(55)人間はなぜ長期記憶できるのか
左脳で言語化しないと記憶として定着できない
「脳の勉強会」に通っていることは以前書いた。
「脳の勉強会」の講義によると、
右脳でイメージしたことを左脳で言語化しないと記憶として定着できない。
右脳で感じ、左脳で言語処理をし、長期記憶として残る。つまり右脳を発達させ、左脳も発達させなければ短期記憶処理止まりとなりすぐに忘れてしまう。
言語化できるのは人間だけだ。
すなわち人間以外は長期記憶を持っていない。
小説家は右脳のイメージを左脳で表現する能力が最高に秀でている人、ということになる。
河野貴美子先生が大学で研究をされていた頃、学生たちに右脳を使っているかについて実験をした。
「山をイメージして!」
というと、心の中で「山」という言語化がないと実感が湧かない。「美しい」「かわいい」「素敵」「きれい」など、イメージだけで終了することはできず、必ず頭の中で言語化されてしまう。
かわいい犬を見て
「かわいい!!」と言語化されるから
「かわいい」を感じとることができる。
言葉に変えないで「かわいい」を感じることは非常に難しい。
ぜひトライしてほしい。
あなたは「かわいい」を言語化しないで感じ取れますか?
なので、学生たちの脳は左脳になってしまい、右脳だけ使っているというデータは取れなかった、とおっしゃっていた。
何かを学んだら人に話せ、と言うが人に話すとハッキリと言語化し、さらに文章化することで長期記憶として残る。
すぐに忘れる。何度聞いても初めて聞いた気持ちになるのは言語化不十分の証。
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