初夏のイタリアンアフタヌーンティー@ストリングスホテル東京
品川にあるホテル『ストリングスホテル東京インターコンチネンタル』内、イタリアングリル『メロディア』にてアフタヌーンティーをいただきました。
2021年5月から『メロディア』のエグゼクティブペストリーシェフに着任している、長田学（おさだがく）さん直々にお話をうかがうことができたので、どうぞ最後までおつきあいください。
『メロディア』のアフタヌーンティー
6月30日までの期間で提供されている『メロディア』のアフタヌーンティーは、その名も「サマージュエル・アフタヌーンティー」。
ジュエリーのようにキラキラ輝くスイーツが3段並び、セイボリーが別皿で提供されます。
爽やかな初夏を感じさせるフレッシュなフルーツやジュレに、濃厚なピスタチオクリームやガナッシュが見事に調和。目も舌も大喜びなアフタヌーンティーです。
もともとはショコラティエだったエグゼクティブペストリーシェフの長田さんは、アフタヌーンティーのメニューには必ずチョコレートをつかったスイーツを盛り込み、それをイチオシにしたいと考えているそう。
「全部食べ終わったあとに、もうちょっと食べたいなと感じるイメージにしています。それは、また食べに来たいと思っていただきたいのと、私自信、甘すぎるのが得意ではないのでサッパリと仕上げているという理由からです」とアフタヌーンティーへのこだわりについて話す長田さん。
まずはウェルカムカクテルから。
ピーチジュース＋シロップに上からバタフライピー（ハーブティー）を注ぎ、化学反応によって虹のような美しいグラデーションになっています。
【セイボリー】
・ナッツ&フォアグラムースのロリポップ
・トマトのコンソメジュレ&キャビア
・ スモークサーモンと柚子人参ムースのタルト
なかに水あめを使用しているため、持ちあげられなくなるほどすぐに柔らかくなってしまうという「ロリポップ」を一番さいしょにいただきます。もちろんひとくちでね。
【上段】
・ピーチのトライフル 赤桃“ペッシュ・ド・ヴィーニュ”のムース
・チェリータルト ピスタチオクリーム
・エクアドル産アリバカカオのチョコレートムース
トライフルの底のビスケットがたまらなくおいしくて、なにがどう仕込まれているのかじっくり観察。
長田エグゼクティブペストリーシェフ：「クッキーのクランブルとピスタチオを、ホワイトチョコレートでコーティングしています。クッキーを焼いて冷ましてから砕き、ピスタチオを混ぜてホワイトチョコレートをからめるとクッキーがコーティングされて、上に水分のあるものが重なっても湿気っぽくならないんです」
なるほど、食べるタイミングを見計らってのベストなレシピとなっているのですね。
「サマージュエル・アフタヌーンティー」のなかでも長田さんがもっとも推しだというチョコレートムースは、カカオの華やかで深い味と香りが長い余韻とともに舌を這いずり回る感じでした。甘さはごく控えめ。上質を知るおとなのためのチョコレートスイーツという印象です。
【中段】
・ エルダーフラワーとオレンジのジュレ&アーモンドミルクのパンナコッタ
・マンゴーパッションクリームのマカロン
小さなグラスのなかで、鮮やかな層をなすジュレとパンナコッタ。
長田エグゼクティブペストリーシェフ：「あわせるフルーツはフレッシュなので、クリームは濃厚にしてバランスをとっています。季節や気温で食感を変えたり、クリーム自体はこってりだけどジュレとあわせて軽さを出すようにしています。フルーツが本来持っている甘さを大事にしたいんです」
マカロンは、マンゴーの甘酸っぱさが口中に充満します。一瞬でとろけてしまうので、全神経を舌に集中させないといけません。
【下段】
マンゴーココナッツ、レーズン
クロテッドクリームとパイナップル&ライムのジャムで
小ぶりのサイズ感がちょうどよいスコーン。
長田エグゼクティブペストリーシェフ：「パイナップルとライムをお砂糖でマリネし、濾して煮詰めてまた濾して。ジャムの糖度よりもちょっと低めに仕上げ、最後にライムのフレッシュな皮をいれています。そうすると香りが立つんですよ。火をいれていないから日持ちしないんですけどね」
パイナップルとライムの組みあわせははじめて体験しました。アーリーサマーを感じさせる清々しい甘さで、ライムの風味がパイナップルの酸味と甘みをキリッと引き締めているようでした。
おいしいのはもちろんのこと、甘さと重さ、全体量のバランスがほどよくて、長田さんの思惑どおり、同じアフタヌーンティーをもう1ラウンドいける！と思ってしまいましたね。
ショコラティエだったという長田エグゼクティブペストリーシェフのパフェもおすすめだとスタッフから聞いたので、翌日にチョコレートパフェを食べに再訪（笑）。
チョコレートORIGIN
カカオパルプのシロップをかけていただきます。
上から2つめの丸い白っぽいものはジャスミン味のアイス。エキゾチックな香りがやみつきになるアイスクリームです。
愛知県のローズを使ったゼリーや、エクアドルのみに生息する希少なアリバ種のカカオ豆を存分に味わうパフェ。
食べ終えてすぐに「また食べたい」が口をついてしまいました。
アフタヌーンティーもパフェも、7月からは新たな顔ぶれが登場するそうなのでそちらも要チェックです。
ストリングスホテル東京インターコンチネンタル
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