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夢。
ポメラニアンが、特別なトリミングをされている。かわいい。俺はインスタを見ている。
臭い。あぁ、父か、香水がくせえなあ~。我慢我慢。
母の後ろに付いて入る玄関。そういえば、そう、僕には僕の部屋があった。そしてベランダ。汚いキッチンはどうだった、、?

目が覚める。夢か。弟が見える。
「あのゲームってまだやってるん?売ったん?」
「たいした値段つかへんし売ってへんよ。」
【カービィのエアライド】は売る時期を、逃してしまったみたいだ。未だ、プレイ中なのかな?
部屋はやや、ごちゃついている。現実味の弱い不潔感。床にもの置きすぎやねん。

ポメラニアンが寝ている俺のベッドに、飛び込んでくる。かわいいな。
「やっぱり、こいつ、俺のほうになついてるなー。」
冗談交じりに弟に、言う。

昼。
窓を、開ける。
目の前に、高所作業車のアーム。人が乗っていて、電線工事をしている。
電線を整理してんのかな?
二階のため、ほんの少し、顔を上げるだけで、作業がよく見える。
窓を、閉める。

夜。
窓を、開ける。
外の電線に、鳩がいる。
工事は終わっていた。

窓をやや、強く閉める。たしかにやや強かった。それは鳩を脅かそうと強く閉めたようにも思える。そうでないような気もする。

大量の鳩が電線から飛ぶのが、音でわかる。
飛び立つと同時に、大量の鳩が糞をする。
鳩の糞が、家に降り注ぐ。一滴一滴が粒立った、質量を持つ音。
低温と高音がまじり合った轟音。

長すぎる。
窓は完璧に締まっているものの、隙間から糞が、入ってくる。
大雨の時に窓を締め忘れてかのように。床が、糞に、まみれる。

内の犬が、暴れて部屋を汚すといけないから、ケージに入れなければならない。
ケージは父親のベッドの枕の横にある。そこは、財布も置いている場所。
犬を引き連れ、ケージを見つけたものの、大きさが正方形で拳ぐらいしかなく、犬を入れれない。
仕方がない。応急処置として、床から生えている棒にリード紐を縛って、犬を、固定する。

糞は、降り続いている。

天井。雨漏りかのように鳩の糞が、染みている。
染み出した糞の滴が、床に落ちてくる。
窓際の床。天井の数か所、その真下の床が糞で汚れる。

糞が、降り終わる。
つまり、同時に、鳩もいなくなったようだ。

糞をけっこう、浴びてしまったな。俺も部屋も糞だらけだ。
はぁ、これはけっこう掃除が大変やな。その前に自分の顔を洗うか、どうしよう。
天井に染みた糞を、観察する。緑色のゲル状の糞だ。
糞の滴がゆっくりしたたり落ちてくる。気持ち悪さがやってきた。これは気持ち悪い。
観察していた右目に、糞が、落ちて入った。
最悪や。

部屋の掃除の前にまず、自分にかかった糞を、洗い流そう。
特に今、右目に入った糞はウイルスが危ないから、早く洗い流そう。
洗面台。
右耳にかかった糞が染みて痛い。気になるけど、右目を優先的に洗おう。

「もしかしたら、昼に、電線で休憩するべきだった鳩が、電線工事のせいで、昼に、そこに留まれなくて、
夜に、”昼の鳩”と”夜の鳩”が、同時に、電線に留まったせいで、こんなに大量の鳩が、いたんかな?」

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