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成幸法則は、オーダーメイド エッセイ#25

先日、父から仕事の依頼があった。

父が経営する会社のHPをリニューアルするにあたって、企業理念や社長挨拶を書いて欲しい、という執筆の依頼。

型にハマった堅苦しい文章ではなく、自分の「想い」が伝わるような温かみのある文章にしたいとのことだった。

執筆するにあたり、父にインタビューすることになった。

父としてではなく、一人の経営者として彼と対峙した時間は、味わい深い経験だった。いつもと違う角度から、娘としての主観を抜きにして、彼の考え方を客観的に聴くことができたから、学ぶことも沢山あった。

父と私は、タイプが全然違う。

だからこそ、話を聞いていて、彼の視点や切り口が斬新で勉強になる。

けれど、私が彼と同じやり方をしても、うまくいかないよな、とも思った。

というか、うまくいかなかったのだ。

このインタビューを通じて、

やっぱり、「成幸法則は、オーダーメイドなんだ」と痛感した。


というのも、父をはじめ、自分とは全然違うタイプの成功者のやり方を取り入れて、頑張っていたけれど、全然うまくいかなかった時期がある。

たとえば、

「どんどん人に会って、人脈をつくろう」
「それが全てのチャンスに繋がる」

という考え方を取り入れて、成功したいなら社交的でなければ!と頑張っていたことがある。

世間的にも、社交的であることが評価されていると感じていたし。

この考え方は、もっともで正しいと思う。

けれど、自分と向き合って内省して、クリエーションするのが得意な私にとっては、本当にしんどかった。

そして、そうやって頑張っても、人脈が広がることもなく、何かチャンスにつながることもなく、できない自分を責めていた。

けれど、これは私が劣っているわけはなく、「私に合ったやり方ではない」だけだった。

一方で、私のように内向的で、あまり社交が得意ではなくても、活躍している方々も、実はたくさんいることに気づき始めた。

その中の一人の経営者の方が、

「私は人見知りで、交友範囲は広くない。けれど、自分のやりたいことに真っ直ぐに前に進んでいれば、必要なご縁が自然と目の前に現れてきた。」

とおっしゃっているのを聞いて、とても安心したのを覚えている。

振り返ってみれば、私自身もまさにそうで、交友範囲は狭いけれど、自分のやりたいことに夢中になっていると、必要なご縁が必ず出現してくれた。

そんな風に、自分とタイプが似ている人や、自分にしっくりくる活躍の仕方をしている人たちのやり方を取り入れるようになったら、物事がうまく回るようになりはじめた。

日当たりのいい場所で育つ植物にとっては、お日様にあたることが成功法則だし、日光が苦手な植物は、日陰にいることが成功法則であるように、成功法則は人によって違う。

私には私の「成幸法則」があって、人はそれぞれにオーダーメイドされた「成幸法則」を持っているんだな、と痛感したのだった。

だから、誰かの成功法則が、自分にハマるとは限らないし、それがうまくいかなくても問題はなくて。

大事なのは、自分の持っている「成幸法則」を自分で見つけてあげて、大切にすることなのだと思う。

自分には、自分の「成幸法則」があるのだから、誰かみたいにできなくても、周りと違っても、大丈夫なのだ。

そして、自分にとって苦しかったり、重荷に感じるやり方は、軽やかに手放してもいいのだと思う。

もちろん、自分に合わないやり方を実践することで、自分に合ったやり方がわかることもあるし、自分とは違うタイプの人の成功法則や考え方も参考させていただきながら、

私が一番輝ける、私の「成幸法則」に則って、人生を楽しんで生きたいと思う。

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