エッセイ#13 日曜日の夜は、好きですか?
「日曜日の夜って、ピースフルでいいよね。」
昨夜、マンションのエレベーターで、乗り合わせた男性が言っていた言葉。
アメリカでは、エレベーターに乗り合わせた人と会話になることが結構ある。
そもそも、挨拶が質問形だから、
(「調子どう?/How are you?」
「 週末はどんな感じ?/How’s your weekend going?」など)
いつでも会話が生まれる余地がある。
昨夜も、フレンドリーな人とエレベーターに乗り合わせて、会話が始まった。
会話が途切れたタイミングで、
なんとなく
「日曜の夜ですね。」と言ったら、
「何てピースフルなんだろう。
日曜日の夜って、いいよね!」
と言って、彼は去っていった。
その言葉がすごく意外で、印象的だった。
無意識に、大抵の人にとって、日曜の夜は憂鬱なんだろうって思ってたから(サザエサン症候群的な)、
「日曜日の夜」をポジティブに定義する返答は、予想外だった。
と、同時に
「日曜日の夜は、ピースフルでいいよね。」
という言葉が、なんだかすごく素敵で、心に響き渡った。
心のなかでこだまするうちに、
その言葉の真意がわかった気がした。
平日には平日の活気があって、
週末は週末ならでは賑やかさがある。
けれど、日曜日の夜って、少し違う。
同じ週末でも、
土曜の夜は、友達と飲みにいったり、少し夜更かしして映画を見たり、賑やかさがあるけれど、
日曜の夜は、新たな週のはじまりに備えて、早めに心身を休めようという、静かで穏やかな感じがする。
平日の活気も、週末の賑やかさも存在しない。
心地よい静寂が、日曜日の夜にはある。
アメリカでは、日曜日は休みや営業時間が短いお店が多いから、よりそう感じるのかもしれない。
そんな風に思いを巡らせていると、日曜日の夜が好きになっている自分に気づく。
独特の穏やかな静寂が、特別なものに感じられてくる。
同じものでも、どういう見方をするかで、全然違って見えるから面白い。
次の日曜日の夜が、なんだか待ち遠しい。
だって、日曜日の夜って、ピースフルでいいじゃない?^^
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