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秋の息吹に誘われて
9月に入って、曇り空だった昨日、しばらくぶりに外へ出た。
風が少し強くて、湿っている。
秋が深まっていく、雨が近づいている。
いつも散歩の前にファミリーマートに寄って、飲み物を買うのがささやかな楽しみのひとつだ。
今日は何にしようかな。
前からちょっと気になっていて、でも買うほどでもなかったアイスランドメーカーのプロテインが、ラスト1個になっていたので、買ってみることにする。
公園に着いてから、飲む前にドリンク写真を撮るのが恒例。Twitterに載せたり載せなかったり。これは載せそびれた。
写真を取り終えたあと、ひとくち飲んだ瞬間、その美味しさに、わっ!と声が出てしまった。
美味しいって、驚きね。
ボーッとしていた意識が、シャキッとして、力が湧いてくる。
これはまた買おう。そう思いながら、歩き始める。
暑い日が続いていたので、川の水量が、ずいぶん減っている。
あんなに緑がわさわさしていたところも、すっかり刈り取られて、ベージュ色になっている。
いつ見ても何かが、どこかが、違う景色。
飽きることのない自然の姿は、どうあっても魅力的。
稲穂が頭を垂れるような、弧を描くシルエットがたまらない。
毛細血管のような、線香花火のような、草の繊細な造形に目を奪われる。
こんなに小さいのに、抜群の存在感。赤い実が醸し出すリズムとバランスが好き。惹きつけられる。
しなやかに伸びる、滑らかな曲線。櫛を梳かしたくなるね。
…なんでそこに生えたの?って疑問が浮かんで、心の中で尋ねたら、教えてくれた。
【そこに命(種)があるから。】
いのちがあるから、生きる。それだけ。石垣なんて関係なく、生えまくる。空気なんて、読むの、人間だけね。
上流にむかうほどに、水も氣も澄んでくる。
迷いのない葉の佇まい、葉脈の細やかさに、惚れ惚れする。
盆栽みたいに枝が曲がって、川面まで降りてきてる感じが、風情あるね。
水が囁いてる。落ち葉と踊ってる。
かすかな振動、緑のゆらめきが心地いい。
急な坂の上で、絡み合う木と木。支え合って、絶妙にフィット。
そして引き返し、下り道。うす曇りの空に透ける緑のグラデーション。なんか、そろばんみたい。葉っぱに穴空いてるの、虫に食べられたのかな。かわいい模様になってる。
進む道の足元に、苔がひとかけら。どうやってここまで飛んできたの(笑)この日いちばんの釘付けポイント。思わずしゃがみ込んで、写真撮ってしまった。
と思ったら、そのすぐ横に、ナイスタイミングで、蝶が🦋✨✨✨はぐれ苔に導かれて、蝶に巡り逢えた。
生まれたての艶と、茎の躍動感。
名前の知らない白い花。いいカタチ。いい咲きっぷり。水が似合う、知性を感じる花。
バッタもいた。久しぶりに見た。確実に、紫陽花の葉っぱ食べてるよね。美味しそうね。
ここの傾斜に溜まる落ち葉と木とベンチのハーモニーが好き。季節を感じる場所。散歩のゴール地点。
秋の息吹に誘われて、
瞑想のような散歩の時間。
只今時刻は2:43AM。
雨の音が響いてる深夜。
自然も、人も、
ただ、移ろい続ける。
ご覧いただきありがとうございます✨ 読んでくださったあなたに 心地よい風景が広がりますように💚