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就活と承認欲求


今、私は承認欲求を満たすために、就活を行っている気がする。もちろん、はじめは自分が何をしたいのか、どんなことを仕事にしたいのかを考えていた。でも段々そんなことを考えている余裕はなくなってきて、とりあえず出すエントリーシート、企業研究、模擬面接で追われていった。

そうしていくうちに、「内定」を貰うことがゴールになってきた。内定を貰う企業は、どこでもいい訳じゃない。みんなに言ったら、凄いね!と言われるような大企業の「承認欲求を得られる内定」が欲しくなってきた。



段々、妄想に浸るようになっていった。
みんなが知っている企業に内定を貰って、家族や友人に報告する妄想。それで、え〜!やっぱあなたってすごいね!!って言って貰える妄想。
そんな欲でまみれた「内定」に意味はあるんだろうか。
私は、何を求めているのか。
別に、「モテたいから」という理由で就活をして、それに対して何も思っていない男性もいる。
それだっていいはず。
私だって、承認欲求を満たしたいからでいいはず。
でもここに葛藤が生まれるのは、きっと私が本当に望んでいるのは承認欲求を満たすことじゃないからだ。
心の底から「行きたい!」と思えるような企業に出会いたいからだ。
企業じゃなくてもいい。
心の底からやりたいと思うことに出会いたい。
何かに熱中したい。
それが分からないまま、なんとなく社会のレールに乗っかっているから、モヤモヤしているんだろう。


就活ってなんだろう。
「選ばれる」「選ばれない」この狭間に立たされる。立たされると言っても、就活をしているのは自分だから、その土俵に向かっているのは自分だ。
「選ばれる」感覚は楽しい。面接やエントリーシートの通過メールを見る時、ドーパミンが一気に出て報酬系がすごく刺激される。
あの感覚はハマってしまう。
だんだん、それが気持ちよくなってきてゲーム感覚で進めてしまう。

ただもちろん「選ばれない」ときもある。
企業研究をして、選考を重ねて、最終面接まで行って、選ばれない。そんなときは、
あー。悔しかったな。クリア出来なかったな。
そう思う。
一体、何のために就活をしているのだろうか。


私は、一次面接や二次面接は通るが、最終面接で上手く進められないことが多い。
私に足りないものは、きっと「熱意」だと思う。
だって、どこでもいいから。
「承認欲求を得られるような内定」であれば、どこでもいいって思っているから。
そんな態度が見透かされているんだろう。
だから私は、最終面接の通過率が非常に低い。
原因は分かっている。


就活をメインで扱っている『何者』の映画の中で、菅田将暉(役名を忘れてしまった)が
「内定って言葉不思議だよなあ、まるごと自分を肯定して貰える気がする。」
といった内容のことを言っていた。
本当に、そうだと思う。
30分とかの面接で、自分の全てが伝わる訳ないのに、内定とか通過をすると、相手がまるで、自分の才能に気づいてくれたように思う。
自分が凄い人になった気になってしまう。
これって、凄い危険な気もする。
特に、就活っていうのは、頑張りと比例する訳では無いから、そこが複雑で面白い。



私は、これからどうしようか。
まだ納得内定は貰っていない。
どうしよう。本当に。
1回、逃げずに考えないといけない。
自分が欲しいもの。
求めているもの。
今、働いている人は、どんな気持ちで働いているんだろう。納得してるのだろうか。
それとも、なんか違和感や不安を感じながらも、どうすることも出来なくて働いているんだろうか。
難しいな。


自分のこと、よく分からないな。


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