【心理学】noteが優しい街な理由とTwitterで誹謗中傷する人が多くなる理由を比較、分析してみた
noteは優しい人が多いと言われています。確かに私もそう思います。記事を見ていても、嘘を書いているとは思えないのに、優しい人が多い印象があります。だからnoteが優しい街でいられるのかもしれません。
でも、それ「だけ」が理由ではないと考えています。そこで今回は、なぜnoteが優しい街なのか?を考えていくとともに、なぜTwitterは批判、誹謗中傷が多いのか?ということをテーマに、心理学で比較、分析していきたいと思います。
今回参考にするのは「群衆心理」です。
・人は「群衆に属したとき」に判断能力が著しく低下します。
・人は群衆に属したときに民族性、思想に沿うように行動しやすくなります。
これを参考に、後ほど心理を分析していきます。
※今回の記事は長文です!
プラットフォームの仕組みの違い
ではまず最初に触れなければならないのが、プラットフォームの仕組みの違いについてです。
note内だけで、他の人が書いた記事を拡散するにはどうすればいいでしょうか。
それは、自分の記事に他の人のnote記事のリンクを貼ることと、サポート、有料記事のオススメなどをすることです。
これは「一手間」かかりますし、サポートやオススメはお金がかかりますよね。
この時点で、note内だけで記事を拡散されるというのは中々難しくなってきます。
たくさんの人に記事を拡散してもらうというのは、かなりハードルが高いことなんですね。
それに比べて、Twitterはどうでしょうか。
リツイートというボタンを一つ押せば、無料で、簡単に拡散できてしまうんです。
このリツイートがあれよあれよという間に増えて、たくさんの人にリツイートされるのが、俗にいう「バズる」ということです。
Twitterではこれはよくあります。
バズった方向性で解釈が変わる
このバズの方向性が「面白い」や「楽しい」と「解釈した」人のほうが多かったら?
ツイートした本人も、それを見た人も、良い気持ちになりwin、winとなります。
しかし、このバズの方向性が「嫌な気持ち」に「解釈した」人のほうが多かったらどうでしょうか?
どんどん嫌な気持ちをコメントする人が増えてきて、これが「炎上」ということになるんですね。
一手間あるかないかの違いは大きい
先程も言ったように、Twitterのリツイートは無料で、ボタン一つで簡単にできます。だから、ハードルが低いんです。
さらに「嫌な気持ちになった瞬間に」拡散できるんですよね。
人は「嫌な気持ちになった瞬間」が、一番ヘイトが高いんです。そして、時間が経てば経つほどヘイトが下がっていきます。
このような仕組みが、Twitterが炎上しやすく、批判や誹謗中傷が多くなる理由の一つだと思います。
拡散をnote内だけでやろうとすると、わざわざ自分の記事内で「この記事をみて嫌な気持ちになった」ということを書いて、リンクを貼らなければいけません。
もしくは、サポートか有料記事をオススメしなければいけません。嫌な気持ちになっているのに、お金を出してサポート、オススメとかは謎の行動ですよね。
ですから、ほとんどの場合はやりません。
だから、よほどのヘイトがあるか、多数側という安心感が得られた場合でないと、実行に移しにくいんですよね。
人は群衆心理に沿った行動をする
Twitterでバズったということは、たくさんの人に見られている、たくさんの人が反応しているツイートだということになります。
つまり、群衆心理に沿った行動になりやすいんです。
群衆心理とは?
群衆状況の元で構成される、群衆に特有な心理のこと。
群衆を構成する要因とは?
個人の観念や感情が一定の方向に転ずること。
つまり、バズったツイートを見た人達が、一定の方向に感情を転じさせた場合に、群衆心理が働くということですね。
人は「群衆に属したとき」に判断能力が著しく低下します。これは、学者や教授など普段は判断能力が比較的高いと思われる人でも同様の傾向が見られます。
そしてもう一つ。
人は群衆に属したときに民族性、思想に沿うように行動しやすいです。日本は民主主義、つまり多数決で物事を決めることが多いですよね。
個が重視されるというよりも、みんな同じじゃなきゃいけないという同調圧力が高い傾向にあります。
「出る杭は打たれる」というのが今の日本の風潮でしょう。
多数派を正義だと感じやすい
これが群衆心理にどう影響するのかというと「多数側」にまわると、その意見を「正義」だと感じやすく、結果的に「叩く」という行動をとりやすくなるということなんです。
これが実際に正しいかどうかはあまり関係ありません。人は「感情」で動くからです。
さらにいうなら、人がこの「群衆心理」にハマると、普段考えていることとは異なっていても、その群衆心理が向いている方向の意見を、軽々しく信じやすくなるんです。
つまり、叩いている人が多いとその意見を「正義」だと思い込み「悪を正す」みたいな感情になることがあるということなんですね。
この正義の感情のパワーは強いです。
「正義」が「悪を正す」のは、快感だからです。
私は、愉快犯は少数派だと思ってます、
批判や誹謗中傷をしている側の多くの人は「自分が正しい」と思っています。だから、臆面もなくそういう行動に出られるんですね。
人は自分が悪いと思っていることを、悪いと思っているまま表立ってすることはなかなかできないんです。
正しいと思っていれば、むしろその行動を表立ってしたくなりますよね。そして、匿名という盾があれば、少しぐらい失敗したとしても大丈夫だと思います。
つまり、バズればバズるほど批判をする人が増えていくということなんです!
これが、群衆心理の心の動きのパターンの一つです。
反対意見が多いと、その意見を「正義」だと思い「悪を正そうと」「乗っかる人達」が居るということなんです。それが「多数派」に「見える」からですね。
本当の目に見えない多数派が他にいる
でも、よく考えてみたらこれって本当に多数派なんでしょうかね?
実は違うんです。
実際には「多数派」ではないことが多いんですよね。
それはなぜかというと、なんとも思ってない人もたくさん居ますし、そのツイートに対して発言していない人もたくさん居るからです。
本当は「なんとも思ってない人達」や「叩くほどのことでもない」と思っている人達が「多数派」な場合があります。
しかし、こういう人達はわざわざコメントをしません。
知らない人がバズってるツイートにコメントをするということは、肯定するか、否定するかの、どっちかの可能性が高くなりますよね。
だから、バズった場合は、肯定している人が多いか、否定している人が多いか、どちらか一方に偏りやすいです。
目に見えやすい、いいね、リツイートの数字が多い。そして、否定している人が多い。これを「否定している人がほとんど」だと思い込んでしまうということなんです。
中立派が否定派に変わってしまう
本当は叩くほどのことでもないと思ってた側の人達が、多数派が正義側だと思い込み、悪を罰するようになるということが起こるんですね。
これが「炎上」の仕組みの一つです。
いじめも、全く同じ群衆心理(集団心理)が働きます。
みんなが一人を「気持ち悪い」と言っていたり「無視」していたりする。だから、それが「正義」だと思ったり「当たり前」だと思ったりしてしまうことがあるんです。
一言でいうと「みんなやってるから」です。
こうなると人は冷静な判断などできません。人は群衆心理に流され、環境に染まってしまうんです。
見事に群衆心理にハマった結果、多数で一人を叩くという構図ができあがるんですね。
同じSNSなのに、noteでは、それが起こりにくいというのが動かぬ証拠じゃないでしょうか。
これが、noteが優しい街な理由。
そして、Twitterが批判や、誹謗中傷をする人が多くなる理由の一つだと私は思っています。
noteが優しい街な理由二つ
では最後に二つ、noteが優しい街だと思う理由をあげます。
まず一つ目は、ほとんどの人が創作をする、クリエイターだからじゃないでしょうか。
つまり「創作して発信する側の気持ち」が分かるんですよね。
創作は難しく、悩ましい。
全ての人に好意的に受け取られる発信など、中々できないということが分かるんですよね。
だから、むやみに人を叩いたりしない。
二つ目はリテラシーが高い人が多いということ。
これはよく思います。
noteは、ブログ記事を書いて文章を発信するのが主なプラットフォームです。
ブログを始めようとする人達ですから、本好きなかたが多いですし、読解力も高いんですよね。
だから、一見誤解を受けそうな文面だったとしても、違う見方もあると考え、サラッと受け流せるんじゃないでしょうか。
これがnoteが優しい街な理由だと私は考えます。
おわりに
今回はnoteとTwitterの比較、分析という記事を書きました。
Twitter自体が、批判が批判を呼ぶ仕組みだったということなんですね。
そして、noteはそうならないために、創作しやすくするための、仕組み作りをしているんじゃないでしょうか。
そんな、いつまでも、安心して創作ができる「優しい街」という環境が続けばいいなとひそかに思ったりしてます。
ここまで読んでくれてありがとうございます!
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