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『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』小説でも楽しんでみた

 こんばんは。ねむるこです。
最近ハマってるんですよね……。名探偵コナンに!(笑)
 ネタバレ無しで、小説版の魅力を語らせて頂きます。久しぶりに趣味満載の記事を書くのでウキウキです。ついでに私が描いたイラストも楽しんでもらえたら幸いです。
 今回ご紹介するのは『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』水稀しまさんの作品です。原作は青山剛昌さんの少年漫画。映画の脚本は大倉宗裕さんです。
それでは早速行きましょう!

映像が自然と浮かぶ描写

 この名探偵コナンの小説が凄いのは……映画を観るように小説を読むことができる!という点です。私はとても驚きました。
 こちらの小説ですが小学館ジュニア文庫ということで子供向けに描かれています。全ての文章にルビが振ってあって読みやすい!218ページとサクッと読み終えられるようなページ数です。
 果たしてどれだけ映画のシーンが再現されているのか……。身構えてページを捲るとまたもや驚き。
簡潔な文章表現だったのです。
頭を悩ますような表現は一文もありませんでした。だから止まることなく読み進めることができます。文章が簡潔だからと言って映画のシーンが薄れることもありませんでした。自然と頭の中に映像が浮かぶのです。
きっと適格な言葉選びをしているのでしょう。誰もが想像しやすいような表現ができるなんて凄い!
 それにコナン君含め、キャラクター達の個性が台詞からきちんと伝わってきます。「これ、誰の台詞?」となりませんでした。
 一番おもしろいなと思ったのは白鳥警部の台詞。恋人からの着信に反応するシーンがあるのですが小説では「あ、小林先生♥」と表現されています。映画を観ていた時も語尾にハートマークついてそうだな……と思っていたのでくすっと笑ってしまいました。見事に映画のワンシーンを表現しています。
 お決まりの前口上、「オレは高校生探偵工藤新一!」は小説でも楽しむことができます。

映画の理解が深まる

 小説版の良い所は何と言っても映画への理解、特にストーリーの理解が深まることです
 映画はどちらかというと映像に気を取られがちでストーリーに穴が開いてしまう場合があります。分からない場面があっても特に気にせず観てしまいます。映画館で観ていたら一時停止、巻き戻しとかできませんしね……。
 私も映画館で「安室さんカッコいいな」「風見さん平手打ちされて……大丈夫?」「やっぱコナン君、最後に決めてくるな」と、感情が忙しないのでストーリーの理解に自信がありませんでした。
 それが小説版を読めば理解することができます。自分のペースで理解することができるし、「他に犯人への伏線はないかな」と文章から探す楽しみもありますよ。小説版でも読者が名探偵になることができるよう配慮されています!
 小説を読んでいてよくあるのは新しい用語、言葉との出会いです。例えばこの作品で言えばヘリコプターの脚の部分。『スキッド』という名称であることを初めて知りました。ちゃんと用語の後ろに鍵括弧で書いてくれているのでとても親切!
私個人としては映画を観た後で小説を読むことをおすすめします。
コナン君の活躍を映像で観た後、冷静に文章で理解を深める。この流れが一番楽しめるかと思いますので是非体験してみてください。

自分のペースで。自分の想像力で。

 小説版の一番の魅力は自分のペースで、自分の想像力で映画の世界に浸れることです。
 映画を観た後であれば映像が頭の中に残っているので文章から想像しやすい。自分の好きなシーンであればゆっくり余韻に浸りたいですよね。
 小説であれば好きなシーンの文章に目を通すだけで可能です。何度も読み返すことができますし、文章だからこそ心に響くこともあります。
 映画で印象に残った台詞があったとしても一言一句覚えておくのは難しいです。映画を観終わった後、思い出したいのに思い出せないということが何度あったことか。覚えていたとしてもうろ覚えです。
 小説であればページを捲れば好きな台詞がすぐに出てきます。
 私が好きなシーンはラストパート。登場人物総出で力を合わせて渋谷の危機を救うシーンです。憎しみ、復讐に燃えていた人々が子供達と共に窮地を乗り越えるシーンは手に汗握るし、心に響きます。コナン君の説得シーンは何度も見返してしまいます。

 なんと!2022年10月28日現在名探偵コナン、ハロウィンの花嫁は映画館でリバイバル上映を行っています。ストーリーの時間軸と合わせた上映なんて粋ですね!小説と合わせて楽しんでみては如何でしょうか。
 本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

今回の映画とは関係ありませんが世良ちゃんとコナン君
安室さん!

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