見出し画像

不気味な家に住んだ結果

これは私の妹が初めて一人暮らしをすると言った時の話です。

私は昔から何かある場所がなんとなくわかるのですが
その何かが良くない存在であればあるほど
その気配というか不快な感じは強く感じます。

そこら辺の普通の場所でもそんな風になるので
もちろん心霊スポットなんて行ったことないのですが
心霊スポットにはきっといけない体だろうなーとは思います。


幼い頃から私と父が同時に光を見る事は今までに何度もあり
その話を妹の目の前でよくしていたので
私の何かが見えたり感じたりする事は当たり前に受け入れていて
引っ越しの前に私にどの部屋が良いか聞いてきました。


物件探し


『おねえちゃん、ここ気になる物件やねんけど、大丈夫かな?』
と、ある時妹はスマホを渡してきました。

私は物件の写真を見るだけでもある程度は分かるので
その気になる物件の写真を1枚1枚見ていきました。

私『んー…これ全部やめた方が良いよ。なんか良くない感じする』
妹『えー!!でもこれなんか綺麗じゃない?』
私『いやいやこの部屋この中で一番気持ち悪いから!ぱっと見綺麗やけど、押入れの上めちゃくちゃ気持ち悪いからなんか居てるよ多分』
妹『えぇー…そっかー…でもほかに気になるのないしなぁ…』

というような事が確か3,4回程続きました。

物件の更新なんてそこまであるわけではないので
これだけでも結構な期間があったと思います。

予算的に安い物件を探していたようで
安い物件にはあまり良くない存在が多いのか
妹が持ってくる物件は不気味な雰囲気の部屋ばかりでした。


そしてしばらくして
そういえば最近物件情報持ってこないなぁと思っていた所に
『引っ越す場所決まった!』
と報告してきました。

私『えっ…そうなん?』
妹『うん。ここが引っ越し先の写真』
妹が部屋の写真をスマホに表示させて渡してきました。

私『うーーわ!なにこれ!めちゃくちゃ気持ち悪いやんか!!』
妹『えー、だって私そんなんわからんし。いいねんもう決めちゃったから』
私『…まぁもう決めたんならしゃーないけど…私はこの家何があっても行かへんで!』

そんなやり取りをしました。
(あんな気持ち悪い部屋私なら絶対住まれへんけど…大丈夫かな…)

私の心配をよそに、結局妹はその家に引っ越していきました。

引っ越し後


私『引っ越してからだいぶ経ったけど…ほんまに大丈夫なん?』
妹『うん、全然なにもないよ!快適~』
私(めちゃくちゃ気持ち悪かったけど、私の気のせいやったかな…?)

そんな風に思いながら
でも結局私は妹の家には行きませんでした。
私は自分の感を凄く大切にしているので
気のせいとも思えなかったからです。


ある時母が妹の家に行く事があり
母もよく変な体験をする人だったので
母に気持ち悪さはなかったか聞いてみました。

私『新しい家どうやった?気持ち悪くない?』
母『うーん…エレベーター前は確かに気持ち悪かったけど、あんまりわからんかなぁ』
私『そうなん?写真めちゃくちゃ気持ち悪かったけどなぁ』

なんとなく引っ越し先の写真を見た時に
気持ち悪さと同時に頭が重く、痛くなったので
何も感じなくてもこの部屋に住み続けていると
鬱っぽくなったり落ち込んだりするんじゃないかと気になっていました。

でも私がそれを妹に言ったところでどうにかなるわけではないので
特に何も言わずにいました。


別のマンションに引っ越しする事に


それから4年ほど妹はこの家に住みましたが
結局私は一度も行くことはありませんでした。

そして、このマンションから引っ越すと連絡がありました。

それはここで何かがあったわけではなく
転職により給料が下がったので
もう少し安い所に引っ越すというのが理由でした。

また連絡があったときにはもう家は決めたあとでしたので
私は何も言いませんでしたが
私に言うと大体却下されるので
相談したくないんだろうなぁと思います。


新しい家に引っ越しした後も特に何もなかったようですが
しばらくしてから妹が飼っている犬の調子が段々悪くなり
もう長くないかもしれないと連絡がありました。

犬の介護があるから中々外に出れないから
犬の様子を見せるためにテレビ電話で話すことになりました。

妹『もう今こんなにおじいちゃんになっちゃったよ』
私『そっかー…寂しいなぁ。大丈夫なん?』
妹『うん…大丈夫』

妹『そういえば、この家は気持ち悪い?』
私『う……んー、ちょっとじゃあ見てみようかな…』
妹は家の中を順番に映し出しました。

写真や映像でもある程度分かるので
見る前には気合いというか、心構えをしないといけなくて。


リビングや玄関、キッチンやお風呂など
また変な家ならどうしよう…と思いながら見ていきました。

一通り見終わってから

私『あー、この家は大丈夫そうな感じする』
妹『え!そうなんや!良かった~』
私『まぁ実際行ってみなわからんけど…』
妹『そっかぁ。じゃあ今度時間あったらまた来て』

そんなやり取りをしてその時は終わりました。


引っ越してから気付いたこと


その後しばらくして妹の家に行くことになりました。

事前に見た感じでは大丈夫そうとは思いながらも
初めて行く家はどうしても何か居ないかと緊張してしまうのと
家の中だけでなく周りが気持ち悪い事もあるので
妹の家に行くのに警戒しながら(笑)向かいました。

妹『家の周りとか大丈夫やった?』
私『うーん…階段と廊下ちょっと気持ち悪いけど、これくらいなら全然大丈夫かな』
妹『あー、あの階段は私もちょっと怖い感じするな…』
私『あれ、ついに分かるようになったん?』
妹『ううん、暗いから怖いだけ』
私『なるほど(笑)でも部屋は全然大丈夫!ちょっと安心したわ』

久々にゆっくり話す時間が出来たので
それから二人で色々と話をしているうちに
私の最近体験した怪談話になり

そこから昔体験した怪談話になりました。

小学生の頃にピアノを弾いていたら男の子のため息を聞いたのですが
同じ体験を妹もしていた事をこの時に初めて知りました。

私『前の家ほんまに何もなかったん?』
妹『あー、私この家に引っ越してから初めて気づいたんやけど…前の家めちゃくちゃラップ音?してた』
私『えぇ!どんな音?』
妹『私がリビングでゆっくりしてたらキッチンの方でバーン!て凄く大きいものが落ちるみたいな音するんやけど、見に行ったら何も落ちてないみたいな事が何回もあった』
私『えー…怖っ!』
妹『私初めての一人暮らしやったから、単身者用のマンションってこんな音するんやーって思ってた。でもこの家で一回もそんな音鳴らんから、前の家おかしかったんやって気付いた』

妹『あと、人生で初めての金縛りに何回も遭ってたし、なんかその家居てるときはめちゃくちゃイライラしたり落ち込んだりしてたなぁ』

妹『他にも車に跳ねられた事故も、実はあの家のせいやったんじゃないかって思ってるねん…犬の体調悪くなったのもあの家住んでからやし…もしかしてあの家選んだ私のせいやったかなってちょっと後悔してる…』

妹は前の家に住んでいる時に、出勤前に自転車ごと車に撥ねられて、2メートル程撥ねられた事があります。(妹は軽傷ですみましたが、自転車は大破しました。事故のトラウマで自転車には今でもあまり乗れないようです)

私『そうなんや…。まぁあの家だいぶ気持ち悪かったからなぁ』
妹『おねえちゃん言ってたもんなぁ…』
私『事故や病気は家のせいかはわからんけど、住んではいけない家はあるよ。次はちゃんと引っ越す前に聞いてよ!』

と話しました。

最後に

私は仲の良い友達や目に見えない存在を信じる人には
引っ越す前には相談して!と言っていますが
実際に自分が嫌な体験をしないと相談しようとはならないようで
でも目に見えない事なので仕方ないかなーとも思います。

そう思うと自分のこの能力?は凄くありがたいなぁと思います。


そういえば妹からこの話を聞く前に
前の家はヤバくて今の家は大丈夫って伝えたので
改めて私の感じるものは当たると思ったのかもしれません。

この感覚が当たる事に気付いた出来ことがあったので、良かったらこちらもまた読んでみて下さい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?