なんな

物語は物語られるということで絶対的にフィクションなのかな~

なんな

物語は物語られるということで絶対的にフィクションなのかな~

記事一覧

家庭菜園

家庭菜園をしよう、もしくはガーデニング。 ホームセンターで土を10キロも買いました。肥料とかはまたあとで買います。 他にもいろいろと必要なものがあることは察せられま…

なんな
4か月前
1

抹茶味のプロテイン

俺は中学生、もしくは高校生になった。 日々、ここから、やり直そうと思っている。 そろそろ、忌引きになるかもな。 弟が、ガンで死ぬ。それは医者からの宣告だ。 「私は…

なんな
5か月前
3

没月

ボーリング、好きやったんやな。 意外な感じ。 楽しみだ。ボーリングデートだ。 Sは早々に、一番軽いボールを抱えて、俺を、見ている。 俺は、入念に、ボールを選ぶ。 …

なんな
1年前
3

鼻眼鏡

(不安だ。)(正しい位置がわからない。) 目覚める。不安は、残っている。 大雨の音がする。大雨が、降っている、とわかる。 キッチンの、開けたままの窓から、雨が、入…

なんな
1年前
3

暖色照明

石造りの橋を、渡る。 女が向こうで、待っている。同級生の女の子だ。 おれに特別な好意があると、ただ、感じることが、わかる。 日は、完全に、落ちている。 女の家は橋…

なんな
1年前
7

”ほ”の俳句

ホラ吹けば ホッケに願う 北極星 ホラ吹けば ホッキョクグマに 星が落つ ホラ吹かん ホコリまみれの 本当に ホラ吹きは 放っておいての ホラ見抜く 本日も 布…

なんな
1年前
3

目が覚める。夢か。弟が見える。 「あのゲームってまだやってるん?売ったん?」 「たいした値段つかへんし売ってへんよ。」 【カービィのエアライド】は売る時期を、逃し…

なんな
1年前
6

城下町。夜、限りなく暗い時刻。 忍者は右腕から鎖を、射出し、城の屋上の瓦屋根に掛け、引き戻す力で屋上へ、飛び乗る。 素早く、隠密な移動。 城は富豪の城だ。どの建物…

なんな
1年前
4

中国を走る鉄道。大移動だ。内陸へ。 僕は、座席に座る。混んでいるような、混んでいないような。電車を想像したときに、想像される程度の人の量。 向かいの席に、同級生の…

なんな
1年前
8

てst

なんな
1年前
1
家庭菜園

家庭菜園

家庭菜園をしよう、もしくはガーデニング。
ホームセンターで土を10キロも買いました。肥料とかはまたあとで買います。
他にもいろいろと必要なものがあることは察せられますがそうは言ってられませんでした。
告白するとただ土を触りたいんです。でも、それはあなたにも大切なことだと思いませんか。

アスファルトにあたなが負けるとは言わないです。

的確な道路工事はあなたの美徳でした。
深夜に素早くアスファルト

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抹茶味のプロテイン

抹茶味のプロテイン

俺は中学生、もしくは高校生になった。
日々、ここから、やり直そうと思っている。

そろそろ、忌引きになるかもな。
弟が、ガンで死ぬ。それは医者からの宣告だ。

「私はどうしたらいい?」「死んだあとは?」
「新しく生れる子になんて説明すればいい?」
弟の代わりに新しく、子が生れる。
母はまくし立て、さらに問う。今のバイトを辞めるか、西で、囲碁をするのを辞めるか。

弟と旅館に泊まって、一日か数日が、

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没月

没月

ボーリング、好きやったんやな。
意外な感じ。
楽しみだ。ボーリングデートだ。

Sは早々に、一番軽いボールを抱えて、俺を、見ている。

俺は、入念に、ボールを選ぶ。
重さも重要だし、指を入れる穴の間隔も重要だ。
完璧なボールを二つ、欲しかった。
ボールは、重量ごとに、各棚に並んでいる。
しかし、一つの棚の中で、手の小さい人用から手の大きい人用へと、穴の間隔の広さは、順番になっていない。

穴には無

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鼻眼鏡

鼻眼鏡

(不安だ。)(正しい位置がわからない。)

目覚める。不安は、残っている。
大雨の音がする。大雨が、降っている、とわかる。
キッチンの、開けたままの窓から、雨が、入ってきている。
「閉めへんと。」

思い、キッチンに向かい、窓を閉める。
雨ざらしになっていた水切りかごに、洗濯ネットが入っているのを、見つける。
少し困惑、瞬時に受け入れる。あり得ることだ。

洗濯ネットを洗濯かごへ入れるために、玄関

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暖色照明

暖色照明

石造りの橋を、渡る。
女が向こうで、待っている。同級生の女の子だ。
おれに特別な好意があると、ただ、感じることが、わかる。

日は、完全に、落ちている。
女の家は橋を渡ってすぐのところにある。
平屋の長屋。貧しく、寂しい、長屋。

玄関に入ると、すぐ部屋に、なっている。
古民家のような和室だ。
照明が、あまりにも暖色だと感じる。
照明が部屋の壁、小物を照らしている。
充満している。
ここは、安全だ

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”ほ”の俳句

”ほ”の俳句

ホラ吹けば ホッケに願う 北極星

ホラ吹けば ホッキョクグマに 星が落つ

ホラ吹かん ホコリまみれの 本当に

ホラ吹きは 放っておいての ホラ見抜く

本日も 布袋寅泰 ホラ貝な

本懐が ホラ吹きだったと ほっとする

本日の ホラ吹き担当 ホタテ貝

本日も 布袋寅泰 ホラ吹かん

シャツ買うわ ほんわかぱっぱで ホラを吹く

ホラ吹けば 星の数だけ ホッピング

ホラ吹きは ホラ貝なん

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鳩

目が覚める。夢か。弟が見える。
「あのゲームってまだやってるん?売ったん?」
「たいした値段つかへんし売ってへんよ。」
【カービィのエアライド】は売る時期を、逃してしまったみたいだ。未だ、プレイ中なのかな?
部屋はやや、ごちゃついている。現実味の弱い不潔感。床にもの置きすぎやねん。

ポメラニアンが寝ている俺のベッドに、飛び込んでくる。かわいいな。
「やっぱり、こいつ、俺のほうになついてるなー。」

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羽

城下町。夜、限りなく暗い時刻。
忍者は右腕から鎖を、射出し、城の屋上の瓦屋根に掛け、引き戻す力で屋上へ、飛び乗る。
素早く、隠密な移動。
城は富豪の城だ。どの建物よりも高く、そこを中心として、街が成る。大富豪だ。
城の屋根は扁平である。私は四つん這いになり、屋根に顔を近づける。
四つん這いになっている部分が、透明なガラスに変わる。
私は覗く。

部屋一面に、真っ白な布団が、整然と、敷き詰められてい

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駅

中国を走る鉄道。大移動だ。内陸へ。
僕は、座席に座る。混んでいるような、混んでいないような。電車を想像したときに、想像される程度の人の量。
向かいの席に、同級生の、M君、S君。
僕に話かけているのに、気付いた。声がよく聞こえない。思っていたより人が多かったみたいだ。もしくは、前の駅で人が増えた?
少し、身を乗り出す。
二人は僕に、いやらしい笑いを向ける。心臓の存在に気付く。口角が震える。
彼らはす

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