見出し画像

(78)料理が好きな理由

極意は何ごとも『守破離』

母は家事が嫌いな人だった。
特に料理と掃除が嫌い。
「玲子は料理が好きでないのっ!」
といつも言っていた。

父は料理上手な奥さんを望んでいた。父は糖尿病だったので糖尿病食を美味しく作ってくれる奥さんでいてほしかった。母は父の期待に応える意思はなく絶えず言い争っていた。

母親に
「料理が嫌い」
「掃除が嫌い」
と言い切られると家族は結構せつないものがある。毎日のことだから。

子ども心に母のようにはなりたくない、とずっと思っていた。

「料理が嫌い」と言ってやらないでいられるならいいが、結局自分のものは作らなければならない。だったら「嫌い」と頑張るより「好きになる努力」をした方が心の健康によいし、避けて通れないのならば楽しんだほうがいい。

母から料理を習うことはできなかったので、大学で料理講師をされている先生の元で5年間基礎を学び1年教えの手伝いもさせて頂いた。

「料理が嫌い」という人は「料理の基礎」を学んだことがない人。「料理の基礎」を知らないから味が決まらない。決まらないから「自信がない」。料理が下手だと勘違いを起こし、ますますやりたくなくなる…と負の連鎖に陥っていく。

突き詰めていけば「自信の無さ」から全てくるもの。さらに「自分に自信がない」という感情は
自分の可能性をも閉ざしてしまう。

「自信」は基礎をしっかり学び、自分に確実に落とし込み、年月を積み重ねていけば必ず手に入るもの。  
極意は何ごとも『守破離』。

黒酢の肉団子と胡麻和えブロッコリー🥦

ヘッダーの写真は「マグロとウドのサラダ」🥗

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?