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NZ経済の疲弊と豪経済の好調:オセアニア通貨の明暗 24/8/16

Yan氏で~す。
インパクト!!!

最初に昨日から今日の間に、フォロワーが2名増えました
フォローしてくれた方、ありがとうございます。
そして残念なことに1名減りました。これは致し方ないです
 オセアニアが最近多くなっています。ニュージーランドとオーストラリアの経済情報ですね。なるべくトレードに役に立つような深掘りを配信していきますので、今後共によろしくお願いいたします

では、いつものように、ダイジェストです。忙しい方はこれだけ読んでください

ニュージーランド経済の疲弊とオーストラリアの強気な姿勢

  • ニュージーランド:

    • 製造業PMIはわずかに改善したものの、依然として製造業は縮小傾向にあり、厳しい状況が続いている。

    • 生産者物価指数の上昇は、CPI上昇の可能性を示唆しており、生産者にとっては厳しい状況を示している。

    • RBNZのオア総裁は年内に合計50ベーシスポイントの利下げを実施する可能性を示唆し、NZドルが売られた。

    • RBNZの利下げ決定は政府にとって好材料だが、経済の不確実性や野党からの批判は依然として存在する。

    • 専門家の中には、RBNZの予測が楽観的すぎるという意見もあり、経済の不確実性を浮き彫りにしている。

  • オーストラリア:

    • RBAブロック総裁は利下げを検討するのは時期尚早だとし、理事会はインフレの上振れリスクに注目していると発言。

    • ASX200は6日連続で上昇して終了し、すべてのセクターがプラス圏となった。

    • 住宅問題について、RBAのハンター副総裁は、住宅不足が根強く残り、家賃への圧力が長期間続く可能性が高いことを認めた。

ニュージーランド経済は、製造業の低迷、インフレ懸念、RBNZの利下げなど、様々なマイナス要因が重なり、疲弊している様子が伺えます。一方、オーストラリアはRBA総裁の強気な発言やASX200の上昇など、明るい兆しが見られます。

トレード戦略

NZドルの弱さとGBPの強さを考慮し、GBPNZDのロングを狙う。 1H足でエントリーポイントを探り、損切り設定は15分足で検討する。 NZドルは利下げ発言や生産者物価指数の上昇を受けて売られており、今後も売られやすい状況と予想。 AUDNZDロングも考えたが、押し目が少ないことやリスクオフ時の懸念から今回は見送り。

免責事項

トレードは自己責任でお願いいたします。
もしトレードしたなら結果やエントリーの詳細については、後日の記事で報告致します

ダイジェストは以上です


ここからは本文です。

まずはいつものように、

ニュージーランドからです。


経済指標から

24/8/16 NZD経済指標

一つずつ行きます
製造業購買担当者景気指数 7月分
ビジネスNZから

https://businessnz.org.nz/pmi/stopping-the-rot/

からPDFが見れます
内容ですが 

全体的な状況:依然として厳しい状況が続く製造業

7月の製造業PMIは44.0と、6月の41.2よりはわずかに改善しましたが、依然として非常に低い水準です。これは、製造業が依然として縮小傾向にあり、大きな圧力にさらされていることを示しています。経済予測ではすでに第2四半期と第3四半期の製造業GDPの縮小を織り込んでいましたが、最近のPMIや建設許可の減少、卸売電力価格の上昇により、予想以上の生産減少の可能性が高まっています。

卸売電力価格高騰の影響

卸売電力価格の高騰の影響はまだ完全には見えていませんが、一部の企業では利益率が大幅に圧迫され、販売価格への転嫁よりも生産量の削減につながっているようです。現時点では、エネルギー問題は(ガス不足も含め)製造業者から報告されている広範な需要低迷に加えて発生しています。

需要の低迷

新規受注指数は7月に42.5と、6月の39.0からはわずかに上昇しましたが、2008/09年の世界金融危機以降で最低水準に近い値です。すべての主要PMI構成要素が長期平均を大きく下回っていますが、新規受注指数は11.7ポイントも下回っており、最大の乖離を示しています。

生産、雇用、在庫の減少

需要低迷が続いているため、生産指数は50を18か月連続で下回っています。雇用指数も再び低下し、43.1となり、第3四半期に製造業の雇用および/または有給労働時間がさらに減少することを示しています。在庫削減の動きも7月に続いており、これは需要が好転すれば生産が回復する可能性を示唆しています。

今後の見通し

製造業活動は、より広範な経済が好転したときに回復するでしょう。金融緩和はこれに役立ちますが、OCRの引き下げのような効果が現れるには時間がかかります。しかし、ニュージーランド準備銀行が金融引き締めを緩和し始め、さらなるOCRの引き下げが予想されることで、製造業者の楽観的な見方は高まる可能性があります。

まとめ

  • 7月の製造業PMIはわずかに改善したものの、依然として製造業は縮小傾向にあり、厳しい状況が続いています。

  • 卸売電力価格の高騰は、一部企業の生産量削減につながっています。

  • 需要低迷により、生産、雇用、在庫が減少しています。

  • 金融緩和とさらなるOCRの引き下げ期待は、製造業者の楽観的な見方を高める可能性があります。

この指標だけの見た感想は
ニュージーランド製造業の現状は厳しいと言えます。

  • 製造業PMIの低迷: 7月の製造業PMIは44.0と、依然として非常に低い水準です。これは、製造業が縮小傾向にあり、大きな圧力にさらされていることを示しています。

  • 需要の低迷: 新規受注指数も低水準で、需要の弱さが続いています。

  • 生産、雇用、在庫の減少: 需要低迷の影響で、生産、雇用、在庫も減少しています。

これらの指標は、ニュージーランド製造業が現在、困難な状況に直面していることを示しています。

ただし、

  • 金融緩和の影響: ニュージーランド準備銀行が金融引き締めを緩和し始めていることは、将来的には製造業の回復に貢献する可能性があります。

  • 在庫削減: 在庫削減が進んでいることは、将来の需要回復に備えていると解釈することもでき、必ずしも悲観的な指標だけではありません。

したがって、現状は厳しいものの、今後の動向によっては回復の可能性も残されています。

って感じです。


続いてはその15分後に発表された
生産者物価指数 
いつもの統計局からです

2024年6月四半期と2024年3月四半期の比較:

  • 生産者物価指数(PPI)は1.1%上昇した。

  • 投入PPIは1.4%上昇

  • 農業経費価格指数(FEPI)は0.1%上昇した。

  • 資本財価格指数(CGPI)は0.7%上昇した。

つまり
生産者が受け取る価格(出力価格)と生産者が支払う価格(投入価格)について説明しています。2024年6月四半期、出力価格は2024年3月四半期と比較して1.1%増加し、投入価格は1.4%増加しました。出力価格の上昇幅が最も大きかったのは、電気・ガス供給、乳製品製造、宿泊・飲食サービスでした。投入価格の上昇幅が最も大きかったのは、電気・ガス供給、建築工事、一次金属および金属製品製造でした。

CPI上昇の可能性を示唆しており、生産者にとっては厳しい状況を示しています。

CPI上昇の可能性

  • 生産者価格指数(PPI)の上昇は、CPI上昇の可能性を示唆します。

    • 企業が支払う投入価格が上昇すれば、そのコストを製品価格に転嫁しようとする動きが強まります。

    • この結果、消費者物価指数(CPI)も上昇する可能性があります。

    • 特に、電気・ガス供給や建築工事など、幅広い産業に影響を与える投入価格の上昇は、CPI全体を押し上げる可能性があります。

生産者への影響

  • 投入価格の上昇は、生産者にとってコスト増を意味します。

    • 投入価格が上昇しても、必ずしもその分を出力価格に転嫁できるとは限りません。

    • 特に競争が激しい市場では、価格転嫁が難しく、利益率が圧迫される可能性があります。

    • この記事では、出力価格の上昇率(1.1%)よりも投入価格の上昇率(1.4%)の方が高いため、生産者の利益が圧迫されている可能性が示唆されます。


という訳、次の利下げがなく、金利維持に取られてはずですが、なぜか、初動は売られています。その後、東京オープンでNZDは買われ始めますが
この内容だと、不景気だと言っているようなもので、スタグフレーション懸念に繋がるとも考えます。


次ですが、RBNZのオア総裁様が今日もディスカッションというのが載っていますが、これなんですが、クローズなことで、表にはでないとのことです
RBNZが教えてくれています

証拠画像です(笑)

って思っていたのですが、商工会議所で
オアさんは結構ハトなこと言っちゃたようです
ロイター 8/16

あちゃ~。これはNZD売られますね(笑)


ここで大変に珍しく、カレン・シルク副総裁がインタビューに答えているのですが、ブルームバーグのワールド版で見れないのですね。
その変わりにFXストリートさんが要略だけ出しています

抜粋

・インフレがどの程度急速に沈静化するかは依然として不透明です。
・銀行は金利引き下げに慎重な姿勢を取っています。
・物価上昇の動向は、今後の金利動向にとって極めて重要です。

という具合で、けん制です。
政策金利の発表が終わったら、急に活動的になったRBNZメンバー
まぁ致し方ないですね。ブラックアウト期間があるのは解るのですが、
やっぱり、もっと情報開示はしてほしいです

では国内のニュースです
RNZ 24/8/16

RBNZの利下げ決定と政府の反応

  • RBNZは政策金利を0.25%引き下げ、政府はインフレ抑制の成果と経済回復の兆しを強調。

  • 労働党は経済成長の鈍化と失業率の上昇を懸念し、減税政策がインフレを助長する可能性を指摘。

  • 緑の党は政府の政策が貧困を拡大させていると批判。

受益者に対する制裁強化

  • 政府は、求職義務を果たさないジョブシーカー受給者に対する制裁を強化する方針を発表。

  • 労働党は雇用増加に注力すべきだと主張し、制裁強化に反対。

  • 緑の党はこれらの変更を撤回し、福祉制度全体を改革すると表明。

遺伝子組み換え生物の実験室外使用禁止の撤廃

  • 政府は、遺伝子組み換え生物の実験室外使用禁止を撤廃する方針を発表。

  • 労働党と緑の党は慎重な姿勢を示し、国民への十分な説明と議論を求めている。

医療制度改革

  • レヴィ保健相は、医療制度の緊急的な改革は痛みを伴うものになるだろうと発言。

  • 労働党のアンドレア・ヴァンス氏は、医療制度の崩壊は国民のほとんどが直接体験していると指摘し、政府の対応を批判。

  • ニュージーランド・イニシアティブのロジャー・パートリッジ氏は、基礎医療へのアクセスが危機的状況にあると警告。

RBNZの利下げ決定は政府にとって好材料ですが、経済の不確実性や野党からの批判は依然として存在します。また、受益者への制裁強化や遺伝子組み換え解禁など、政府の政策に対する反対意見も根強く、今後の政権運営は容易ではないでしょう。特に、医療制度改革は喫緊の課題であり、国民の不満が高まっています。政府は、効果的な対策を早急に講じる必要があります。

って内容の記事なのですが、医療をなんとかしろって、イギリスを宗主国に持つ国の宿命ですかね、緊縮財政のNZはお金を出すのでしょうか?

で、このように政治家が喜んでいるのですが、逆の意見も出ています
これです

ニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利引き下げは、経済の「異常な弱さ」を反映しており、今後の見通しは不透明です。

  • RBNZはインフレ率が目標範囲に戻ると予想していますが、経済学者はインフレ抑制には消費の「完全な破壊」が必要だと指摘しています。

  • 経済成長は鈍化しており、失業率は上昇すると予想されています。

  • 専門家の中には、RBNZの予測が楽観的すぎるという意見もあります。

  • 住宅ローン金利の引き下げは、住宅購入者にとっては朗報ですが、経済全体の回復にはまだ時間がかかる可能性があります。

全体として、今回の利下げは経済の不確実性を浮き彫りにしています。RBNZは今後の経済指標を注意深く見守りながら、慎重に金融政策を運営していく必要がありますと、この記事に登場してくるエコノミストは、警戒しています。

弱いくてヤバいから利下げしたのですが、国内では織り込んでいたとも報道があったり、経済学者は怒ったりしているのを見ると、大分、疲弊しているのが解ります。
これだと、今後は、世界経済が回復し国内経済が良好になるまでは
 NZDは戻りを売られる展開が多いのではないかと思います

一応、今日のNZX50(ニュージーランドの株価指数)かなり良かったですね。あとは、アメリカ小売りとか、9月利下げの記事が目立っています。


続いて、オーストラリアです

今日は経済指標はなかったのですが、
RBAブロック総裁がオーストラリア議会で発言しています
まぁ~長い
一応動画を見つけたのですが、私は見ません(笑)


動画よりもロイターがまとめてくれています
 ロイター 8/16

「もちろん状況は変化する可能性があり、見通しは不透明だ」と指摘。 「ただ、理事会が現在把握している情報に基づくと、近い将来金利を引き下げる状況になるとは予想していない」と説明した。

ロイター記事より抜粋

NZと違い対照的です。こちらはリスクオンなら引続き買われる通貨になります

次ですね。
今日のASXです。ブロック総裁が利下げはないといっても、今日も好調でした。

主要イベント

  • ASX200は6日連続で上昇して終了

    • すべてのセクターがプラス圏、エネルギーセクターが最高のパフォーマンス

    • ZIP Co Limited (+13.212%) とJames Hardie Industries (+6.209%) がトップパフォーマー

    • Cochlear Limited (-1.9%) とJohn Lyng Group Limited (-1.6%) が下位パフォーマー

    • ドメインは法定純利益4,240万ドルを計上し、前年比62.5%増

  • NABは、住宅ローンの返済が遅れる顧客が増えていると述べている

    • 6月四半期の不良債権がポートフォリオ全体に占める割合が11ベーシスポイント上昇し、1.31%になった

    • NABの最高経営責任者アンドリュー・アーバイン氏は、生活費の高騰が顧客にとって重要な問題であると指摘

    • コモンウェルス銀行も同様の延滞増加傾向を発表

  • グリーンライフ・インダストリー・オーストラリアは「大型小売店」に対する上院の調査を歓迎

    • スーパーマーケット価格調査に続き、Bunningsのような大型小売店の行為を調査

    • グリーンライフ栽培者にとって状況を変える可能性があると期待

  • ウォーレン・バフェットがアップル株を売却、コカコーラ株と同数保有

    • バフェット氏の投資行動は多くの投資家から注目を集めている

  • ASAが会長の辞任を求める中、ASXの結果が発表される

    • ASXは営業収益過去最高も、税引き後純利益は3.4%減

    • ASICがASXのCHESSに関する誤解を招く発言で民事訴訟を起こすと発表

    • オーストラリア株主協会は現会長に退任日を発表するよう求める

  • ASXは再び8,000の水準を突破するでしょうか?

    • 先週8,000ポイントを突破したが、ここ数週間は変動を経験

    • 今月初めには米国経済の健全性への懸念から大幅下落

    • 専門家は来週には8,000を突破する可能性があると予測


で、議会にはRBAの副総裁サラ・ハンターさんも 出ていました
住宅問題にも言及しています。これは貴重です

  • 住宅問題について、オーストラリア準備銀行(RBA)の経済担当副総裁サラ・ハンター氏は、住宅不足が根強く残り、家賃への圧力が長期間続く可能性が高いことを認めた。

  • ハンター氏は、住宅費、特に新築住宅の建設費が依然として高いままであることを指摘し、市場賃料の上昇ペースが鈍化しているものの、賃貸物件の在庫に波及するには時間がかかると説明した。

  • さらに、賃貸契約は通常1年に1回更新されるため、賃借人は家賃が市場価格に引き上げられる可能性があると述べた。インフレは緩和し、住宅供給も徐々に始まっているが、家賃が下がるには追加の住宅ストックが必要であり、時間がかかるとの見通しを示した。

  • ハンター氏は、この問題が「本当に難しい」ものであり、「しばらくは継続するだろう」と結論付けた。

  • この発言は、住宅不足と家賃高騰が深刻な問題であり、解決には時間がかかることを示唆している。特に、賃貸住宅に住む人々にとっては、厳しい状況が続く可能性が高いと言えるだろう。

今日のタイムラインは政治ネタが多かった日でした

で、ですね。
リスクオン的な相場なら、EURNZDのロングを狙いたいと考えたのですが、ややGBPの方がつよく思えるのですね

なので、GBPNZDを狙ってみます。
ロングですね

24/8/16 1H足

15分足なら損切の置き場があるので、ちょっと考えてみます(笑)

NZDはオアさんのロイター記事が出てから、反転した。利下げって言い切っている。また生産者物価もインフレ期待(金利上昇)要因でNZDは買われましたが、これは昨日の反動ではないかと思います。
 売られても致し方ない状況だと思います。国内に良い要因は、利下げしたから、経済が良くなるという報道が多いだけのように感じます。
 
狙い所ではないかと思います。

AUDNZDのロングも当然に考えたのですが、ちょっと押し目が少ないのと、リスクオフ的な展開になったときが嫌だったので、今回はGBPにしました。

トレードは自己責任でお願い致します

結果というかエントリー出来たら、あとで記事にします(笑)

そんな感じです

あとがき
 ユーロを書きたいのですが、時間がない(笑)
日曜でも考えます。あとはドルですか、ドルは色々とあるのですが、私の記事を読んでいる方は、ユーちぇるさんとYEN蔵さんの両方を見ている人が多いのがどうしてみ気になります。二番煎じになりやすいのが嫌で、あまり触れないようにしています。大きな指標とか何かあったなら、自分で調べたのを記事にしますが、それ以外はほぼ、考えは一緒です。だって師匠ですからね(笑)

以上です

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