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クラシコ代表が語る──業界の非効率さを解消。感性とテクノロジーに強い会社になるための構想とは?

これからクラシコは、テクノロジーを強化し、サプライチェーンの見直しと強化を図っていく。それが今回のnoteで伝えたい一番のメッセージです。

前回のnoteを含め、僕たちは「メディカルアパレル領域でテーラード技術を採用した、スタイリッシュな白衣やスクラブを展開する会社」という認識を持っていただくための発信を続けてきました。

それが当社の本質であり、競争優位性であることに変わりありません。

しかし、クラシコのミッションである「世界中の医療現場に、人間的で、感性的で、直感的な革新を生む。」を達成するためには、次のフェーズへ進める段階になりました。

2021年下半期以降、クラシコが挑戦する新しい未来の姿を、noteを通じてお伝えしたいと思います。

医療業界のD2Cブランドが迎える新たな課題

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テクノロジーの話をする前に、まずは業界を取り巻くアナログな環境の実情を伝える必要があると思います。

クラシコが携わる医療業界においては、メーカーから販売代理店、そして顧客までの流れが個別に存在し、ある意味分断されています。

販売代理店は全国の病院の近くに多数の営業所を持ち、製品カタログを片手に訪問営業をする。注文のやりとりはFAXを通じておこなわれる。これらは歴史ある業界のなかで培われた商習慣であり、そう簡単には変えられません。

商品企画からお客さまに届くまでの期間や、発注から納品までのリードタイムが長くなるという課題を生んでいます。

その点でクラシコは、ECからスタートしたD2C企業。「企画から販売まで一貫してデジタルで完結できる」仕組みを、立ち上げ期には既に持っていました。

顧客管理や在庫管理、会計システム、ニーズの企画反映をスピーディーに実施することで、競争優位性を保ってきたんです。

ところがこの2年で会社は急成長し、システムへの負荷が大きくなりすぎていました。自社エンジニアには、既存のECシステムを活用しながらの対応を依頼していましたが、必要に応じての機能追加に限界が見え始めていたのです。

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例えば、海外のECサイトは6時間に1回の更新をしていましたが、販売が加速すればするほど在庫数にズレが生じ把握は難しくなります。リアルタイムの更新でなければ、適切な販売が難しくなっていました。

2020年以降「BtoB」「海外」「店舗」の3領域で事業は急拡大しています。

BtoB営業ではウェビナー施策などが成功し、中国市場へのテストマーケティングも順調。店舗もオフィス移転に伴い強化し、全国から出店の声を多くいただいております。

それに加え、既存のD2C事業はさらに伸びています。

幸い、現時点で大きな問題は生じていませんが、危機管理の面でも各事業の急成長を支えるシステム投資は重要事項です。今後の成長を予測するうえでも、テクノロジーへの投資は優先すべき経営課題になりました。

企画からエンドユーザーまでをITでつなげる

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テクノロジー強化の面で、まず第一弾としてリリースするのが、基幹系情報システムの導入です。構想からおよそ1年をかけて準備を進め、2021年の秋に運用が開始されます。

ERP(Enterprise Resources Planning)による情報の一元管理を実現することで、これまで想定されていたリスクは解消されるでしょう。そして、さまざまな社内メリット、顧客メリットを同時に生み出せます。

すべての情報がシームレスにつながり、リアルタイム更新されるため、国内の在庫状況だけでなく、海外の状況も正確に把握できる。発注~納品までのリードタイムも短縮され、欲しい商品がすばやく手に入る顧客体験を生み出せるんです。

また、受注データとマーケティングデータもより詳細に紐づきます。これまでも連動はさせていましたが、一部のデータはエクセルや別システムからの管理が必要だったため、工数のロスがありました。情報の一元化はこれらの課題もすべて解消します。

テクノロジーで「商品企画・生産・マーケティング・販売・エンドユーザー」を一貫してつなげることで、従来までのサプライチェーンを見直し強化できるのです。

ここからは最後に、会社の未来像と、直近で検討しているエンジニア採用についてのメッセージをお伝えしたいと思います。

サプライチェーンの全体最適化に向けて

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クラシコのテクノロジーの活用は、理想の形と比較した場合に、まだ1割しか実現できていません。ERP導入による一元管理は、あくまで最初の一手です。

近い将来、例えば全ての商品に非接触のタグを付けて「洗濯回数」などから「商品の摩耗具合の把握」ができるかもしれません。これらのデータをもとに、適切なタイミングで交換商品の提案が可能です。

需要予測に対してAIを導入し、生産工場との連携もシステムを介しておこなえれば、お客さまが欲しいアイテムを、従来よりすばやく提供できます。

より細かく、よりリアルタイムに。

販売拠点も次々と海外に広がり、海外ECでの売上も伸びているため、日々集まる販売データや顧客の声も膨大です。これらをより瞬時に、企画・生産につなげることは、競争優位性にもつながります。

2008年の創業時、お客さまの求める白衣は世の中にまだありませんでした。そこにクラシコの生まれた背景があります。しかし、業界構造による非効率さがネックになることもしばしばありました。

非効率さを解消し、本当にいい商品を作り届けるために「テクノロジー」の存在は不可欠です。

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現在クラシコでは、自社エンジニア2名体制でプロジェクトを推進しています。しかし、今後より多くのエンジニアに支えてもらう必要が生まれるのは必至。全体を俯瞰できる、統括マネージャーの採用も検討しています。

クラシコは、エンジニアであってもお客さまの声を聞ける環境にあるので、顧客の視点から発案できる力も求められます。

一方、誰かが決めた要件の実装だけでなく、顧客の声を直接聞き、企画などの上流から関われるため、エンジニアの仕事環境として外部からは魅力的に映っているようです。

僕はクラシコを創業したのち「世界中の医療現場に、人間的で、感性的で、直感的な革新を生む。」というミッションを掲げました。

社会課題でもある“世界中の医療現場”の課題にアプローチするために、クラシコはさらなる挑戦を続けていきます。そのためにも「テクノロジーの強化」はもっとも大きなテーマになる。そう確信しています。

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