床家としての私の課題」 臨床心理士への随録 心理学
大学院での学内実習のひとつに、グループスーパーヴィジョン(以下GSV)があります。ひとりの先生に院生3〜4名がつき、院生が実施した心理面接報告に対する検討会が行われます。毎回2〜3件の報告があり、それが次とその次と毎週やってくるので、とてもいい訓練になっています。
GSVではその他に文献を元にした勉強会、先生の専門領域の講義などもあり、前回は複数人でリレー方式の心理面接ロールプレイに挑みました。
「500名で挑んだ国家資格 公認心理師 現任者講習会」 臨床心理士への随録 心理学
私は心理学部卒ではないのですが、特例措置である「実務経験5年+現任者講習会の受講」ルートで公認心理師試験の受験資格を得られるという事で、4日間に及ぶ講習会に参加してきました。
新宿会場に集まった受講生その数500名超。すごく多くてライブ会場かなという印象でしたが、今年の試験の受験者数が全国で16,949人(ちなみに合格者数7,864人、合格率46.4%)だったことを考えると妥当な規模なんですかね
「女性に多い摂食障害を私は理解できない」 臨床心理士への随録 心理学
摂食障害は神経性やせ症、神経性過食症、特定不能のものに分類される。行為としては食べない、食べすぎる、食べて吐くが代表的。統計では10:1で女性に多く発症する。
女性に多いひとつの理由は、社会的な容姿美の基準にある。現代は痩せていることが美しさの前提要素であった。今、その絶対的な世界観は崩れつつある。2017年にクリスチャン・ディオールとグッチが、ファッションショーに痩せ過ぎたモデルを使わないこと
「自己肯定感と、自己効力感 〜似てるけど全くの別物」 臨床心理士への随録 心理学
自己肯定感(自尊心と言い換えてもいいかもしれない)とは、全体として自分のことが価値あるものにみえることを指す。自己肯定感の低い人は、常に誰かに対しての怒りや憎しみを抱えている。
自己効力感とは、自分が行為の主体であると確信していること、自分が外部からの要請にきちんと対応しているという確信を指す。自己効力感の高い人は、課題に積極的に取り組もうとする、成功する確率が高まる、似た課題にも積極的に取り組
「全般性不安症には、対象が特定されない苦しさがある」 臨床心理士への随録 心理学
「不安症」という病をご存知でしょうか。
不安症とはその名の通り不安を主症状とします。そして不安から生じる身体症状(動悸・発汗・ふるえなど)が危機的な状況でなくてもあらわれて日常生活を脅かします。不安症における代表的な疾患として「パニック症」「広場恐怖症」「社交不安症」などが挙げられます。
その中でも「全般性不安症」は、上記疾患からは外れ、しかし当人に起こる不安は性格特性である「心配性」の粋を凌