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イノベーションと知的財産 Vol.2

こんにちは。Co-Studioの笠井です。

前回に引き続き0→1のイノベーションと知的財産権について記載しようと思います。

今回は研究・開発前に特許を出すためにはどうすればよいかについてお話していきます!

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一般的には技術的難易度が必要


一般的に特許を出願する際に検討するのが従来商品、技術の課題が何で、特許内容が課題をどう解決し、結果どのような効果を発揮するか。を検討します。

即ち以下を検討すると言うことです。

従来の構成

従来構成の課題

課題を解決する構成(特許内容)

特許内容を実現した場合の効果


ここで、既存商品の改良発明であればこれがこのままの形で検討されます。

例えばスマートフォンで興味の無い広告を誤タッチしてしまい不快なので誤タッチしない操作性の良いスマートフォンを開発したとすると、以下のような構成で開発を行います。

「従来の構成=全ての広告クリックが有効になっている」

「従来構成の課題=興味が無い広告も誤ってクリックしてしまい不快」

「課題を解決する構成=過去の閲覧履歴から興味が無いと推測される広告をクリックしても無効とする」

「特許内容を実現した場合の効果=興味が無い広告をクリックせず操作性が良くなり快適」

そして『課題を解決する構成=過去の閲覧履歴から興味が無いと推測される広告をクリックしても無効とする』という構成をどう『技術的に解決するか』がポイントとなり、関連企業はここの研究・開発を行って出願・製品化に至ります。

すなわち、既存商品の改良発明はほとんどが技術的難易度を必要とします。

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0→1イノベーション特許は必ずしも技術的難易度は不要


一方で、無から有を作るという0→1のイノベーションは必ずしも上の形とならない場合があります。

すなわち、従来の技術の組み合わせによって今まで誰もアプローチしてこなかったユーザニーズを満たすことができる場合のことを指します。
アイデア特許というとしっくり来るかも知れません。


詳細は記載できませんが、以前私は「バッテリーに(加速度)センサを付ける」という構成で特許出願をして権利を取得しました。

バッテリーも加速度センサも既に世の中にあり、且つバッテリーに加速度センサを取り付けるということに技術的難易度もありませんし、実際研究・開発もしていません。

しかしながら、なぜバッテリーに加速度センサを付けなければならないか?それはどういう課題(ニーズ)を解決してどう効果を発揮するか。という誰も考えていないニーズ・効果を明確にできたので権利化できたのです。


従って、0→1でイノベーションを考える際、新たな(潜在)ニーズは何なのかをしっかり検討すれば研究・開発前のアイデア段階で既存技術を活用し特許を出願することが可能となります。
 
次回は研究・開発前に特許を出すメリットについて記載してみようと思います。

次回もお楽しみに〜!!

Co-Studio株式会社
CSO 笠井一希

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